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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2025年 01月 16日
とある市民劇で、基礎練習の進行を担当した。 基礎練習のための時間にも制約があるし、経験者から未経験者までいるし、年齢層も幅広い。どういうメニューにするかは、考え抜いた。 ***自分も劇団で役者時代には、いろいろな基礎練習をやったし、仕切りをやっていた。ハードな部類に入る基礎練習だったと思う。 そのメニューを考えるための前提条件として、本番の公演の会場が大きいという要素が外せない。800席くらいある。 声量が問題になる。PAの助けを借りなければならないが、基本は役者の肉声であり、助けに頼るようではいけない。発声練習は基礎練習のための時間の大半を割かねばならない。 次に、怪我をしないように、アキレス腱周り、足首周りのストレッチは欠かせない。これをやってからラジオ体操を行い、体が温まってからの発声練習という流れだ。 発声は50音、あめんぼ、ういろううり、滑舌、etc...といろいろなツールがあるが、あめんぼ一本に絞ることにした。あめんぼの長音、中音、短音を各1回。ひとりが言って続いてみんなで言う方式。 ラジオ体操も漫然とやっていては、効果が薄い。 なにか考えて、進行の工夫をしないと効果が薄いラジオ体操になっていく。 シアターゲームもひとつ取り入れることにした。 シアターゲームもいろいろあって、それぞれに、演劇で必要なスキルを身につける効果がある。シアターゲームは楽しいので、いろいろやると確かに面白いが、それでは結局何も身につかないということになる。 たとえば、腕立て伏せのやり方を教えてもらって、ありがたいと思うだろうか? 結局、腕立て伏せを継続して日課として続けていけるかどうかが問題で、日課として続けられないのに、腕立て伏せのやり方を教えてもらっても意味がない。 身体的なものは、身につくのに時間がかかる。 逆上がりができるようになるとか、自転車に乗れるようになるとか、がんばって続けていくうちに、どこかでふっとできるようになる。それが「身につけた」ということだ。 それには、基本的なものに絞って繰り返すことが一番いい。というかそうじゃないと、身につかない。 例えば、稽古で最初にラジオ体操をやるとする。ラジオ体操の人は、「のびのびと背伸びの運動」とか解説をする。この言葉に耳を澄ます。 ・のびのびとやってほしい ・背伸びをしてほしい と、認識する。 そして、ラジオ対応の動きをそれっぽくやるだけではなく、のびのびとやるようにするし、意識して背伸びをするようにする。 それで、これは、「解説の人の言うをよく聞いて、そのようにやってください」と言うだけでは、不十分だ。それを毎回言わなければならない。 できれば、もっと噛み砕く。「解説の人は、このように言います。それは、のびのびやってほしいということであり、背伸びの運動なので、背伸びをしてください。ということです。その指示を理解して、体のどこを伸ばせばいいのかということを考えて、そういうふうになるように体操してください。」とか、毎回、全員の目を見て、言うことができればさらにいい。 発声練習のときは、口を大きく開けてやってください。と、毎回言う。発声中は、発生している人をちゃんと見て、口が大きく開いてない人がいたら、ゼスチャーで口を大きく開けるように伝える。 身体にかかわることは、地道な反復を積み重ねて、体が対応できるまでやるしかない。そして、現代は、地道な反復を積み重ねて、スキルを身につけるということがとても軽視されてるように思う。 それで、演劇の基礎練習のメニューというのは、その集団が目指す作品の方向性によって定まるべきものだ。 (とはいえ、大学生演劇部のときに、そんなフィジカル性の強い芝居でもないのに、中距離を走ったりするような基礎練習を取り入れたりしていて、まぁ、そのへんわかってなかったが) そして、あるスキルを獲得するために、どのようなサポートとしていけばいいか。それが上に書いた具体的な声掛けのもろもろなわけだけども、なぜ、この練習をやるのか、この練習で何を意識すれば効果を上げられるのかということを考え抜かないといけない。
by sailitium
| 2025-01-16 12:36
| 役者/演技のこと
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Comments(1)
緩消法はちょっとした合間にできるのが便利です。
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