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福岡・九州地域演劇祭
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2025年 12月 11日
当日2,000円 1時間45分。 少数の出演者とかでもないし、あらすじがチラシにあって、本格的な公演を期待して見に行きたいと思った。 (もちろん、小劇場の制約はある) 作品を見た個人的な感想は、あんまり芳しくはないのだけども、しかし、それ以上に今後の飛躍を期待してしまって、ぜひ試行錯誤をしながら、福岡を代表する劇団の一つまでいってほしいと思ってしまった。 役者は悪くなかったと思う。 根本原理(今回で言うと、この脚本でどういうことを社会にぶつけたいと思ったのか)も、私のアンテナでも拾えるものはあった。過重労働とか同性愛とか、ステレオタイプな扱いのようにも思えたけど、これはそういう軽い何かではないものがあるなという感じがした。 脚本は、個人的に、稚拙・蛇足と思えるところが少なくはなかったけど、それ以上に、根本原理の幹の太さが、私の中では大きなところを占めた。 ポイントとしては、脚本や演出の選択した表現が、演劇には不向きな表現になっていたと思う。結果、演劇作品として個人的には評価しにくい。サッカーで言うと、才能のある選手は集めているが、監督(脚本と演出)の戦術がうまくいってないというかんじ。 客席からみたところの第一印象としては「音響と照明のある通し」と感じた。 場面が色々変わるんだけども、それなりに具象が要求される場面もあるのだけども、素舞台なので、どうしても塾事務所、部屋の中、マンション?の集合ポスト前、異次元空間的な場所には、見えないんだよね。 そんなところで、本番公演という感じには見えなかった。 もちろん、素舞台であっても、脚本や演出の妙でそこにさまざまな風景を見せる作品もあるし、そういうのが気にならないように作られた作品もある。が、今回の作品はそこへの手当がある演出ではなかった。しかし、あの脚本で、観客に違和感を感じさせない装置プラン。それも低予算で。となったら、プロの装置家でも案を出すのは難しいんじゃないかと思う。 あと、演劇で、デフォルメされてない格闘とか人を刺すとかは、非常に難しいんだよね。どうしてもちゃちく見えてしまう。小劇場では特に。 この辺が、演劇には不向きな表現と感じたところ。 細かいことだけど。 衣装は考慮されていたと思う。けど、あれくらいの距離でやる場合は、靴も少し配慮があったほうがいい。 個性的だったり、光ったり、ごつかったりする靴だとどうしてもそこに視線が行く。しかし、そこはどうやったってグレーのパンチカーペットなのだ。このことも通し感を高めてしまった一因かもしれない。 あと、これは個人的な好き嫌いだと思うけども、あるいはその範囲を超えているかもだけど、あの客席と舞台の距離感で、大声・高感情の熱演は、見ていて、きつい。精神的な負荷を感じる。 それを予感して、かなり端っこの席に座って、それはいい選択だったけども、それでもきつかった。その舞台からの強すぎる圧を減じるために、目を細めて、視界にフィルターをかけてみた。 あれは、心身ともに健康な人じゃないとちょっときついかなと思う。 受付は、ファミリーな感じで、関係者のお子様が受付の練習をするという感じ。お子様が私の受付対応をして、(おつり、3,000円渡してい〜い)みたいな空気になったり。そして、となりの大人が、フォローするというかんじ。これは、それなりの有料公演でどうなんだという意見も成立するだろうし、私が制作なら選択しないとは思う。が、私は客としてはそういうのがきらいじゃないのだ。というか、かわいい猫を見たときのように、ほわ〜とした気分になるのだ。 しかし、それはそれ、作品への批評は批評だ。 技術的に伸びしろはあるのかなと思うけど、こういう骨太な作品を届けたいという志の高さは評価されるべきだと思う。届けたいものがしっかり届く手法をぜひ発見してほしいと思う。
by sailitium
| 2025-12-11 12:34
| 観劇して|感想・批評
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