記事ランキング
検索
リンク
福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
全体 ●コメント前に FKRT 制作的なこと(演劇) 広報・宣伝、具体的な制作のアイディア チケット料金、動員 福岡・九州・地域の状況 観劇して|感想・批評 --------- トークの司会、企画の作り方 作劇のこと・テクニカルのこと 戯曲WS・戯曲のこと #復路のない旅 演出家、演出WS・セミナーのこと 制作者のこと 劇評・批評について 事務的な仕事をする上で 役者/演技のこと 劇場のこと 稽古場について 演劇祭について 芸術文化環境、一極集中、道州制 10年前なにがおこっていたか 釜山・韓国のこと 沖縄のこと ●企画 制作講座・勉強会 福岡・九州地域演劇祭 九州演劇人サミット ブラッシュ 大学演劇部合同公演 TAM 観劇ディスカッション DDシアター リンクP PmP パネルトーク 火曜劇場 東京物語 ステージスタッフWS LRT アゴラインターンシップ 環境の演劇WS ネットセミナー Meets! 2007(札幌福岡) 鐘下さん カラフル 世界劇場会議 一人芝居フェスティバル 指定管理者のこと FPAPのこと かげながら ●その他 Mac、PC、スマホとか 食べる、飲む、外食する ダイエット・運動 本を読んで 小ネタ、近況 さくてきな視点で(非演劇) 商品とか企画のネタ(非演劇) テレビドラマ・映画 #新型コロナ 腰痛 ライフログ
ブログジャンル
|
2018年 02月 18日
非・売れ線系ビーナス「彼女の消息」をみてきた。 観劇中は、う〜〜〜〜〜〜ん、、、、と思いながらの80分を過ごしてしまったけども、チケット料金を考えると、妥当な観劇体験なのかも。 そして、家に帰ってよくよく考えたら、けっこうおもしろかったのかも、、、と思い始めた。個人的には見どころもあった。 このカンパニーの芝居を見るのは2年ぶりだ。ちょうど2年前に「そう遠くない」をみていた。 以下はその時の芝居の感想。この感想は書いたはいいけど、公開できていなかった。理由は読んでもらったらわかると思う。 今、公開する。 非・売れ線系ビーナス「そう遠くない」 沖縄の基地問題や選挙制度についての政治的な主張が色濃い芝居であった。 こういう芝居の場合、イデオロギー的なことと演劇作品としての質は分けて考えなければならないだろうと思う。 その喫茶店からは基地が見える。そのようなロケーションで、基地問題や選挙制度が語られる。 喫茶店には基地反対運動をするものや、選挙権放棄運動をするものがいる。喫茶店の従業員泰子は、オスプレイ墜落事故に巻き込まれ死んでしまう。 ストーリーやドラマははっきりしているが、基本的には政治的な主張がメイン。 最初の60分は、舞台設定の説明や基地問題やマニュフェスト選挙の矛盾の基本的な説明がなされる。 が、肝心な安全保障をどう考えるのかという点については触れられてなかった。そこに対する言及がないと政治的な主張としての価値は成立しないのではないか。 他国の軍事的な脅威があるから仕方ないとするのか、他国の軍事的な脅威はないから不必要。とするのか。それ以外の新たな立場か。 そうやって、予算の実情やそうなってきた背景などを正確に把握できて、初めてある政策がやれるかどうかがわかるものだ。 沖縄の基地を県外移転することなど、不勉強だからこそ言えたことだ。また、時間が経過すれば状況も変わり当時有益そうに見えたマニュフェストが無効になることもある。 マスコミの公約違反という主張は質が高い主張とはいえない。 せっかく、劇場に来たんだから。 脚本は、光る部分も感じたのだが、基地問題や選挙問題についての紹介について紙数を割いたため、演劇脚本としての深みに欠けた。 (福岡に例えられることで、身近な問題としてわかりやすくなった。という意見を散見した。それは福岡の人に限られるので、普遍性が犠牲になるが、たしかにそういう効果はあるのかもしれない。) 「基地が見えます。」というセリフで締める光景をもってくることもきれいにはまっていた。ここは良かったと思う。 ロビ太が存在する必然性をストーリーの中にもう少し作らないといけないのではないか。そうしないと取ってつけたようになってしまう。 作品の方向性にあった演技をしている役者もいたが、鍛えられていない役者も多かった。一部の役は博多弁を用いるのだが、博多弁でしゃべるということを身体に落とせておらずぎこちなかったり、感情が大きくなった時の演技での身体制御が不十分な演技が目立った。 装置は脚本のイメージに沿った手堅い仕事をしていたと思う。違和感のない喫茶店のセットを作っていた。出ハケエリアの処理がうまくいってなかったが、袖が取れない劇場のハード面の制約でこれはやむをえないと思う。 照明の地明かりの雰囲気は、タッパの低さなどの制約のあるなか、芝居や喫茶店の雰囲気にあっていた照明は良かったとおもう。 が、要所で青味がかった照明にしていく部分は唐突なように思われた。基本、時間変化を見せるだけでよかったのではないか。無理に照明でドラマをつくろうとして逆に浮いてしまったように感じられた。 それでも、照明は全体的には良かったと思う。 急いで入ってくる人、元気なく出て行く人、そういうひとによって音は変わるべきだろう。そういうところに意識が払えていないとなるとスタッフや演出の感覚の繊細さに疑問を持ってしまう。 それは高望みしすぎなのかもしれないが、個人的には集中をそがれた部分だ。 全体として、活動歴が10年を越す劇団が2000-2500の設定できる芝居には感じられなかった。 この芝居が1500-1800なら光る部分に焦点を当てた感想でいけるが、この芝居の器の大きさとクオリティで2000-2500となると、、、 不満を感じて帰宅してしまう。 ーーー 「彼女の消息」の感想はまた後日。
by sailitium
| 2018-02-18 06:45
| 観劇して|感想・批評
|
Trackback
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||