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福岡・九州地域演劇祭
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2013年 12月 04日
となりの田中さんを観たが、なかなかおもしろかった。 個人的に面白かっただけではなくて、脳内客観的に、なかなかの良作品だったといえるのではないか。 すでに中の人に直接感想言えたので詳細は避けるけど、このカンパニーベタ*な表現が多いところで、どうしてもひいてしまっていたのだが、今回は脚本のつくりがよく、ベタなところが以前より減ってきて、作品の本質的な部分が入って来やすくなった。 (*一例だけ:一緒に買いにいった服を捨てるというのは、決別としてありなんだけど、透明のゴミ袋でこれ見よがしに捨ててしまうのは、やりすぎだと思う。あれでは別の意味が発生する。) 4組の夫婦が4戸あるアパートにそれぞれ住んでいる。 装置は、4戸あるアパートの各室が同時にみえる構造。2階建て、各階一部屋ずつある。4つの夫婦の会話や、アパート前のゴミ捨て場などでの会話を中心に話は進む。 4戸の4室を同時に見せることで可能となる演出が、効果的で芝居への集中度を高めた#。 ・ちょっとだけ同時多発会話したり ・出はけのテンポの良い会話になったり ・上の部屋と下の部屋での会話のギャップを見せたり ・下の階でシリアスな空気になっているのに、左上の部屋ではお笑い番組を笑い飛ばしている。 特に、最後のは普通に見ていたら、<飢えた子どもたちの後ろにそびえ立つ大邸宅>みたいな対比の妙をだれもが感じるだろう。 しかし、すぐに隣人と自分の生活レベルを比較する人ばかりこの劇団の芝居では出てくる。 他にも、変な使命感をもって他人の生活を矯正しようとする人も出る。 あと浮気する人と、宗教の人が良くでる。 「おい、またかよ!?」 と思わなくもないが、これはこのカンパニーのテーマだから、受け入れるしかない。 今回は、笑いのちりばめ方とか、笑いの種類がとてもよかったと思う。暗くもなければ楽しい話でもないが、笑いの置き所のバランスが良く、105分の芝居の中だるみを感じさせない構成にしていた。 最後のシーン。 いろいろあって4家4様、ちょっとだけハッピーになった人、以前よりアンハッピーになった人。その対比というか4色の配色のバランスがいい。 「それでも人生は続くよね」とか 「自分はあんな風に人を許せるかな」とか 「自分で決めるってどういうことだろう」とか 「人の幸せってどこにあるんだろう」とか 普通に見ていたら、そういう人間について考えてしまう構造になっていて、途中いくつかアレレと思うようなこともあったけども、それ以上にこの作品の魅力が勝ってこれは良い作品だったなぁとおもったわけである。 おまけ # ちなみに、こういう演出例って、どっかやっていたと思う。それで、「目新しいものではない」みたいに言えなくもないが、この言い方は自分がたまたま知っていたことを、いかにも自分は何でも知ってマスみたいに思わせようとする言い方に思えるので、ちょっと自分大きく見せたがりな感じがする。 ポピュラーな方法ならともかく、割合的には少数例をそんな風に言うのも、不適切な言葉の選び方。 それとこの言い方は、どうにも否定的な印象の言い方なんだけど、目新しくないのはどういう価値基準に照らしてもいいことでも悪いことでもない。そういうのにただ否定的な印象の言葉を使うのは、これも不適切。 そういえば、ここやここで、同様の手法をみた。 っていうのが、客観的だ。 新演出を思いつきました!! みたいなこととか、僕たち新しいことやってます!!みたいなことだったら、「いや、別に、目新しくも何ともないし」って言っていいと思う。 目新しさが求められる、新感覚演出発表大会とか(そんなのあるかどうかは別として)これも言っていいと思う。
by sailitium
| 2013-12-04 12:34
| 観劇して|感想・批評
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