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福岡・九州地域演劇祭
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2005年 07月 10日
東京物語の公演が終了した。
福岡の地域演劇史(そんなもん成立するかどうか疑問気味だが)にとって重要な公演に関わらせていただいてホントにラッキーだった。 今回の公演、基本的には一本の線をとおした解釈をしにくい脚本で、どのような解釈をしてもなにか割り切れない部分が残る。(高崎の読みが甘い可能性は多分にある。) このため、ストーリーの明確なドラマを見慣れた層には消化不足の感想を持たれるのではないかと思っていた。 また映画「東京物語」のストーリーの説明を芝居の全編を通して何度にも分けて説明するという構成になっている。そのため映画「東京物語」を見たことがない層にとっては、なんらかの欠落感を与えてしまうのではないかと思っていた。 (ほんとは映画「東京物語」を見たことが無くても成立するのだろうが) 今回の演出では、アンサンブルチームを使い、映画のイメージを最小限補完し、また東京という言葉に意味性を与え、イメージを喚起するシーンを盛り込むことにより、上記2点の問題をクリアし、芝居の発信力をより強めていた。 練習の時に、このシーンをつくっていく過程で、その狙いはよくわかり演出のアイディアにうならされたものだ。(いうまでもなく、思いつくのと理解できるのは天と地ほどの差がある。前者が圧倒的に高次)この演出のおかげで今回の公演は小劇場系の公演を見慣れた人限定のものから、広く一般の人にも受け入れられやすい公演になったといえるだろう。 竹内氏の脚本を十分に読みこなさせて、そこに立脚点を求める人にとっては、(結構芝居見ている人限定になるが)アンサンブルに違和感を感じたりする可能性も考えられるのだが、竹内氏の脚本を素材にして、泊氏の演出によりあたらな世界を拡げた公演として、本公演をその総体で捉えればいいのかもしれない。 泊氏は劇団の代表として東京で闘っているし、福岡から東京に行っている演劇人も多く見ており、また福岡から見た東京というイメージまで、竹内氏の脚本とからませながら表現していったと見ると、興味深い分析も可能になってくる。 竹内氏の東京物語を現代の時代背景や、予想される観客層も視野に入れて再構成した泊氏の演出力は高く評価されていい。 この人は自分のホームグランドも持っているし、そことはまったく違う世界での演出経験もあるし(東京物語ではスタッフも含めて、ほぼ全員が初仕事だったそうだ)いやー、プロですね。ホントに。 とまと氏も、とまとキャラではなく、役を演じるという意味での公演は初とのことであったが、素晴らしい演技を見せていた。泊氏にいわせれば「実に安定している」とのことで、あんみつ姫をはじめとするライブで得た経験や彼女の才能努力が十分に発揮されたと言えるだろう。 一方の大塚氏も、高崎はこれまで何本かその演技を見たが、今回の演技がもっとも素晴らしいものであった。ギンギラの公演では脚本演出家ということもあり、魂を絞りきって役者のみに挑むことが許されない環境にいるが、役者大塚の底力を改めて世に問うた演技であったといえるだろう。 今回の泊演出は、アンサンブルのシーンが象徴的に語られることになると思うが、大塚氏・とまと氏の力を存分に引き出した部分も注目されて良いだろう。 ステージスタッフ・プロデューススタッフも福岡という地域で見ていけば一流の人材が揃えられており、トータルとしては大きな器の公演になったのではないだろうか。 で、最後になるが、この公演を成立させるにあたりもっとも大きな責任を背負ったのはピクニックに他ならない。このような公演を成立させたことについては、言葉で表せない敬意を表したい(イムズさんにも感謝だ。)。そしてできれば、今後もこのような公演を成立させて欲しい。 とここまで書いても、本公演で思ったことの半分にも至らない。あとは、直接聞いて下さい。関係者に直接聞いてみたこともあるし。 でも上記の基本批評にぶれるところはあまりないです。 (おまけ) 打ち上げ1次会移動中、大雨。半数くらい傘不携帯。みんなずぶぬれぎみ。この位の規模の企画の人数になると打ち上げの仕切りもたいへんだ。制作的にそんなことがやはり気になる。ピクニックからタオル差し入れ。そこまで気をつかってくれるのかと感銘。2次会あんみつ姫。大フィーバー。照明の中川さんもかなりいじられていた。あんみつ姫1,2年位前に見たけど、あいかわらず素晴らしい。地元で芝居している人も1回は見て欲しい。学生は2000円。あとアートリエに割り引きチケット出ることもある。 今回も、そらさんとみろくさんに視線釘付け。あの二人はほんとに素晴らしいわ。まじで。 来週は鐘下さんとのトークあり。今週はその下調べや火曜劇場とロングランの仕事でぼちぼちとうまりそう。うまくまわるのか、ちょっと不安・・・
by sailitium
| 2005-07-10 23:27
| 東京物語
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