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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2025年 02月 12日
劇団焚火「卓袱台」の公演みてきた。90分、2,500-3,000円。(作品の概要) エンターテイメントとアーティスティックは、真逆の概念ではないけどいけども、アーティスティック寄りの作品。ドラマ演劇とインスタレーション演劇の中間的なところというかんじかな。 福岡で言うと、M.M.S.T → デイドリ の系譜に位置づけられる方向性と言って良さそう。 こういう作品を作りたいという目標があって、おそらくだけども、それはほぼ達成できているのではないかと感じた。つまり、作品について言えば、完成度の高い作品と言える。 ただ、完成度が高くても、観客の心を動かす(感動)ことのない作品というのもある(そもそも心を動かさせないといけないのか?という疑問もあるが)。 一般的に演劇は、ドラマ性のあるストーリーやギャグなどを使って、観客の興味・関心をひき、舞台上に起こっていることに感情移入させるという手法を取る。 今回の作品は、そういった手法をとろうという指向性はなかったように見えた(別にいいとか悪いとかじゃないです)。 (見に行く前の印象) 劇団名が「焚火」で、公演タイトルが「卓袱台」なんで、ハートウォーミングながらちょっとほろ苦い家族ドラマみたいなを想像していた。多分、平均年齢20代とかで、劇団を名乗る意欲の高さもいいなと思った。 (作品のタイムライン) 出演者は5名、登場人物も5名。ひとり一役。父・母・娘2人・父の兄の息子だと思う。流れや時間はうろ覚えだけど、以下のような流れだったと思う。 1 父が「棒」についての思いを語る。長い独白。話の内容としては、けっこうどうでもいい話。 2 家の間取りの説明(みんなで) 3 家族団らんのシーン(5分くらい) 4 母の独白(10分くらい) 5 家族団らんのシーン(5分くらい) 6 娘1の独白(10分くらい) 7 家族団らんのシーン(5分くらい) (人数分繰り返す) ・父が、思いを語る。独白。 ・家の間取りの説明(みんなで) ーーー という感じで、独白シーンと団らんシーンを繰り返す。団らんシーンのセリフは、基本同じ。 独白シーンは特徴的。人によって言うことは違うが、「日曜日は日曜日らしくすごしたい」という考えの吐露だったり、自分一人だったらいないも同じという哲学的な話だったりする。 それで、母は家族であることに疲れていたり、娘1は教条的だったり、娘2はひきこもりだったり、みたいな環境が、わかるんだけど、なんでそうなったのかみたいな説明はなく、「もうつかれた」とか「勝手にこっちに入ってこないで」みたいなセリフで、登場人物の抱えた問題なんかが観客に理解されることとなる。 もうひとつ面白いのは、団らんのシーンのセリフは同じと書いたけども、独白シーンを終えた役者のセリフの一部が、このシーンでもリフレインされるようになる。4人の独白を終えたあとの団らんシーンでは、輪唱のようになってくる(輪唱は言いすぎだけど、例えとしてね)。 団らんのシーンは、スマホ使いながらとか、拡声器を使いながらとかの演出が入ってくる。それが作品的に何を意図してのことかはわからない。まぁ、単純に同じようなシーンを見ても集中しやすい(見てて、飽きにくい)。 鉄管をつかった装置、そこにおかれている人形、地球儀は、空間をうまく埋めている。簡素ながらも、雰囲気やバランスはいい感じ。 装置の写真 →(https://x.com/takibi_act/status/1888610316256182302) 照明は伝統的な「役者の演技・表情を余すところなく見せる」というかんじではなくて、オブジェに当てるといった感じの照明。ノイズ映像のようなプロジェクターからの映像、装置、置き道具とあいまって、雰囲気のある空間になっていたように思う。 (私は伝統的な照明を勉強してきたほうなので、役者の演技をちゃんと見せてほしいなと思うほうだけど) かかっているBGMは、メッセージ性の高い曲が多かったような気がしている。曲でテーマを説明しすぎちゃうと、そもそも演劇である効果が薄れるようにも思うが、役者やテクニカルを均等に扱うという手法(インスタレーション演劇)もナシとは言えず、このへん好ききらいの話になってくる。 今回、囲み舞台にしていたのだけど、観客の視線、スピーカー、照明など総合的に考えて、囲みに対応する感じではなかったように見えた。ここだけは、うまくいってないように見えた。 出演者によるテンポのいい台詞回しは見事と思えた。団らんのセリフは同じようなセリフだが、繰り返されるたびに変わってくるんだけど、テンポの良さを崩さず、楽曲のような心地よさがあった。 作品全体としては、受け取りては制限されるというか、アンテナに合うかどうかの面が大きいように思えた。技法などは、興味深く見たし、クオリティも低いとは思わなかったが、おかれた環境や哲学的なものの見方など、モラトリアム特有のものであるように見え、個人的には受け取れるものは多くはなかった。 作品の全体評価に大きく影響しないが、床面の黒パンチ貼っているところが舞台エリアで、貼ってないところが客席と舞台の緩衝地帯ってところだと思うのだけど、出演者が移動するときに、黒パンチをはみ出してたのが何度かあったけど、ああいうのはやめてほしい、、、 個人的には、食事中に隣で音出して鼻かまれるかんじ。 あと、前説で「いくつか注意がございます」ってのは、「お知らせ」とか「お願い」で言い換えられない、強く言っときたいってことなのかな。 この方向性とチケット料金だと、動員が200に届くのはおそらく難しくて、なんらかの賞をとるとか、今の方向性を保ちながら、多くの人が受け取れるカタルシス性を付加していくみたいなことがあると、動員も増えて継続性も高まる感じがする。 それが、やりたいことなのかどうかわからないが、特徴のある作品性だと思うので、継続する中での進化をみてみたい思う。 (関連するブログ)
by sailitium
| 2025-02-12 12:54
| 制作的なこと(演劇)
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