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福岡・九州地域演劇祭
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2009年 04月 30日
タイトルの助成金の募集が行われていることを知った。
http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/chiikibunka/shinkou/sisaku/artmanagement/index.html 募集要項を読むと、制作実務講座的な事業とFPAPのなにかの公演事業をからめて申請できそうだったので、申請しようかと思い、書類の作成を始めた。 それで、ちょっと情報収集をしていて、こういうものを見つけた。 http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/08100105/004/097.htm この助成金事業がどういう経緯でできたかが書かれてある。 募集要項を読む限りは、まったくわからなかったが、どうやら今出してみようと考えている企画と、この助成金の趣旨はどうにも合わないということがわかり、やっぱ出すのをやめることにした。 それで、すごくおもしろいことがあった。 この助成金は、文化庁文化審議会文化政策部会(第5期)の「アートマネジメント人材等の育成及び活用について」の提言をうけてつくられた助成金企画である。 この提言はパブコメもやっていて、高崎もいろいろ意見を送ったりして、とにかく内容については記憶がある。 で、その提言をうけてつくり出した助成金企画としては、実に素晴らしい内容になっていると思う。優秀だと思う。 課題に対する政策提言能力というか、整合性というか、おぉと軽くうなった。 全国で7つの施設に対して重点支援を行うというのも地域のバランスから言って、素晴らしいと思う。 しかし、しかしだ。 地域の実情を考えると、やっぱ、この助成金企画は結局地域にとって何も役に立たないんじゃないかという結論にたどり着かざるを得ないのだ。 とはいえ、これは九州での実情を帰納した話なので、案外、東北とか北陸とかなら、役にたつかも知れないが。 たとえば、九州で考えると、全国で7施設ということからいって、九州で1施設くらいが、地域バランス的に適当だろう。となると北九州芸術劇場、熊本県立劇場または宮崎県立劇場くらいが、妥当な施設になるだろう。 (当然これらの施設が、市域・県域をこえた九州レベルでの視野や効用を及ぼそうという意志があるという前提だが) しかしながら、これらの劇場のエリアには連携すべき、アートマネジメント人材の育成を行っている芸術系大学がない。 そもそも九州に、そういう大学がない。 九州大学がそれに近い事業をやっているが、いろいろ事情があるようで、アートマネジメント人材の育成の成果はでにくいようだ。 http://www.nettam.jp/main/03power/02learn/area/08/index.htmlを見る限りは、あるようにも見えるのだけど、どうも付属的な位置づけのようだ。 北九州は市立大学をもっているが、ここが表現者や指導者ではないアートマネジメント人材育成の学部なりを持っていれば、この助成金企画の唯一の正統な受け皿になりうるのだろう。 つまり九州という道州単位でみても、この助成金を真っ当にいかせる場はないと言うことである。 おそらく、ほかの地域でも似たような状況じゃないだろうか。結局、多くの劇場と大学が集積する、きわめて限られた地域だけでしか、いかせないのではないか? まぁ、たとえば、北九州芸術劇場と九州大学の連携ということでいけば、距離もあるしややむりくりな感はあるが、事業の対象になる可能性はあるだろう。 7施設が全部東京とかだったりするのは、いくらなんでも避けたいだろうし。 しかし、調査結果をみると、大学等のニーズ・文化施設からのニーズははっきりしており、こういう事業に行き着かざるを得ないだろう。 おそらくこれは平均とメジアンとモードの混同、マクロとミクロの混同というところにいくだろう。 しかし結局は、中央集権制度の不合理というところにいきつく。 全国から集めたデータをマクロ的にみると、そういう事業にたどり着くのだろうが、ミクロ的にみると、どの地域でもちっとも有効性がないというような。 この事業には7億円を超える予算が付いているけれども、感覚的に言うと費用対効果は60%位じゃないかなと思う。つまり4.2億円程度の効用しかない。 ここに5000万円突っ込んで、それぞれの地域で、場合分けして、事業内容を考えるようにすれば、費用対効果は80%位はいくんじゃないか? この場合5.2億円程度の効用がうまれることになる。
by sailitium
| 2009-04-30 12:22
| 芸術文化環境、一極集中、道州制
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Comments(1)
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