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福岡・九州地域演劇祭
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2011年 09月 09日
なにをもって公演の「赤字」とするのか、これは結構難しい。
まず収入と支出に分けて考える必要があるのと、どの部分まで算入するかその公演を行う組織や個々人の状況によって変わってくる。 まず、収入。 チケット代だけなのか、助成金や広告掲載費は含まれるのか?という要素がある。ここは比較的オッケーだろう。 あとは劇団費等からの拠出金をいれていいのか、公演参加費をとっている場合はそれをいれていいのかとかは、違いがあるかもしれない。 次に支出。 もっともポイントになるのは、人件費だろう。 稽古のための役者の拘束時間に全て最低賃金をはらって、タタキ作業や広報の作業等も時給が発生する形になるのか。その辺は考えずに1ステージいくらとするのか、気持ち程度か、それとも基本ノーギャラなのか。 スタッフさんへのギャラはどのレベルで見込むのか?稽古立ち会いもカウントするのか。友達価格でいいのかとかもあるだろう。 このへんを見込んで赤字黒字というのと、見こまないで赤字黒字というのとでは、収支の実質には違いがある。 会社組織になっているような場合では、契約・雇用形態も視野に入ってくるだろう。 支出が収入を上回り、想定してなかった額について、なんらかの補填方法を新たに考えなければならないとかなれば、純然たる赤字だろう。 基本的には、予算をたてるだろうから、そこでみることもあるだろう(収支目的を達成できたかどうか)。 高崎が制作で関わった公演では、そのカンパニーの考える水準で赤字を出したことはない(と思う)。FPAPの各事業でいえば、団体からの補填がほぼ常になされている。事業に応じて、想定される赤字額をイメージしてこの範囲の赤字なら良しとする範囲を超えることはまずないので、純然たる赤字とは言えないかもしれない。 助成金を取れたとしても、今の助成は赤字助成なので黒字になることはないし、人件費までみてトントンになったことが、何回あるかというレベルだ。 営利企業の経営者としては余裕で失格である。 もちろん、営利企業の経営者になれば、その組織の考える赤字は出さないようにするけど。
by sailitium
| 2011-09-09 14:05
| 制作的なこと(演劇)
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