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福岡・九州地域演劇祭
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2011年 06月 30日
薔薇とサムライをみた。
見ながら、かっこいぃーーい、と心のなかでつぶやくこと三度。もしかしたら、声に出していたかもしれない。 いやー、かっこよかったぁあ。 天海祐希は機械のように正確な心理トレースの演技というよりは、甘さがあるような気がしたけど、あの甘さがむしろ魅力のように思えた。テレビで何度か見たときはそんなにこなかったけど、舞台映像ではかなり魅了された。 古田新太は文句なくカッコイイ。 映画だからビール飲みながらみられるのがイイ。 終わりの方はグルーヴ感に身を任せ、周りのお客さんの迷惑にならないように小刻みにリズムを取りながらみちゃったよ。 クライマックス近くで、古田新太が出てきたときには「待ってましたァあああ」と言いたくてたまらなかった。 終演時のトップクレジットの名前を見たときに、また軽く感動した。 この規模、このスケールで書く資格を勝ち得て、コンスタントに書いて、常にここまでのレベルに持ってくる国内第一人者というように感じられた。 こういう芝居でテーマ的なところに触れるのも野暮だが、他人の人生に責任を持ち、一貫して責任ある立場で思考行動。与党精神を以ってその苦悩にも打ち勝った主人公という本作の底流に流れる思想にも共感。 まったくもって今の日本の欠陥であり、流れる言説の多くに欠けている姿勢だと思う。そういう立場の人への想像力も喚起しうるテーマ性をもつ脚本だった。 基本はエンターテイメント勝負ながら、そんなサブストーリーもまぶしている。っていうか、そのサブストーリーから出発した作品であることも十分考えられる。 ひとつ気づいて、覚えているのは、五右衛門がいつの間にか海賊船団を率いてる立場になっているみたいなセリフがあって、おいおいぽっと出のいち海賊の用心棒が、そこまでいっているのおかしいだろう、みたいな違和感を感じたのだけど、その後、さらりとある設定が差し込まれ、「それならアリだ!!」と、こあっさりと解消してくれた。しかもそのネタが次の展開の伏線にもなっているという。 他にも幾つかあったと思う。 そういう仕掛けは劇作家の方のほうがもっとたくさん気づいただろう。豪快なストーリーをそういう緻密な計算をからめまくってお客さんを騙し続ける技術とか、ほんとにスゲーなーと思った。 どセンターにMAXの嘘を置いて、置くからこそ、周囲は緻密に緻密に塗り固めていく。プロだ。 あと、なんだ!あのデジタル書き割り(?)。 あの抽象さ加減が、うまい。 前回の、五右衛門ロックは実映像っぽいのを流しているシーンがあって、ちょっと違和感があった。蜉蝣峠では影絵みたいなのを使ったりして、リアルながらもうまくなじむみたいな域にいたり、今回はぼやっとしたデジタル書き割りで、リアルなシーンを説明しながら、舞台になじむ。 この変化もほんとにすごい。 ほんとうにありとあらゆるノウハウ、工夫、アイディア、才能がてんこ盛りになっているのだなぁ。 ここまですごいと、どうやってつくろってるんだろうかとか思う気も生まれない。ただただ作品を楽しみたいという一般観客の席に座らせられてしまう。
by sailitium
| 2011-06-30 12:44
| 観劇して|感想・批評
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