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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2024年 12月 26日
沖縄に高校演劇の九州大会を見にいった。 2日に渡り、5本の作品を見た。 うち4作品は、十分な演劇的成果を出した作品で、見応えありありだった。 (あと、1本は残念ながら、うまく力を出せていないかんじだった) しかし、それ以上に深く考えさせられたことは 審査員の講評とはどうあるべきかみたいなこと。 って、ことだ(聞いたのは1日目だけ)。 講師の講評というのは非常に重要だ。内容も悪くて公開パワハラなんてことも十分ありうる。そして、高校生は、どんなこといわれても、真摯に聞くしか無いんだよね、、、 (高校演劇じゃないけど、脚本に関する企画で、そういうのを見たことはある。) 審査員の方は、おそらく、演劇人としての専門分野を持ち、一定程度の努力をして臨んでいることと思う。「お力になれれば」みたいな思いで引き受けていると思う。 また、これは、私は、すべての高校演劇の審査員を尊敬するのだが、1日に6本と8本とか、ちゃんとみて、感想を言うというのは、すごいことだ。 私にはできない。2本くらいならいいが、3本4本が限界だ。それをやり通すというのは、やはり使命感というと言いすぎかもしれないが、それに近い思いがあると思う。 批評の基本について 批評の基本は2つ 1)その作品がどういうところを目指しているのかということを理解する。 2)自分の好き嫌いとクオリティの評価を区別する。 審査員を引き受けた場合は、この基本について強く意識すべきである。 あと、たまにいるのは、作品の題材や小ネタに引っ掛けて、自分の知識を披露したいモチベーションが強すぎる人。こういうのも良くない。 それと、個人のイデオロギーの価値観を押し付けるのもよくない。 高校演劇の制約・与件について学ぶ。 この後いろいろ書くような、高校演劇の大会や、高校生にはどうしようもないことなどの制約や与件を謙虚に学ぶ。 謙虚というのは、自分は何も知らない・素人だという視点で、予習・勉強をするということ。 これが、専門家にはかえって難しかったりする。高校演劇だからといってなめているとまでは言わないが、十分な敬意を払うところまでいってなければ、謙虚には学ばないだろうと思う。 題材としての脚本は、よく読むと思うんだけど、高校演劇の公演の成り立ちについての勉強も必要だ。 作品の全体像を捉える いちばん重要なことは、その作品の演劇的成果・芯にあるもの捉えて言語化する。ということだと思う。「(1)その作品がどういうところを目指しているのかということを理解する。」というのと同じ意味だけども。 中村学園女子 (福岡)の別役について言うなら、「繊細な演出と丁寧な演技で、マッチ売りの少女を不条理系サスペンスドラマ作品として成立させた。」だろう。 鳥栖商業 (佐賀)で言うならば、「特別支援学級を舞台にした群像劇。演技が上手とは言えないが、脚本の構造がよく、飾らない演技の集合で、客席を感動に導いた。」とかだろう。 (と、個人的には、思います。) 鳥栖商業の作品で特筆すべきは、これといった事件が起きているわけではないということ。普通のドラマはなにか事件が起こって、それが解決される中で、人々の見識や関係性が変わって、終幕を迎える。佐賀の高校の作品は、いわゆる静かな演劇がうまく成立するパターンに非常に近い。そして、多くの人が心を動かされてたように思う(個人的にもいいものを見たなぁという感想)。偶然かもしれないし、計算かもしれない。 ちなみに、障害者への一般の理解が広がるような作品とは思えないし、当然いろいろ調べているんだろうけど、障害者の態様や周囲の接し方にリアリティは感じなかった。 見方は違うかもしれないが、こういう角度での意見を言うことが、いちばん重要なところだ。 枝葉の話・好き嫌いの話はしない。 それで、講評の内容は、枝葉のことへのダメ出しとかか、好き嫌いの話しはしないことが原則。 「あの音が好きだった」とか、いうのはどうでもいい意見だ。全体にほとんど影響がない。 言う側にも緊張感がないと、雰囲気としては、演劇部の先輩がやってきて、これまでの経緯も知らずに、好き勝手なダメ出しして帰っていくあのかんじになってしまう。 ときに、いろんな先輩が、すり合わせをせずに、好き勝手なことを言って、矛盾するダメ出しがでることもありうる。 (○○さんは、こういう意見ですが、私は反対です。