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福岡・九州地域演劇祭
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2025年 04月 23日
福吉座 第9回公演『エルドラド』を観た。(日曜日の1230開演) 会場は西鉄ホール、上演時間は1時間45分。前売り・当日ともに4500円。 客入れ時には、役者が舞台や客席に立って出迎えてくれるスタイルで、一観客としての私はあんまりスキではない。 (とはいえ、一般のお客さんにとってはフレンドリーな感じで客席に入れると思う。自分がかかわる公演で、そういうのをやったこともあるし) ストーリーとしては、奥州藤原氏と討伐軍の戦いのなかに、妖怪たちが特殊能力で絡んでくるという構図。主役の武士「影助」は、本当は討伐軍側の武士なんだけど、いろいろあって藤原氏に味方する、、、。まぁ、おおまかにはそんな感じの筋立て。 思っていたより、面白かった。 出演者は30人ほど。芸人の人たちは、みんな演技うまいね。役者陣は全体的に良かったと思う(ただ、みんなもっと出来る人たちだと思う)。 「ちょっとおい…」と思うようなアイドルの方がひとりいたけど、 テクニカルで、特に素晴らしかったのが衣装。見ごたえはあるし、チーム構成もわかりやすいし、作品成果をかなり上げていたと思う。あの衣装がしょぼいものだったら、作品として成立しなかったんじゃないかと思う。 装置・照明・音響など、舞台技術面もこの規模の芝居として、十分にちゃんとやってるという印象。すごくもないが目立ったあらもないというかんじ。 (冒頭のシーンで、ちょっとトラブルあったみたいだけど、そういうのこそがライブの面白さということで) テクニカル面で、どうしても気になるところは、床面とそでの処理。 舞台については、こちらの写真を見てほしいのだけど、(公式Xより) まず、上下(かみしも)に西鉄ホールの素の壁がそのまま見えている。それは普通の木の壁で、色も木の色。そこにむかって、役者はデハけするので、どうしても目に入る(さすがに、自分の位置からは、ドアの開け締めは見えないようにはしていた)。 上下の袖には、スピーカーセットがあるのだけど、アクティングエリアの中にあるので、役者がスピーカーの前で演技していたりいて、これは気になる。奥州の森の中ではなくて、現代のホールのスピーカーの前だ。時代劇なんで、さらに気になる。 袖幕をもっと伸ばして、その後ろに置くとかできなかったのだろうか、、、 今回の公演では、客席最前列の前のところも舞台として使っている。しかし、そこの床も完全にホールのまま。役者が動くところに限って、黒パンチとか貼っていれば、空間として抽象化される。奥州の地であるという魔法からは解けない。のだが、それは完全にただの西鉄ホールの床だ。 警察が防犯劇とかで、体育館とか集会所で演劇やることがある。ああいうのなら、別にいい。けど、こういう本格的な演劇公演で、チケット代も4,500円とかで、そこに意識がいってないというのは、残念なことだ。 舞台のツラ側の構造も少し変則的で、間口が奥に向かって広くなる構造。 そして、2段の階段が3つ配置されている。 これも、どうにもひっかかる。 あれはどう見ても現代演劇用の階段で、作品世界には馴染まない。もちろん、その段差も演技に使っていて、それ自体は悪くないんだけど、世界観とのズレはちょっと気になるところ。 (全面黒パンチを引いていたら、階段が黒だったらは気にならなかったかもしれない。ホール床の上に階段だから、どうしても気になる) ストーリーは大筋で良いと思うのだけど、やはり気になる部分が少なくなかった。 例えば桃が人質になるくだり。拘束が解けているのは、影助がやったのでいい。が、その後、追手にもかからず、あっさり何の障害もなく仲間の元へ戻ってくる場面にはひっかかる。 あと、絶対、誰が逃した!みたいな話になるよね、、、 最後の宇佐美のどんでん返しのところだけど、、周りが敵だらけのところで、あんな裏切りしたら、妖怪はなんとかなっても、奥州の武士たちに囲まれて軽くやられると思うのだが、、、 (宇佐美が妖怪になったというオチはスキ) など、いくつか、現実に戻されるところががあった。 ただ、思うのは、この作品が脚本や演劇の不整合の部分をできるだけ小さくして芸術的な完成度を求めるというよりは、お客さんを楽しませるために少々の矛盾には目をつぶってエンタメな要素を取りにいっているのだろうということだ。 自分としては、アイドルとかタレントとかはどうでもよくて、クオリティの高い演劇作品を見たいので、そこは自分の好みとは合わないのだけども、そういう方針で限られた時間のなかでやったとしたら、それはうまくいっていると思う。 (だとしても、もっと潰せるところはあったと思うけど) 市民ホールの中ホールを見たあとに、西鉄ホールで見たけど、西鉄ホールの広さ感はいいね。一番後ろでも、作品に参加している感じで見れるギリギリの広さってかんじだね。 ストレートプレイなら、この広さが限界で、これ以上だと、どうやって薄まっちゃう感じがするね。
by sailitium
| 2025-04-23 12:37
| 制作的なこと(演劇)
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