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福岡・九州地域演劇祭
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2018年 04月 16日
「赤道の下のマクベス」を見た。その感想。 制作的に見た作品のつくり、twitterでの知り合いの感想などを見て、これはかなりすごい作品なんじゃないかと期待して見に行った。 もちろんいい作品だった。けれども、そこまでの作品じゃなかった。 かなりすごい作品と予想して、個人的に数人の人には激推ししてたんだけど、そこまでじゃなかった。ごめんなさい。 もちろんいい作品でしたよ。 装置も良かったし、役者も良かった。一定の水準を超えていることは間違いない。 ただ、なんていうんだろう、、、 ああいう歴史的な事実とか、それに近いことがあったことは認めるとして、その歴史的な事実が提示された時に心は揺さぶられざるをえないんだけど、、、、 その事実を抜いてしまった時に、演劇作品あるいは演劇構造として、いったい何が残るんだろうという気はした。 会話で何かが引き出されるという感じではなくて、結局、勝手に皆独白で自分のことを延々と語りだすんだよね。普通あの構造なら、いがみ合ってたけど理解に至るとか、恨んでたけど誤解だったとか、そういうドラマ的な展開に持っていくべきなんだよね。 結局ドラマではなくてドキュメンタリーのほうに近いんじゃないかという感じ。 そういうドラマを一番仕込めるポイントとしてはヤマガタ大尉を殺したいほど憎んでいる人の翻意なんだろうけど、あれは意味というか動機がわかんなかったな、、、 普通にドラマを仕込むとしたら 1)ヤマガタ大尉をめっちゃ憎んでいる。 2)でも、他の情報も入ってきて内心ちょっと揺らいでいる 3)けど親友の恨みを晴らすという目的で突っ走る 4)強引に止められる 5)トドメの一言をぶっ刺される 6)誤解と気付き、改心する っていうのが、どうにもこうにもセオリーですよ。 もちろん、そんな予定調和バリバリなドラマはちょっとやりすぎだとしても、そういうドラマ的な演劇構造が\ちょっと弱かったように思えた、、、 最後の終わり方もそう。 なんか、シャーーーって雨降って、なんか希望的なおわらせ方してたけど、あの二人には死が待っているだけで、なんとなくお客さんの満足度を考えていい感じの終わり方をしただけだよねとしか思えなかった。そのいい感じさ加減が、ちょっと無責任なようにも個人的に思えた。 たとえ死ぬ運命しかないとしても、そこになにか意味合いをつけてもらえればよかったけど、そういうのは特に感じられなかった。 ちなみに日本人の特攻兵は多くが戦術的には意味のない死であることを知っていたけども、講和条件とか、その後の日本が他国に侮蔑を受けにくくなるという意味合いがあることを知っていたので、まったく無意味な死とは考えてなかった。 あの雨は、あの4倍流してもらって、タイミングももうちょっと早いほうがよかったと個人的は思えた。 マクベスの引用もあったけど、演劇的にきいてる感じもしなかったし、なんかそんな普遍化できている感じもなかった。 ギリあるとしたら、家族への思い位かなと思う。 あと、これは個人的なところになるけど、、、、 役者さんが感情を入れすぎて、滑舌が悪くてセリフが聞き取りにくい。役者の演劇が大げさ。ほとんど食べられなくて衰弱しているのに普通に動きすぎ。 それ以上に違和感だったのは、死が約束された環境なのに明るすぎる、、、そういう環境にある状況をかいたほんは色々よんだけど、どうにも違和感を感じてしまった。 あとは、当時のあの環境で死者数とか餓死人数とか知っていたのかな、、、 ---- ちょい、話は変わるけど。 この作品は、国立の公共劇場が製作した作品なんだよね。 だいたい新国立劇場は、広く日本の隅々から集めた税金で運営し、作品製作しているわけだから、その作品を東京でしか上演しないというのは全くけしからんことですよ。 しかし、こうやってツアーをやることは偉いと思う。もっと増やしてほしいけれども。 新国でやって、まちがいなく素晴らしいと東京で評価を得た作品を2,3年後でいいから持ってきてくれよと思う。 ---- あの囚人たちが置かれた不条理な環境に切り込む視点ももっと掘り下げる方向性もあったかもしれない。これは好き嫌いだけれども。 あれは歴史的にはほぼ答えが出ていて、勝者の裁きだってこと。 日本・ドイツ・イタリアも現代の価値観で考えればよくなかったけど、連合国は歴史的に見ればもっと悪いですよ。 ソ連、中国、アメリカは歴史的に見ればもっとひどい。 単に、連合国は戦争に勝ったから、正義面してるって言うだけの話
by sailitium
| 2018-04-16 12:21
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