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福岡・九州地域演劇祭
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2013年 01月 15日
先日とある芝居をみた。
他地域から福岡公演してくれた芝居で、芝居はなかなかおもしろかったのでよかった。 のだけども、予算のかけ方とかキャスト数とかでいうと2,800―3,000円というチケット代を考えたときに、小劇場フリークの外周にいるような人たち*が、普通に見に来るにはチケット代が高いのではないかと思った。 っていうか高い。 小劇場フリークの外周にいるような人たち*1の継続性のある観劇行動にはつなげるのは難しいのではないかと思った。 去年、ほかにもみた作品で、これはおそらく去年のぽんプラザホールでの公演で5本の指にはいるなと思える作品があって、そこの作品でも同じようなことをかんじた。 冒頭の公演の場合助成金や各種のサポートが入っている*2にもかかわらず、それでもこの金額になるのかよ、と思ったら、小劇場演劇というものの構造の不利さが改めて身にしみてしまった。 (誤解のないように言うが、カンパニー、助成団体、受入団体を非難しているわけではない) 日本の製造業がコスト高になって、海外の企業と戦えなくなっているみたいな構図とかぶりまくってしまった。 「演劇ってそんなもん」「比べるのがおかしい」みたいにいうのも一理あるのかもしれない。 自分は制作者の仕事って、作品と社会の接点を模索・確定するのが仕事だと思っている*3。なのでどんなものであっても、社会にある他のものといったんくらべないといけない。その検証こそが模索だと思っている*4。 料金の高い安いって主観的なものなので、話し方が難しいけど、小劇場フリークなら今の金額でもイイとして、小劇場フリークから離れたところ位置する人ほど、その分、芝居スキ度がへっていくので、より料金について他の娯楽とか趣味とかとくらべてシビアになってくる。 小劇場系演劇のチケットの高騰化が、観客数を減らしている面は間違いなくあると思う。ある種の悪循環にはいっていることをとても恐れている*5。 ―――― *1 小劇場観劇習慣がある人とボリュームゾーンの中間くらいよりも、小劇場観劇習慣がある人寄りに位置する人たち。もう一歩で観劇にいきそうな人たち。下図でいう第2フェーズの人たちをさす。 (図はhttp://fringe.jp/knowledge/k008.htmlより引用) *2 30万くらいだと思うけど *3 確定したところも随時見直していい。模索し続けて良いのだ。 (ただ、センスの悪いところでこれをやるとリソースを浪費する。さっと結果が出せるセンスのいい場所だとは思っていないが、重要なところだと思っている) *4 こんなこというと、作品も社会を構成する一部だから対立的に置くことは出来ないみたいな意見がでてくるのだけど、全社会構成要素が一緒くたになった「社会」と、社会を構成する一要素である「作品」は、異なるものだから当然比較できる。 イチゴとイチゴショートケーキを比較できるように、自分の成績と自分が属するクラスの平均点は比較できるように。 単に「比較しているにすぎない」ときに、それを「対立構造に置く」なんて勝手に決めつけてしまうから、錯誤に陥る。とにかく否定したい感情が先走って、どこかに無理な決めつけを置いて、その是非を確かめずにぽんぽん先に行く例を散見するが、勘弁して欲しい。。 *5 上の先輩達の代が経済的リスクでうまくいかなくなった例を強調しすぎたため、今の代が自己投資の観念が減って経済的リスクを少なくしようとしてチケット料金を上げる。拡大再生産に必要な一見さんへのハードル低さが昔と比べて失われているような気がする。 ここ5年での物価がどう動いたかわからないけど、デフレにいるか、変化なしの中にいるとして、福岡ではチケット料金が上がっている。
by sailitium
| 2013-01-15 12:00
| 制作的なこと(演劇)
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