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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2018年 01月 09日
とある人が言っていたことでおもしろいなと思ったことがあります。 「日本人は、法律ができるときには、厳密に見るが、既にある法律については、それが絶対的なものとして疑いもしない。」 と。 なるほどなぁと思いましたね。 もちろん、いまある法律はちゃんと守らないといけないですが、よりよい法律にするためにいまある条文を疑うという姿勢も必要だよなぁと思いました。 それで、 著作権法などの知的財産に関係する法律への批判で、これまで聞いたことがあるいろいろを思い出せる範囲で書きます。 ◯ 著作権法などの知的財産に関係する法律は、なぜあるのか。 知的財産に関係する法律で、「法律で守るに値する利益」は、なにかというと新規の発明や創作を阻害しないということです。 せっかく何か新しいすばらしい発明や創作を行っても、それがすぐにコピーされて、創作者の懐になにも入ってこないんじゃやる気が出ないですからね。 もともとは料理の新レシピを考案するところから始まったと聞いています。 その他にも、人が作ったものを勝手に改悪して、あたかもその人が作ったもののようにされると、作った人にとっては迷惑なわけです。 こういうスタート地点については、まったく正しいことですし、おかしいなと思う人はいないでしょう。 ○ 一定以上の収入は、不労所得 パソコンのOSであるWindows、パソコンのアプリであるOfficeは知的財産に関係する法律のおかげでべらぼうに儲けていました。 本当に許されるのか,WindowsとOfficeの驚異的な利益率 http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/USIT/20021124/1/ Windowsの利益率は85%という数字もあります。利益率85%なんて、もうほんとありえない世界ですよ。 経常利益が4%で企業は優良企業とされるようですが、マイクロソフトはこれは1999年6月期の50%の経常利益だったそうです。 もちろん、いいものを作ったわけですから、儲けて当然いいでしょう。 しかし、いくらなんでもこれは儲けすぎですよね。ある程度儲けていいとしても、その先は不労所得ですよ。 そして、それは知的財産に関係する法律があるから、そうなっているわけです。 そして、税法の所得再配分機能は、お金持ちから税金をとることが難しくなっています。税逃れというやつですね。知的財産に関係する法律の方をなんとかしないとなんともなりません。 たとえば、開発にかかった費用や諸経費の5倍までは儲けていいが、それに達したら著作権の保護の範囲外になるとかの制度を含んでいればいいと思います。 しかし、技術的にはかなり難しいことではあります。 アメリカだと製品系列ごとに収支状況を明らかにする会計基準になっているようなので、技術的に不可能ではないみたいです。 マンガも、馬鹿売れしたら、あるところからは不労所得だと言うことでした。 それと、一人の人間が一年間に使えるお金には限界があるので、儲けすぎたお金は貯蓄されてしまって消費に回らないと。なので、経済的にも低所得者に回るようにしたほうがよっぽどいいと。しかし、著作権法が限られた勝者をさらに大勝ちさせるシステムなので、そうなってないということでした。 こりゃ、ほんとかいなと思いますけどね。 ○ 貧富の格差を生む 貧富の格差を生み出している最も大きな要因の一つが、知的財産関連法であるという指摘を見た記憶があります。 税法の場合は不完全ながら累進課税などの工夫があるが、知的財産関連法の法律にはこれがなく、収入は青天井。漫画一発当てれば億万長者、その背景には低賃金長時間労働の生活をしている人がいます。 WindowsとOfficeでいうと、それで、世界一の富豪が生まれています。 「米国で進む富の集中、上位3名の資産が国民50%の合計以上」という状況になる。その3人の中にはビル・ゲイツさんが入ってるわけです。 アメリカ国民の50%くらいはWindowsやOfficeを使ったことがあると思います。これは貧しい人も使っているでしょう。貧しい人から吸い上げているという構造になってます。 アメリカが世界各国から富を収奪しているシステムの一つも知的財産関連法によるものです。 まだまだ今の世の中は、先進国が発展途上国から収奪するシステムになっています。 まずは、言語。 先進国は、200年前に色んな国を占領して、その国から言語を奪い、自国の言葉を流通させています。たとえば、英語はインドやフィリピンなんかで公用語です。インドやフィリピンなんかで、地元の言語があったはずなんですけどね。 そして、今では、世界約60カ国で英語は公用語です(https://goo.gl/XHK8Hp)。 