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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2015年 06月 29日
観客の目に入るモノをどうコントロールするのか。
主に、舞台美術とか、演出の話になるけど、そんなことを書きたい。 たとえば、タッパが高めの小劇場で、タッパが6m位あるときに2mのパネルしかたててないような装置があったとする。 上4mはがらーんとしている。 お客さんは、パネルのあるところを舞台空間と認識し、そこに集中してみるだろうけども、4mのがらーんとした空間は、無意識のうちに観客の集中力を拡散するだろうと思う。 客席の前方に備えられた非常口の緑の光とかはわかりやすい。 これは、舞台上にあるものではないけれども、あれが観客の集中力を阻害するのは、だれにでもはっきりと分かる。 多くの演出家は、観客の視界を意識するのではなくて、自分が決めた舞台エリアだけしか意識してないのではないか。という仮説が思い浮かんできた。 *そんなのは演出家とはいわない。よって、そんな演出家はいないという理屈もあるだろう *そういうのは、苦手なんでスタッフに任せていますとかでもいいと思う。 こういうのはやっぱ、予算の影響も大きい。 予算規模が大きくとれない公演だと、装置が簡素化してしまうけど、空間がガラーンとしていると淋しいんだよね。 せっかくのおいしい料理も、紙のお皿じゃ味気ないというか。 絵のキャンパスで2/3が白いままとかみたいなね。 もちろんそれが良い場合もあるけど、決して言い訳ではなくて最初からそれを念頭においているとか余程のことがない場合は、予算がないのでここで手を抜きましたってふうにしか映らない。 やっぱ、空間をそれっぽく埋められているかどうかがポイントだと思う。 特に高さ。これがけっこう抜けやすいと思う。 パネルで空間を覆っていくと、基本的は正攻法しか取れないので、この条件に答えるのは難しい。布か吊り物かで空間を埋めるとか、絵でいうところの余白をうめる必要がある。 この前のカムヰヤッセン「山の声」とか、先日の赤星マサノリ×坂口修一 二人芝居 「Equal - イコール -」は、その点でいい装置だったと思う。 あとは衣装も重要な要素になりそうだ。 残念ながら、これは福岡のカンパニーで、これらの条件をクリアしたテクニカルスタッフの仕事を見たことがない。 おそらく福岡以外でも、人口200万未満の所では、あまりいないんじゃないかなと思う。 青年団の杉山さんの装置は、いつもここが意識されているように思うし、費用対効果も考えられているように思え、最小限の布石で最大の効果をだしているように思える。 (他にもそういう舞台美術の人はいますが、ひとまずよく見る機会のある杉山さんのお名前を出させてもらっています) 福岡で、正攻法が許されるときに、しっかりとした仕事を見たことはたくさんある。 ガラパの装置なんかは、正攻法で勝利している感じがする。 そういえば、千年王國「イザナギとイザナミ」はこれがクリア出来ていたような気がするな。うろ覚えだけど。 そういや、これも二人芝居で、かつ衣装がよかった。 あと、同じようなことは、照明でも言える。 客席が明るくなっていたり、舞台の前面の床が照明で明るくなっていたり。 無意識のうちに観客の集中力を拡散するだろうと思う。 一度、制作として、劇場に入るところから客席に入るまでの動線で、視界に入るものを想定して、そこをコントロールしたかった。 夏の夜の夢という作品をやったのだけど、劇場建物の入り口から客席までの動線をすべて森っぽくして、トンネルっぽくして、だんだん薄暗くなっていって、最後に客席につく。みたいなふうにしたかった。 さらに、スピーカーを仕掛けて、森の虫とか、動物の音、風の音も再現してみたかった。 あと、子役を配して妖精コスプレにして、佇んでもらったりとかもしたかった。 しかし、予算の制約があり、夏の夜の夢に終わった。 ちゃんちゃん。 (内容関連するブログ) 会議室の机を素材に、優秀な制作者や天才・優秀・ダメな演出家について一考察してみた。 http://sakuteki.exblog.jp/16489903/
by sailitium
| 2015-06-29 12:35
| 作劇のこと
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