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福岡・九州地域演劇祭
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2023年 01月 11日
いのちの洗濯劇場見てきた。2本立て前売2,000円。40分と55分。間に10分休憩。会場は扇貝。 「バ・ド・トゥ」 いい意味ではちゃめちゃな芝居で、おもしろかった。 非常にパワフルな演技の女優さんとそれにふりまわされる情けない男みたいな構図でのストーリー展開。 特に女優さんのパワーとテンションがすごくて、一見の価値ありと思う。あのパワフルさに伴奏する男優さんもありゃ―たいへんだったと思う。終演後に心から拍手。 映画や商業演劇のパロディとか、引用とかがめちゃくちゃ多くて、これが全体の1/4くらいあったような印象(印象です)。 一番端っこの方で見たが、これが個人的には大正解だった。 (個人的には、至近距離の正面で、熱量演技されるのが苦手だ。胃がもたれているのに、脂っこい肉を更に進すすめられるような感じで、精神的に結構きつい。そういうときは目をつぶって他のことを考えるとかして、感覚器を鈍麻させて耐え忍ぶ) シーン展開としては、暗転なしに以下のように進む。 1)花嫁(現在)と卒業的に花嫁を奪った男(現在) 2)花嫁の子供時代(過去)と花嫁を奪った男(現在) 3)花嫁の子供時代(過去)と男の子供時代(過去) 4)花嫁(現在)と男の子供時代(過去) 5)花嫁(現在)と卒業的に花嫁を奪った男(現在) みていて、「子供が出てきたなぁ。一人二役かあ。あれっ、これって、花嫁の子供時代?」とか思わせる構造になっていて、タイムトラベルモノみたいになったりするが、その混同が、演劇的で面白い。それで、そのへんは謎解きしないまま進んでいって、かつ作品として矛盾なく成立している感じがあって、演劇見たなぁって気持ちになれた。 これは脚本への感想だけど、ああいう終わり方*するなら、最後は素直に、ハッピーエンドで終わったほうがよかったかな。 *かけおち先のメキシコの結婚式場で、他の男が現れて「卒業」みたいなことになるという企みがあったこと とってつけた思いつきに見えるし、これまで積み上げてきた会話やドラマがすべて空虚なものになってしまう。 ああいうどんでん返しをやるなら、どんでん返し後の世界にもそれなりの重量をもたせてほしい。 素直にハッピーエンドにして、ロミオをジュリエットのキスシーンで終わるとかが、一番気持ちいいよね。 それを、壊すほどの終わり方ではなかったね。 ◯ 死体のある風景 別役実は不条理劇っぽくやらないとなかなか面白くならないと個人的に思ってるんだけど、その意味では、悪く言えばちょっと平坦、良く言えば丁寧につくった。という印象。 とはいえ、これだと一個人の印象の範囲なんだけども。 そもそも「不条理劇っぽくやる」っていうのが、どういうことなのか説明がむずかしい。説明といっても私の脳内の不条理劇へのイメージにすぎない。しかし、印象として、不条理な感じの人はいなかった。少々我の強い人、少々こだわりの強い人がいるってかんじなっていたと思う。 その結果、私のアンテナでは作品成果を十分にキャッチできなかったわけだけど、もしかしたら別のアプローチで演劇的な成果を出せていて、私がそれをスルーしたという可能性もある。 あと、これは脚本への感想だけど(脚色していないとして)。 あんだけ、首吊にこだわっていたのに、最後にとってつけたかのように毒薬で作品を閉めてしまうって言うのはどうなのかなと。 あと、エピローグで男女の立場が入れ替わったところから始まるところで終わるってのも、なんかちょっと安易な感じはするね。 お手軽に奇妙な感じにしようとしたらああなるよね?って感じはする。加えて、あれがあることで一気に世界が広がるとか、そういうことも特にないと思う。 それなら素直に、エピローグ無しで脚本が終わったほうがいいよね。 しかし、非常に深い考えがあって、ああやって終わることが、作品のテーマ上、非常に重要なのかもしれない。 衣装とか、机とか、首吊用の紐とか、予算に応じて、バランス良く作成され、配慮が行き届いている感じがした。小道具のラジカセについては、ちょっと違う感じだったけども。 2本立て企画とかあまり好きじゃない。 それなら1本の作品で、見応え・噛みごたえのある芝居を見せてくれよって思っちゃう。 見にいってみて、お手軽にやってるなぁ。うっすいなぁ、ペラペラだなぁと思う企画もある。 でも、この公演は、どっちも見応え、噛みごたえのある作品だった。各作品1,000円以上の価値はある。私にとっては(こうやって批評的に書いたりすることも含めて)良い観劇だった。 ○ 話は変わるが、18年位前にいのちの洗濯劇場の芝居を仙台で見ていた。
by sailitium
| 2023-01-11 12:43
| 観劇して|感想・批評
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