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福岡・九州地域演劇祭
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2013年 02月 18日
写真やクラシックの批評は、批評家が書いたものへの納得性がそれなりにあるらしいときいた。この場合納得する主体は、観客や表現者側である。
演劇の場合、果たしてどうなんだろうと思う。 他のジャンルにくらべて、いろんな要素(音楽も本も実演もある)が多いので、なかなかそうはならないんじゃないかと思う。 いわゆる写真やクラシックのコンクール的なものの成立具合と演劇のそれとをくらべても、演劇は納得性の高い評価が難しいジャンルなんじゃないかと思う。 ルールがあって要素が少ないものほど精緻な批評が可能で、要素が多くその要素の相互影響もある複雑なの分野では、精緻な評価はむずかしいんじゃないか。 批評家同士の議論もあっているのかな?と思う。そういうところを避けている部分があるようにも思える。お互い自分だけに通用する通貨を使っていて、その通貨のエクスチェンジはしていない。レートも定まっていない。みたいな。 ひとつ、思うのは、信頼性と権威性のあるしっかりとした賞がいろいろとないところには、ちゃんとした批評はうまれないのかなと思った。 というのは、以下による。 この前、柿喰う客の中屋敷氏の「無差別」が岸田戯曲賞最終に残っていたが、この作品は去年福岡で上演されていた。岸田賞の最終候補に残った作品が上演されたのではない。上演の後にノミネートされた。 これは、おそらく福岡初なのではないか。 (って、ツイートしてとくにツッコミもなかったので、初としておく) 東京、名古屋、京都、大阪を除けば、そういう地域は多いはずだ。 それで「無差別」の批評というか感想みたいなものをこんなふうにブログに書いていたのだ。木々については十分時間をかけて分析していないが、森の深さについては結構良いところをつかみで見て取れたような気がする。 「無差別」が、岸田戯曲賞の最終選考に残ったとき、すぐにブログを見返してみて、うかつなことを書いてなくてほっとした。胸をなで下ろした。 とんちんかんなことを偉そうに書いてなくてよかったと思った。 それで、「無差別」の福岡の他の感想とかを見ると、好き嫌いの面で語っているようには見えないかんじで作品をほとんど評価せずに貶しているような感想もあった。 あー、こんなことってあるんだな。見た作品が賞ノミネートされるみたいなことが。もちろん日頃からちゃんと考えて自己検証をしながら書いているし、文体にも客観的批評か主観的感想かは伝わるようにしているけども、うかつなことって書けないな。 って思った。 こういう緊張感が福岡にはないんじゃないかと思った。 好き嫌いじゃない感じで書かれたものの相互評価もないし、こき下ろしたものが後にちゃんとした評価をうけて反省の機会を与えられると言うこともない。 言いっぱなしがオッケーのぬるま湯の環境で、知的な作業をやるのは限界がある。環境の影響は小さくない。自覚的に自分の考えに常に疑いを持ちながらやるしかない。 もちろん、そういう態度はだとスイングは小振りになる。 蛇に怖じない感じで毎回フルスイングしているからこそヒットが出ると言うことも認めなければいけない。一方、ものすごい空振りして尻餅までついているのにそれに気づかないということもおこる。 作品の作り手同士に相互批評がなくなっている感じがあるが、好き嫌いにとどまらない文体で書いているような人の相互批評もあるべきだなと思う。 それは当然自分に返ってくる言葉で、自分にとっては作品でも批評でもない分野になるだろう。 もちろん岸田の最終に残ったから、優れた作品と決まったわけではない。審査員が脚本の重要な欠陥を見落としているという可能性もある。ただ、その確率は非常に低い。 自分が言ったこともすぐに、つっこむので、文章がダラダラと長くなるんだよね・・・ (おまけ) ・表現主体が何がしたのかから出発する ・好き嫌いと完成度は分けて考える ・集合体としての観客からの見え方を考える
by sailitium
| 2013-02-18 13:57
| 制作的なこと(演劇)
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Comments(2)
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