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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2005年 09月 24日
前日、前前日にも感想がありますので、併せてどうぞ。
●女優さん キノコ役の女優さん(能登まり子さん。左の上から2番目の写真参照)がすっごくいいんだよね。 福岡の役者にたとえると、キレイさで伊藤綾さん級、舞台に立ったときの魅力度で、あんみつ姫のそらさんかみろくさん級。セリフの感情飛び具合でいうと自分が見た中で一番良かったときの浜崎さんか井田さん級(この二人、どっちかというとS系の飛び方で方向性はまったく違うのだけど。能登さんが、ダンス殺陣の決めポーズみたいな所で、恐い系のオーラ出してるところがありましたけど、あれはあれで、この人がすっごく出来ることを垣間見ました。)体の動きのキレ具合もキレキレ。 今回は役者の魅力をもっとも感じることのできる最前列に座ったから、そこは差し引かなきゃだけど、ライブ芝居で見た女優さんの中では一番来たね。もう鷲掴みにされっぱなしでしたな。高崎的には。 今までライブ芝居で見た女優で、一番良かったのは、カレッジオブザウィンドにでてた町田久美子だったんだけど、そこと同じにランクしますね。町田久美子の場合は劇場が広い劇場なので、単純に比較はできませんが、周囲の環境をすっ飛ばして、高崎感動具合でいうならば。 イヅナをやった女優さんは背も高くて、スラッとしててモデル級。というか というかモデルそのもの。かなーり、美形でしたね。体も切れるし、よくこれだけの女優が揃うものだと思います。 ちなみに虚無僧がイズナだったって、初見ではわからなかった。なんとなく人数的に虚無僧→イズナなの?ってくらい。必殺技も全然違っていたし。2回目見たときに虚無僧が頭にかぶっているの(何て言うんだろ?)をはぎ取られるシーンがあったので明確にわかった。 実は、女だったんだよーーーん。って結構使えるネタだからもうちょっとひっぱったところで出しもていいかもと思ったけど、それだと他の部分に割り喰いそうですね。(邪鬼がイズナラブのところとか)虚無僧の必殺技はもっと見たかったですね。ありゃー、かなりかっこよかった。 ミツメのみっつめの目はほかの両眼と同じようにメイクを施した方がいいかもと思った。あれ最前列だとわかるけど、アリスの最後列だとそこに目があるとわからない。あと目は縦のバージョンも見てみたい。ミツメの役は比較的出番の少ない役だったからアレだけど、この人も地力ありそうな雰囲気。 2回目で気付いたのだけど、シャボン玉=真夏の夜の夢の惚れ薬だったのかな?邪鬼ボコなぐりしてるシーン近辺は心から笑えた。 ●これは演劇じゃない? いや、完全に演劇でしょう。他のジャンルには入りようがないです。 もっといえば、こんな可能性のある表現を、演劇以外にジャンルに入れてしまうのは演劇界の損失です。 ●ゴロゴロしてるわけじゃ無いみたい。 平均的な東京の小劇場系の公演のレベルを予想シテタのだけど、大阪から東京に移転した気組というものを計算できてなかった。移転したところがどこもスゲーというわけではないだろうが、ここはマジですごかった。 TBさせていただいた、おはしょり稽古(fringeの注目のブログ、観劇速報に載るくらいだから、相当数の観劇があると勝手に解釈しているのだけど)によると ・しかし何にせよすごいという点に関しては、誰も異論は無いはずだ。 ・普段は芝居が終わってもずっと残るレビューなので避けていたが、今回は宣伝しよう。ぜひ見に行ってください。 というくらいだから、群を抜くレベルであるのだろうと、読んでいる。ちなみに上記二つの引用は心から同感。同感するだけでなく、大声で喧伝したくなるくらいに同感。 ●エジンバラ エジンバラの演劇祭で、最高の五つ星を獲得したそうです。当然でしょうね、あそこまで面白ければ。齋藤さんから教えてもらったのですが、今回の公演は「エジンバラ公演を視野に入れて作った、最高の自信作」とのことです。 