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福岡・九州地域演劇祭
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2009年 06月 01日
(ネタバレバレ)
モダンスイマーズ「トワイライツ」。一言で言うと破滅劇。または人生あのときに戻ってやり直せたらが実現する劇。 ヒロイン的な、歌子がいる。歌子には腹違いの兄がいる。兄は凶暴でアル中で、暴力団のようなカンジ。 プロローグ、歌子のセリフ「私わかってたの、私見えるの、あなたとうまくいかないことが」(セリフ、だいたい)のみが入り、暗転。* プロローグのあと、歌子(中学生)に思いを寄せる小学生の薫のシーン(公園)。薫の友達もいる。薫はのび太とあだ名されている。実際にそんなキャラ。 そこに歌子の兄あらわれる。**野球カードを破ったりしてヒドイキャラを展開。その後、薫と歌子の接点がいくつか描写される。歌子の父の死をきっかけに、歌子への思いが顕在化、その後、結婚。 とはいえ、のび太キャラでアルバイトの仕事から抜け出せず、貧乏生活、歌子妊娠。歌子の兄のヤバイ仕事に手を出す。このへんで夫婦仲やばい展開に。薫、歌子と歌子の兄の関係を微妙に疑う。夫婦仲最悪に。歌子のセリフ「私わかってたの、私見えるの、あなたとうまくいかないことが。」 最後には、雨の降る公演で、歌子の兄に鉄の棒で殴られるところで暗転。 明転、舞台は小学生の時の公園のシーンに戻る。 今度の薫は別の役者が演じている。今度の薫はなんかすっごいできる子になっている。のび太なんて呼ばれない。微妙にのび太時代の記憶が残っている。 薫、体を鍛えたり、株でお金を儲けたり。でもきっついキャラになっていて周りに敬遠されている。 歌子の父の死では、歌子の兄に金を投げつけ、舎弟にする。その後、起業、社長になり儲ける。豪邸に歌子と住む。小学生の時の友人をあしげにするようなキャラに。 歌子は、かごの鳥のようなかんじに。夫婦仲上手く行かず。 歌子のセリフ「私わかってたの、私見えるの、あなたとうまくいかないことが」はいる。 舎弟とした、歌子の兄に、今後二度と歌子に会わないように命ずる。荒れすさんだ心のまま浮気相手と交通事故にあう。暗転。 明転、小学生の時の公園のシーンに戻る。 薫は公園のベンチ(?)で目を覚ます。これまでと同じ展開。別の役者が演じている。今度はお笑い的な人気者キャラ。人気をとにかく気にする。これまでの記憶も微妙に残っている。 友人が歌子に思いを寄せているのを知り、身を引くカンジで、友人が歌子と結婚する。それをさびしく見守る薫。荒れすさんで歌子の家を訪れる。 過去の記憶が微妙に残る薫。歌子にせまろうとする。おびえる歌子。 歌子のセリフ「私わかってたの、私見えるの、あなたとうまくいかないことが」はいる。 今度は、セリフの途中で、薫がさえぎる。 雨に打たれ、泥酔する薫。路上に倒れる。電車のせまる音。薫は線路に倒れたのだ。電車のせまる音。暗転。 明転、舞台は小学生の時の公園のシーンに戻る。 ベンチから起きるのは、薫ではなく、歌子の兄。 病床の父見守る二人。遠回しに、二人に肉体関係がうまれたことがわかる。そのことに耐えきれず、兄は、家を出る。 歌子の兄、薫達が遊ぶ公園に現れる** というような話。 パンフの役名から、3種類の薫がくることは途中で推察。いずれもうまくいかないし、3人目は結婚にも至らない。最後は電車にひかれな破滅劇。 この構成で、自分にとってはちょうど良い感じ。適度に読めて適度に裏切られて。 最後の兄がベンチから起きるとは、読めなかった。 たしかにどんでんとして利いていたし、歌子と兄の関係について、張られた伏線をうまく回収していた。 けど、あの公園のベンチで起きる。というところで人生やり直し、という設定が、薫で通されていたのに、最後に歌子の兄になっちゃうところとか、歌子が兄の胸元に手を差し入れようとして関係性を暗喩するところとか、これまで整合性をもって築いてきた薫リターンズの世界観が、最後に兄が公園に表れるところにつながって、パラレルワールドの流れが壊れちゃうところとかは、個人的には楽しめなかった。 とはいえ、トータルでは質の高い芝居。 4000円は妥当だと思う。 芸能人が舞台でやるときって、高崎はけっこう良いパフォーマンスばかり見ているのだけど、鶴田真由の演技は感情があまり強く飛んでくるカンジではなかった。 うれしいね。とかたのしいね。とかが感情が伴わずに発声されているような。 とはいえ、歌子のキャラはいろいろに変わるので、どのキャラにも違和感を持たせまいとすれば、あのような押さえた演技は正解だろうと思った。 *ここで、鶴田真由ファンと思われる人たち、鶴田真由出てきただけで拍手。俺ドンビキ。でも、芝居がお笑いとかではなかったので、芝居はジャマされず、よかった。 -- それとえのきだけの10周年公演。こちらは気軽に見れて楽しめた。おもしろかった。 カンパニーの方向性は、ハイアートを目指しているわけではないと思う。チケット代からしても。でも、そういうゆるーとした雰囲気が良い。 内輪受け的なのもあったけど、それもたのしめた。 カーテンコールで、榎本氏が「10年立ちました。いろいろな人に支えられました。今僕たちはココにいます。」と胸を張っていう言葉に、軽く感動した。 要は、自分達がどうなりたいのか、どうしたいのかだと思う。 ハイアート目指して、他地域公演もやってと、クオリティを高めて、ガンガン攻めていきたいならば、それが一番。クオリティが上がればチケット料金も高くすればいいと思う。それは自分達にあっていればいいとおもう。 そこのバランスが良くなくて、芝居のクオリティに伴わない料金設定をしているのは、いやだなぁと思う。 えの八の場合は、自分達に誇りを持って、自分達がやりたいことをやっていて、ゆるーとした楽しげな雰囲気だ。 演劇を楽しんでいると思う。 こういう劇団が福岡にあることを誇りに思う。
by sailitium
| 2009-06-01 12:21
| 観劇して|感想・批評
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