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福岡・九州地域演劇祭
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2018年 05月 24日
わかりにくい演劇にも2種類ある。 一つは突き詰めていけばわかるもの、もう一つは突き詰めていっても結局わからないもの。 その2つ。 人はわかりにくいものを避ける。そして、わかりやすいものを好む。 ちょっと、話それるけど。 人はわかりやすいものが好きだから、物事をわかりやすく説明するために、事実を捻じ曲げてでも、わかりやすく説明する。 最近のマスコミ報道は、こういう傾向が特に目立つと思う。 大切なことじゃなくて、わかりやすいもの。 事実を捻じ曲げてでも、わかりやすいものを扱う。 政策は難しいから、政局を扱って、それで政治を報道しているような気になっているし、大衆もわかったような気になっている。 一人のヒーローや一人の悪人をつくると、物事がわかりやすくなるので、人は基本的にそういうストーリーを好む。 主役の名前が、タイトルになっているような小説とか映画とかは、そんなかんじだ。 しかし、そんな話ばかりでいいのだろうかと思う。 かつて、鴻上尚史氏は「わかりやすいものが好きなんですかい」という言葉で、大衆批判を行った。(私はあれは大衆批判だと思っています。いい意味のほうの) 問題は、このわかりにくいの種類だ。 1)突き詰めていけばわかるようになっている(読解勝負) 2)突き詰めていっても、結局わからない(感性勝負) のどっちかだということだ。 数学的な精巧さで論理が通らないにして、客観的に理解できる情報がちゃんと提示されていて、突き詰めて考えていけばわかるもの。 こういうものが忌避される風潮についての批判は、的を外しているとは思わない。 マスコミのニュースを見ていると、どんどんそんなかんじになっていく。 たとえば、 x+5=10 という問題は解くことができる。 しかし、x+y=10 という問題は、結局のところ解けない。(数直線みたいな解の示し方はあるけども) 論理の飛躍が多すぎるとか、解釈が多様すぎて、一つないしは少数の回答案に収まらないものは、突き詰めて考えていってもわからないにカウントされる。 こういうものが避けられるのは仕方ない。これに、対する批判は好き嫌いの範囲を超えないと思う。ここについて批判してもしょうがないんじゃないか。 そして、演劇の世界では2)の作品づくりでも全然構わないと思う。他の分野よりもそういうことがやりやすい分野で、むしろどんどんやるべきと言いうるかもしれない。 しかし、そうなったら多くの人が見にきてくれるということは諦めないといけない。マニアックな感性を共有できる、1000人に一人くらいの選ばれた人にしか伝わらない感じにはなる。 作品を発表する以上、より多くの人に届いてほしいという自己肥大は、まったく正当なものだと思う。 井上ひさし氏が、 『 むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに 』 という言葉を残したが、井上氏はむずかしいことをやさしくするときに、安易な事実のねじ曲げはしなかったのではないかと勝手に思っている。
by sailitium
| 2018-05-24 12:41
| 制作的なこと(演劇)
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