芝居は、英語を多用していて、セリフの1/5位は英語だったのだけど、日本語のセリフの反復を英語でやるみたいな使われ方が多くて、他言語使っている違和感とか不自由さとかはまったくなかったですね。 海外公演の障壁少なそう。って無知ながら良い読みではあった。しかも、英語の使い方って、きわめて基本的な単語とか、文法中心なので、これって英語じゃなくて、他の言語にのっけるとしても応用が利きそうだよね。これは狙えるよね。 そういえば、劇冒頭からちょい部分の登場人物紹介で、英文で役者の説明をするシーンは、かなり利いてましたね。 ●夏の夜のユメ 登場人物がなりふりかまわず、一目惚れするシーンがあって、初見の時にぼやっと「真夏の夜の夢みたいだ」と言語化認識率30%ぐらいで思っていたが、エジンバラ公演を視野に入れて・・・という解説で完全に納得。妥当な戦略ですね。 ただ、ロミオとジュリエットは、福岡に帰ってサイトを確認して、なるほどねぇ。と思ったくらい。イギリス人なら気づきまくりでしょうね。 ●感動の種類 芝居が、小難しくないのが、また良い。お客さんが努力して観劇する必要がないし、それ以上に常にグイグイとこれでもかっこれでもかっとエンターテイメントシーンが続くので、まったく飽きるところがない。 例えば、青年団のs高原を見たのだけど、やはりこれは小難しい。いや、別に小難しくはないんだけど、感動を生む構成はじわじわじわじわ埋め込まれているものだから、退屈なシーンもちゃんとみてないといけない。それはそれで面白いんだけど、感動の質がまったく違う。 ビルの解体に例えるなら、静かな演劇は、日本の業者が重機とかで壊している感じ。だけどafroの場合は、衝撃映像とかである爆弾できれいに爆破、をさらに上回っていて、例えるならば「ゴジラに踏みつぶさせる」位の圧倒的で直接的なわしづかみにされる感動がある。 原始的な感動を味合わせていただきました。感動の種類としてはジェットコースターに乗っているような楽しさでしたね。それで一周しおえたら恍惚感まで味わっているというレベルの。 ●キノコの特殊能力の説明 スライドとか映像で流すという手もありますね。こっちのほうがうまく説明できるかもしれません。 ●利いたシーン(感動したシーン、鳥肌シーン、ビビッとくるシーン) 多々あったんだけど、多すぎて全て思い出せない。7〜10ぐらいあったんじゃないか?普通あっても2,3位だよね。7〜10位は多すぎ。(これは誉めてます。)それが1時間チョイの時間に中に凝縮されているモノだから、常時圧倒され続ける。こんな濃密な観劇の時間は初めてだ。 キョンシージャンプのシーンは(見た人しかわからないが)あれは、かなり利いた。利きまくった。イキそうになった。恍惚的な感動と衝撃に包まれた。 芝居を見て涙ぐんだことはあるが、両眼からそれがあっさりとしたたり落ちたのは、初めての経験。 ●対象観劇者層 心臓が悪い人以外はだれでも、オッケー。あのスピード感と大音量が心臓に悪いかもしれない。あと高齢者も厳しいかも。ストーリーは極めて単純明快で、昔話「桃太郎」なみにシンプルだ。そんなわけで、小学生でも十分にいけるよ。あと、ストーリーの中で、娘をどこの馬の骨ともわからん男にとられた、親父の悲しみっていう要素がばっちり入ってるんだよね。(同じ立場にない高崎にも、利いた) これって、ほぼ洋の東西を問わないし、現に社会で実力を持っているお偉方にビリビリと訴求できるんだよね。そこまで計算しているとしたら、もう化け物級の演出家だが、いずれにせよ制作的には使える素材ではあるかも。 この対象年齢の広さも強みですね。 ●狐の踊りのシーン あれは、芝居の全体とどう絡むのかが、わからなかった。教えてほしい。まあ全ての要素を一本化したストーリーに絡める必要はない。といってしまえばその通りなんだけど。イギリス公演を意識しての東洋色なのかな?それって、たしかに海外公演ではたしかに利きそう。能面ってのもありかも。あれってなんか強引にタゴサクとキノコの祭りでの楽しい思いでとか色の方向性が、よさげかもと思った。 ●照明 初日の公演見たとき、「照明結構やってかましているっぽいのに、なんでスモーク炊いてないんだろ?もしかしてこの小屋スモーク炊けないの?でも天下に鳴るタイニーアリスで、そんなことねーよな。」