だから、英語の本は世界的な売れゆきがぜんぜん違うし、歌詞ありの音楽もそうです。ノーベル文学賞も英語で書かれたものが圧倒的に多い(https://goo.gl/pSZ4dJ)。 英語のネイティブの方は、ふらっと他の国にいっても英会話の教師が務まります。 有力国はいまでも自国の言語を広げるための努力を行っています。日本での英語教育の開始の低年齢化が、英語を使う国の陰謀であるとまではいいませんが、収奪に加担しているとは言えるでしょうね。英語は世界的な言語ですから、これを学ぶようにするのは仕方のないことです。 ◯ 発展途上国の人が薬が使えなくて困っている 知的財産に関係する法で保護されているもの一つに薬がありますね。 これも保護期間が短くなれば、薬は安くできます。そうすれば、発展途上国でいい薬が使いやすくなります。今は、製薬会社の利益、ひいては国家利益のために、実質の保護期間が5〜10年となっています(さらに5年延長できることもあるようです)。 そのぶん、発展途上国で薬が使えず亡くなっている方もいるだろうと思います。 新薬の開発はかなり費用がかかるらしいので、むやみに短縮するのがいいとは思いません。しかし、現在の期間が正しいかどうかは疑問が残ります。また、薬という命に関わる公共性が非常に高いものについては、知的財産に関係する法で保護するべきかどうかも疑問が残ります。 ちなみに、製薬会社の世界ベストは先進国でほぼ独占しています。 発展途上国では一部の人しか使えない高い薬があって、利益が保証されている。貧しい人は、本来であれば治る病気も治らない。 そういう背景の中に、先進国での儲けが支えられている、、、、 そんな可能性がどうにも否定出来ないようです。 世界の医薬品産業を支配しているのは欧米メーカー https://www.sbbit.jp/article/cont1/29564 ◯ どういうとき、知的財産関連の法律の違反になるのかがわかりにくい。 たとえば音楽CDをコピーして、複製音楽CDをつくる。そして、それをそのまま売ったら違法だということは誰にでもはっきりとわかります。 しかし、そうじゃない曖昧なケースが非常に多い。それが、違法なのかどうなのかというところがなかなかはっきりしない。 専門家に相談しても、たいていはケースバイケース、裁判してみないとわからないということになります。 本来法律というものは、それをやったらアウトなのかセーフなのかが、はっきりしていないといけないものなのです。 これは、罪刑法定主義というらしいです。この原則が必ずしもあてはまらないケースもあるわけですが、それは、単に良くない例外です。そこははっきりとしてもらわないと、日常生活を送るときに困るわけです。 著作権関連法は、そのグレーゾーンがほんとうに広くて、この点、悪法とまではいわないものの良法とはいえない部分がありますね。 それとフツウは、裁判で判例が出て、そのグレーゾーンが明らかになってくるわけです。なんで、判例というものが重要になってくるわけです。 しかし、案外そうなっていないケースが多い。 「森のくまさん」騒動からJASRAC問題まで……著作権10大ニュースで考える、情報社会の明日はどっちだ? http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/26/news009.html この事例をみても、結局は裁判で白黒をはっきりさせずに「和解」になることが多い。著作権が我にありと主張する人は、たいていふっかけてきます。自身がなくてもとりあえずふっかけてきます。 それに、ビビってしまって、法律上は問題なかったのに、公演を中止したようなケースもあるようです。 しかし、ほんとうに裁判で結果を出すとなると、負けた時のリスクが異常に高いわけです。なんで、ほどほどのところで妥協する。 そうやって和解が多くなると、いつまでたってもグレーゾーンはグレーゾーンのまま。線引が明快にならないとうわけです。 著作権者は、負けて元々勝ったらラッキーという有利な戦いができる。 このような著作権者が圧倒的に有利な立場にあるのも、知的財産に関係する法があるからです。 これは、関連している弁護士にも問題があるでしょうね。 和解になったとしても、事例を詳細に公表するべきです。 しかし、そうやって、ネットでググって、これはセーフ、これはアウトってなってしまうと、自分のところの相談に来る人がいなくなりますからね。 「今回の和解についての詳細は、公表しない」という特約に、喜んでサインするでしょうね。 続く(次は個人的には一番大きいと思う問題) リンクが変とか、誤字脱字とか、日本語おかしいとか、ありましたらコメントでご指摘いただけると幸いです。 ・
by sailitium
| 2018-01-09 12:23
| 制作的なこと(演劇)
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