と明確になっていればいいと思う。) これまでの大会の審査員がどうだったか、振り返ってもらえれば幸いだ。 (M1の審査員は、緊張感があるだろうなと思う。) テクニカルのこと テクニカルのこと。照明が顔にあたってないとか、パネルの高さを180cmじゃなく270cmにしたほうがいいとか。同感な意見が多かったけども、それは言っても仕方がないことで、限られた時間の中で行う講評での優先順位は低いと思われる。 なぜ、言っても仕方がないかというと、高校演劇の場合は、装置・照明などのテクニカルにはかなりの制約があるからだ。 10校くらいがやるので照明機材は使いまわしになるし、本番前に、会場を使えるのは1回1時間こっきりとかだよ。それで舞台の建込みの感じとか、照明の場当たりとか、音響のレベルやきっかけとか、できるはずないんだよね。 普通の劇団でもまる1日はかけるところ。それを1時間だよ。1時間。 そういうことを事情をしらずに、「あそこの照明が良くなかった」みたいな、事情を知らない意見があるのだとしたら、それは、双方にとって不幸なことだ。 そして、おそらく改善されず何十年の続いている。 プロの劇団でも、小屋入りして照明さんが出してきたシーンを見て、役者に動いてもらって、半日とかかけて修正かけることで、やっと整ってくるものだ。 顧問が長く関わっている伝統校なら、やれるかもしれないが、そうじゃなければ、不可能だよね。 それを言うならば、少なくともリハーサルに丸一日与えてから言いなさいと思う。だから、お互いが不幸な批評なんだよね。一週間食べてない兵隊さんに戦えと言ってるみたいなものだ。で、兵隊さんが一週間食べてないということに気づいていない。みたいなことである。 しかし、そういう前提を審査員に伝えていない主催者にも改善の余地はある。しかしたら、主催者や運営の人も毎年変わっているとかで、審査員に伝えるべき「心得」みたいなものを引き継げていないのかもしれない。 中村の別役で掘り下げるなら 中村の別役について、講師の批評として「別役はコメディであるべき」的な意見があった。 別役の良さは表層的な笑いに付き合ううちに、現実現在とかけ離れた時空に飛ばされるところにあると思っているので、個人的には講評と同意見である。まったく賛成だ。しかし、やはりこれは好き嫌いの意見なんだよね。 これは、この作品が何をやりたかったのかということを理解するという姿勢を欠いているように思える。 上述したように、あの作品は、「不条理系サスペンスドラマ作品」を志向していただけだ。それで、県大会などで審査員やお客さんを納得させる成果を出して、九州大会に上がってきた。つまり、作品を成立させていた。 その方向性を理解し尊重すれば「別役はコメディ」的な意見は、好き嫌いの意見でしかない。 (作り手の意図と作品の意図はまた別の問題です) じゃあどうすればいいのか、、、 主催者が、審査員心得みたいなものを作って、審査員に読んでもらえばいいと思う。基本的に講師は、演劇のある部門の専門家で、たいてい頭もいい。さらには、冒頭に書いたように使命感を持って臨んでくれている。どういう視点で見てほしいのかということを伝えれば、お互いがより幸せになれるだろうと思う。 講師の皆様へ 講評は以下の進行でお願いします。 ・講師の間で話し合って、高校別に、主担当を決めてください。 ・主担当は5分程度で講評を言ってください。 ・講評は、以下でお願いします。 全体 ・その作品の解説(喜劇、悲劇、群像劇、テーマ、方向性、特徴、演劇的成果) ・その作品が、どういうところを目指していたと思うか ・総合的な評価 個別意見 ・副担当は、3分程度で主担当の意見を補足して講評をおねがいします。違う意見があるところはその旨ご講評ください。 (講評の時間は限られますので、ダメ出し的な意見、個人の好き嫌い的な意見は交流会などでお願いします) ・好き嫌いや個人のイデオロギーと、クオリティの評価はできる限り区別してください。 ・テクニカル(特に装置と照明)については、リハーサル時間が1時間程度しか取れないため、シーンや場当たりなど十分にできておりません。音響についても、きっかけやレベルなどの時間が十分に取れません。テクニカルについてのご意見は、高校演劇特有の事情も踏まえた上で、お願いいたします。 ![]()
by sailitium
| 2024-12-26 12:47
| 観劇して|感想・批評
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