と思っていた。芝居の後半部分でスモーク出たので、小劇場系の初日公演にありがちなスタッフトラブルもしくは間に合わなかった。という結論で落ち着いていたのだが、今日はスモークがちゃんと出ていたので、照明効果は格段に良くなり、芝居も良くなっていた。 照明と芝居の合いっぷりがすごくいいんだよね、高崎もプランとかオペとかシテタから、ここはもうちょい、遅い方がいいんじゃないのとかも思うけど、そんなんはどうでもいい。照明はよかった。 虚無僧がキノコを神隠しみたいにするところがあるんだけど、あそこの照明とのミックスは見事だったね。もちろんこちらも「だましてくれーー」モードに入ってるから、相乗効果なんだけど、鳥肌級の効果。 ●音響 これも、すっごく良かった。もう高崎ハートにビシビシ入りまくった。一番最後に使われていた音響は、ちょっとちがうかもと思った。でもこの劇団、大阪から東京に本拠地を変えてるんだよね。そういった心情も含めてあのチョイスなのかと思った。だとすれば納得。 ●小道具、衣装 衣装は小道具にイメージ画があるが、その忠実な再現ぶりは実に素晴らしい。小道具もかなりいい仕事している。どっちもこの芝居には欠かせない。衣装と小道具の合間がどうなっているのかわからないけど、衣装・小道具は利いてましたね。 ●ギャグ で、ギャグもちゃんとあるんだよね。大阪直球系の。それって思いっきり高崎のツボだから、ゲハゲハ笑った。福岡だと、客席から浮くようなリアクションはとれないから、この点でもほんとによかったよ。 他の人はギャグ無かったから、わかんないけど、タゴサクと邪鬼はギャグセンスありありでしたね。ミツメさんはギャグ界の住人じゃない感じだけど、演出の構成ギャグ(かな?)はめちゃくちゃに面白かった。 ●MVP いやー、しかしMVPは演出に行くのだろうが、ダンスもあるし、照明音響もブリバリでこりゃー、作るのに時間がかかるよね。衣装も凝ってるし、小道具も多いし、その使い回しとかも考えると。相当な時間の練習が必要そうだ。 今日、最前列で見て、小道具のとり回しとか、昨日の初見で「あれは、どうやって処理してたんだろうか」みたいなところにも目がいくわけだけど、(舞台監督やってたときに癖ですな)あるいはスマートにあるいは開き直っての処理が実に見事だったね。それもこれもコアとなる部分が圧倒的に面白いからで、衣装と小道具を完璧にそろえないと、そのへんのとりまわしの練習が成立しない部分が多いから、これ本当に大変だよ。 ●男優 どうしても、女優さん中心に書いているけど、男優さんもすごく良かった。タゴサクさんは前回書いたとおりだけど、やられ役の邪鬼はすっげー体がキレキレで(他の人もキレてるけど)なんかの時にやられたとき、空中で2回くらい回転しやがったよ。 キリヒトが役名紹介の傘をきれいに回転させて、名前がキレイに見えるポジションで止めたのは感動したね。柄の部分になんか仕込んでたんだろうけど。この人もやっぱりすごくよかったんだけど、芝居の想定する役から比べて、もっとものび代がありそうなのはこの人かな。女性ファンが一番多そうなのもこの人ですね。 ●2回見ると 2回見ると、ストーリーの見落としてた分とか、アラとか当然見えてくるんだよね。でもそんなの全然オッケー。初見の感動を越える感動があった。2回目は最前列で見せてもらったのだけど、はじめて最前列で見たい。と思った。本当に良かった。まぁ飛行機乗れなくても、後悔はしてないね。 それどころか、もう一回見てますぜ。ホント言えば、7回の公演全部みたい。チケット代は21,000円というオペラ級の数字になるが、ぜんぜんオッケーだ。北九州とかでやっていれば、前回見に行く。 ●動員 80キャパの7回公演で、公演直前に「言い値プロジェクト」する位だから、動員は500いかない感じなのだろうか。大阪から移転したばかりで地縁的に厳しいのだろう。しかし、ここはくるよ。 えんげきぶっく常連劇団で、動員が一定数超えてるところは、福岡か北九州に来るのでたまにみるが、afroのすごさはそれを上回る。10000人クラスのクオリティはあるんじゃないか?