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福岡・九州地域演劇祭
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2012年 05月 01日
GWの前半は、2本もおもしろい芝居をみて、けっこうご満悦。
南無サンダーについては、さんざんかいたから、昨日のブログとか、南無サンダー「必脚仕事人」のツイートのまとめ - Togetterとか、ぜひみてもらって。 南無サンダー、まさかの千秋楽追加。これ、自分は自宅でそれを知って、そこから服を着だして1時間後に劇場について、終わりの25分くらいの伝説に立ち会ったのだけど、このへんの反射とか、俺っていい歳なのにすげーなぁ、と思ってしまった。誰もいってくれないから自分で言うぞ。 で、昨日は、揮発タブレット「彼女iii(かのじょさん)」を楽しんだ。 「彼女iii(彼女さん)」は、基本的には、四又かけられてた女性たちが一堂に会するところからはじまっていく話。 そのストーリーが、日本の追い込まれた状況を比喩的に表している。ものすごく。 今の日本は少子化を主因として経済的に行き詰まり再分配に苦慮している。高度成長期にもたれかかって問題化しなかったという時代は終焉している。いろいろな解決策は模索すれど、有効なものはない。空想にとどまり決断もできない。 おそ松くんが、芝居の重要なモチーフになるが、それは高度成長期の象徴だろう。最後に関係性の破綻を関させるおそ松音頭でおわるところも、象徴的である。 しかし、そのような構造をもったことは、おそらく作家も意図していないだろう。しかしそこになんらの問題もない。 たまたまそうなった。でいいのだ。 しかし、そのたまたまというのは我々が受け取るべき無意識に時代を表現したアーティストから警鐘であろう。そういったところで、社会的な意義を意図せず十分に持った作品だと思う。 百瀬氏、田辺氏とも議論した結果、ホンがコネとか営業とかではなくて他地域公演の力があるホンであるということを83%確定できたのは、成果であった。 アフタートークでも話が出たが、立体化について模索の余地はいろいろあるとおもう。けど、やはり、脚本でひとつ、そういう水準のものがでたと言うことは、劇作家本人としても、カンパニーとしても、そしてここが大切だが、応援テンションで見に来ているお客さんにとってもよろこんでいいことだろうと思う。 ブラッシュでの一言が、作品の力を一歩押し上げることにつながったのかも知れないのだから。 (つづく、だろう)
by sailitium
| 2012-05-01 14:06
| 観劇して|感想・批評
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