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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 06月 26日
「永遠の0」読んだ。
いまさら、ミリオンセラーの感想書いてもしょうがないような気もするが、なんか書いちゃったのでアップする。 専門家が読めば、小説としてダメ出しいれるところがあるのだろうが、私は専門家ではない。読んだ感想としては素直に面白かった。 小説の主要なテーマは以下のような感じ。 ・飛行機乗りなどのゼロ戦に関わった人の目を通した、開戦から終戦までのゼロ戦の活躍・大戦の推移 ・現在の官僚に通じる軍部首脳の宿痾 ・戦争にいった日本人の崇高さ あたりか。 次に来るものとしては ・反戦思想 ・朝日新聞を始めとするマスコミ批判 ・人間の愛 あたりじゃないかな。 構成としては、現代に生きる姉弟が、特攻で死んだ祖父のことを知ろうとするところから話はスタート。 祖父のいろんな戦友に取材を行うことで、祖父のことが明らかになっていく、、、みたいな展開。 大戦時の飛行機のりの証言をつなぐことで、小説の7,8割が占められている。 証言ドラマとでもいっていいんじゃないかと 一発目に汚名を着せられた戦闘機乗りの祖父。「あーこりゃ、他の人の証言を聞くにつけ、汚名がはらされていくという展開なんだろうな」ということまでは、すぐに分かった。 証言によって語られることの大半のすでに聞いたことがある、戦争に関するエピソード話しではあった。 ーー 個人的に不満だったところ やくざが殴りこんできたところ、最後に爆弾が不発だったところが余計な作為的なところと思えた。不発は史実なのかもしれないが。 特攻要員になったが、志願したのか志願なく命令されたのか?よく書かれてなかったことも。 後者の場合、流れから言って当然抵抗したと思うがそこはどうだったのか、ということが書かれていない。 ーーー ご都合主義に思えたところ 祖父の戦友と連絡がとれた順番に、取材していくわけだけども、それが偶然に、主人公の毀誉褒貶を最高にドラマ的に盛り上げていく順番になっているところ。 最初に取材した人は、主人公(宮部)の開戦から大戦中期のことまでしかしらない。偶然最後に取材した人は、それまでの取材で疑問になっていた最後の最後の部分の答えを知っている。 この取材の流れがパーフェクト で、ちょっと作為的すぎに思えた。 取材に来た人に主人公(宮部)のことだけ話せばいいと思うんだが、なんかかんか理由をつけて自分の生い立ちからはなすんだよね。 それで、当時の時代背景とかを説明するし、小説のページの順番に、大戦の栄枯盛衰をうま〜く説明していくんだよね。あわせて用語の解説もうま〜くやっていく。 女房を抱いた。とか、初対面の相手に、そこまで話すかってくらい、赤裸々に話すし、大切なポイントと思えることは、「さっきも話したが、、、」みたいなかんじでもう一回言ったりする手法が散見されたり、、、とか ちょっと証言者が、作者の主張とか、小説のドラマを成立させるために、都合よくふるまいすぎだなという作為性が目立ってしまった。 逆に言えば、取材をつなぐというスタイルで成立させたのが小説的にすごいことなのかもしれない。とも思う。 ーー なんか、うまく例えられないけど、ファミレスの料理って感じ。 自分のイデオロギー立場は、この作者とそんなに変わらないし、作者の問題視されている諸発言についても、セーフだと思っている。 が、それと小説への評価は別だ。 飛行機乗りへの取材での証言は力が入っている感じなんだけど、取材する二人の扱いが軽いというか、力が入ってないというかんじがした。 現代に生きる若者が、主人公の経歴を追う。という展開。それを追う展開を通じて、ひとつの成長を遂げる。という構成。 なんが、そういうのも完全に計算でおいているなというか、熱がないというか、きれいにまとめるために、そう置きました。ってかんじなんだよね。 その部分については、なんか、うまく例えられないけど、ファミレスの料理って感じもする。 しかし全体としては面白い。5時間くらいかけて一気に読んでしまったし、 実はその助かった人が、、、は、あれはしびれたね。 そのあと、 斜め読み的に名場面を抜粋して 2度読んだ。 まぁ、じゃあ、自分にここまで書けるのかと言われたら到底書けないわけだけど。 すごい調査(取材)量だし、それをプロットとして完成させていく計算の複雑さをこなしていることとか、想像もつかない難行だ。
by sailitium
| 2014-06-26 12:27
| 小ネタ、近況
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