あと中堅どころ(といっていいのかどうか知らないけど、2000人はいってるよねっ、ってとこ)はあまりみたことがないけど、それも当然上回っている。 今までみたしばいでもっとも面白かった芝居って「池田成志のでてた、熱海殺人事件」と「キャラメルのカレッジオブザウィンド」なんだけど、とりあえずここに並びます。(結構好きな方向性がありますね。) ただ、芝居の方向性的にキャパが大きくなると、芝居の面白さが届きにくくなるのかもしれない。この点、脚本の依拠する公演はべらぼうに有利だ。これは劇場の広さに左右されにくい。afroの今回の芝居は役者のオーラが手に取れる距離感が、演劇的に成立するための必要条件なのかも知れない。となると、動員数を増やすのは劇団にとって良いことかどうかわからない。役者への負担もハードな芝居だから、公演回数を増やすのも大変だろう。チケット代高くして、キャパ200位で、客席と舞台の距離感が近いところでやっていくという方向性が考えられますね。客席もゆったり客席じゃなくて、すし詰め客席でしょうね。 ●今後の展開 ブンガク性は少なくて、まったく新しい演劇的手法を使っているというわけではないので先生方の注目具合はどうなのかわからないが、これはくるよ。っていうかこれが来ないとおかしい。ここまで圧倒的な素材があれば、制作としては仕事のやりがいがあってさぞや楽しいだろうと思う。しかし逆に言えば、ここまで面白くて、伸び悩むと責任が制作責任者にあるとなってしまうので、それもプレッシャーかも知れない。afroの制作責任者は、齋藤さんという方なのだが、この方Producerを名乗られている。制作者がProducerを名乗るのって、一般的には、清水から飛び降りたみたいな決心が必要で、この方ならきっとやってくれるだろう。 今回の芝居、舞台装置がなかったのだけど、これってツアーするときに結構強みですよね。あと役者が6人でメンバー数が少ないのも強み。あと海外公演の経験があって、英語以外の言語にも対応できやすいのも圧倒的な強み。 ここは、まじで、世界戦略とれるよね。世界戦略も何でとっていくのか、みたいな話しがあって、文化交流的なのか、日本のエンターテイメントを見せつけるのか、とかが思いつくが、ここはいまだ日本の演劇が後手になっている後者の戦略がとれるんじゃないか?目標世界ツアー公演。 エンターテイメント見せつけで、世界相手にしてるのって、どういうとこになるんだろう?東京ショックボーイズと引田天功とかか? ●S高原 ポツドールのニセS高原を見たので、北九州芸術劇場で見た青年団のS高原との比較の話しもしたいのだけど、それは時間がとれてからにします。J演劇(はじめてこの言葉使う)の話題性で言うと、圧倒的にニセS高原なんだろうけど、
by sailitium
| 2005-09-24 02:22
| 観劇して|感想・批評
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Comments(2)
Tracked
from 箱の中身
at 2005-09-26 00:39
タイトル : 福岡から、東京から
fringeのトピックで言い値販売を見て、どうしようかなぁと思ってたときに、FPAPのブログリストで高崎さんが『持ち上げてる』のを見つけ(afro13を今のうちに持ち上げておく(2回目を見終えて))面白そうだったので観に行ってみました。 新宿タイニイアリス ...... more
初めまして、トラックバックさせて頂きました。
この記事を読んで、Aflo13を観に行きました。 きっかけです。ありがとうございました。 下に書かれていた、にしすがも創造舎「サーカス物語」も気になっていて、観に行く予定です。 そのときは、東京からお伝えできればなと思っています。
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Commented
by
sailitium at 2005-09-26 01:08
コメントありがとうございます。
「福岡から、東京から」ですよね。TBありがとうございます。
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