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福岡・九州地域演劇祭
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2007年 07月 11日
実際に小屋入りしてからの仕込み、照明のシーンづくり、音のレベルチェック、きっかけ合わせ、ゲネという一連の流れは、舞台表現のクオリティを高めるのにめちゃくちゃ重要だと思っている。
おそらくここは関係者には感覚的にわかってもらえると思う。っていうか、「なに当たり前のこと言ってるんだ。」というレベルだと思う。 しかしながら、この部分を学ぶ場というのはほとんど無いわけですよ。 脚本にしても、演出にしても、役者の演技にしても、テクニカルのスタッフにしても、なんらかの理論や指導方法や訓練方法というのがあるのだけど、上記の「小屋入り後の動き」っていうのは、そういう場面での育成的な話を聞いたことがない。 「なに当たり前のこと言ってるんだ。」と思った方で、このことまでも問題意識として持っている方は、もう師匠と呼ばせてほしいくらいだ。 で、平均的なケースだと小屋入りして翌日の夜が初日公演というケースが多いと思う。が、これは時間にかなりの制約がある。 なので事前に仕込みの計画をちゃんとたてることは前提としよう。 仕込みに入ったらやらないといけないことに優先順位をつけて、あきらめるものはあきらめ、時間のかけどころを間違えないということが重要になってくる。 それも全てのかかわる部署のプライオリティを判断しながら。 高度の知識経験と、瞬発的な判断力と、切り捨てる部分を納得させるだけの力量が必要になる 現実には、仕込みのバタバタやトラブルの話は枚挙にいとまが無い。仕込み初日から本番までを、最善の方法ですすめられてないケースというのが多いようである。 商業演劇の規模ならば、それ専門の職業がいるのでその人にお任せしていればいいのだが、小劇場系演劇ではやはり「演出家」が、そこのあたりに重要な役割を担っていることも多い。 で、小屋入りしてからの場数を踏んだアドバイザーがいて、このような仕込みの中で以下のようなアドバイスをしてくれるとすればどうだろう。 「あそこのきっかけはもうちょっとヌルっときた方が良くない?」とか、 「そこの暗転の処理は、こういう風にした方がいいんじゃないかなぁ?」とか、 「○○君、もうちょっと照明機材の知識があったほうが良いよ。」とか、 「今の時間完全に役者が遊んでしまっているから、時間が無駄になってるよ。」とか、 「楽屋に食べかけのものが散乱しているけど、あれは集中力を落とすからやめた方がいいんじゃない?」とか、 「ここで、こういう効果がつかえたら、映えるんだけどねぇ」とか、 「最初に小屋付きサンにあいさつにいっといたほうが良くない?」とか、 「この装置で出来るなら、このシーンはちょっとこういう演出にした方が良くない?」とか、 「折込の対応は受付に任せて良いんじゃない?」とか、 「あのシーン、上手の照明があたってないね」とか、 「ほか弁が続くと、飽きるよね・・・」とか、 「もう、客出しやるのやめたら・・・」とか、 「そのシーンにこだわる気持ちはわかるけど、お客さんにはわからない範囲だよ。時間もないことだから次にいった方が良くない?」とか、 「カーテンコールは、お客さんの満足度を高めるために、とても重要だよ。」とか、 「どうも音オペの方が不慣れなようなので、時間もないし、照明だけのきっかけは省略して進めた方が良くない」とか、 「役者が集合時間に集まらないから、しっかり言っておいた方が良いよ」とか、 「前説が終わってから、芝居が始まるまでの間はなんとかならない?音のレベルで対応できると思うけど、」とか、 「あの女優パンツ見えそうだから、スパッツはかせた方が良くない」とか、 「ゲネは、客席のいろんな所から見るようにした方が良いよ」とか、 「照明プランがあんまり装置を活かしてないね。今回の公演はしょうがないけど、ちょっとそういうアドバイスもした方が良いね」とか、 「あの役者はアドリブきかなさそうだから、小道具の処理は他の人にやらせた方が良くない?」とか きりがないのでやめます。 要はこういうアドバイスを通して、小屋入りしてからの対応能力や、小屋入りして初めて見える改善点への洞察能力が鍛えられるだろうと思うのです。そしてそれが舞台表現力の向上につながるだろうとおもっちょるワケです。 DDシアター(仮称)で、ドラマドクターに仕込みの現場に立ち会ってもらうようなスケジュールになっているのは、このような隠れた狙いからでもあるのです(といってもドクターのスケジュールがあうかどうかわかりませんが)。 今日のブログは(※1)この部分は、後日もうちょっと説明させて下さい。の説明に該当します。
by sailitium
| 2007-07-11 12:39
| DDシアター
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Comments(5)
こういうことは、学生劇団時代に、先輩からアドバイスもらったり何となく場数で学んでいったことのような気がしますが、そういう時代を経ずに今劇団に入ってくる子や演劇活動を始めた人達が、学べるチャンスってのが難しいのですね。なるほど、貴重です。
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レスつけてたら長くなりましたので、mixiメッセでお送りいたします。
う~ん、それは舞台監督の仕事だと思うけど……
分業をきちんとしてコミュニケーションを取ることの方が難しいけど大切だと思うなぁ。もちろん事前の打ち合わせを密にした上で、演出家はそれに対して、いろいろいっていいわけだけど。 ドラマドクター、いい企画だと思います! 観に行けたらいいなぁ……
いや、確かにいい企画だと思いますが、
これに全部答えられる演出家ってかなりすごいと思います。 っていうか、いるのでしょうか。 内容は演出的なことも舞台監督的なことも制作的なことも、 全部網羅されてる感じですよね。 戯曲作成の段階から結構密にドラマドクターがくるようですので、 仕込みあたりではかなり人間関係もできていて、 いろいろ言えちゃうのかなぁ。うーん・・・。 興味津々です。裏話とか聞きたいです。
そうですっ。おっしゃるとおり本来、舞台監督の仕事ですっっっ!!!
あとそこまでマルチな演出家に当たるとは限りません。あまり得意じゃない方もいるだろうし、アツくなっちゃうかたもいるかもしれません。 すべてご指摘の通りですっ。
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