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2012年 03月 06日
劇作家のためのリーディング企画「ブラッシュ」のアンケートを読んだ。 こういう専門性のある企画で20名超のお客さんが来てくれるというのは、東京の観客層数と比較しても悪くない比率だとおもう。そしてアンケートを読むと、みなさん、こういう企画の楽しみ方をわかっているなぁとおもった。*1。 数年前にもブログで書いたかも知れないが、やっぱ福岡が全国的に突出して優れている演劇リソースは、観客層のレベルの高さなんだなと思う*2。 (もちろんこれは人口比、観客人口比の比率の問題だから、分析力・言語化能力の高い観客の数が東京・大阪より多いという意味ではない。) 小劇場瀕観劇層でも、こういうブラッシュのような企画は自分には違うと、しっかり線を引いている人もちゃんといるのがまた良いと思う。 本家の「月いちリーディング」の関連ツイートで、必ずしも忌憚の無い意見を言い合う必要はないという趣旨のツイートを見て、たしかにそうだよなぁと思った。 ブラッシュは劇作家のためというのがメインの目的なので、そこの受取価値に重点を置いて、総効用をたかめることになるだろう。 忌憚のない意見を言い合うことは、選択肢の一つでしかなくて、それが最適かどうかは別だよなぁと感じた。 本当にがっつり、脚本について深く掘り下げようと思えば、DDシアターのように、執筆前のイメージの段階から情報共有して書き上げるまでに全3,4回程度の脚本協議の場を持つみたいなのがいいのだろう。1回だけでやるのはリスクが高すぎるだろう。 ブラッシュでは、脚本に色を付けすぎないよう、ある程度、感情等の抑揚を押さえたような読み方を、基調としている。が、押さえすぎると濃淡がなくなりすぎて間口を狭めることになる。このバランスが難しい。一定の範囲には絞れるだろうが、一点には絞れないだろう。 今回は、前回と比べて抑揚がついた形になった。役者さんの読みとしては前回より観客に入って来やすい感じだったかと思う。 なのだけど、そうするとどうしても立体化の次のステップがはっきりと見えてしまい、稽古日をもう一日取ってはという意見もあり、自分も役者経験があるので、とっても共感した。 他にも、脚本を配布した方が良いのではないのかという、これもまた共感できるご意見もある。 問題に対応したときにあらたな問題が出ることもあり、その部分は改善できたが、全体で見ると完成度が落ちてしまった。ということにならないように、いろんな意見を聞いて、最善の形を考えていきたい。 *1 (無論、誤解を受けない広報には配慮しているけども、100%アンケートでているわけではないので、楽しめなかった人もいるかも知れない。) *2 (もちろんこれは人口比、観客人口比の比率の問題だから、分析力・言語化能力の高い観客の数が東京・大阪より多いという意味ではない。) 2012年 03月 05日
劇作家のためのリーディング企画「ブラッシュ」を土曜日に終えた。前回に引き続き今回もとてもいい内容になったように思う。協力いただいた各位に感謝である。
今回の脚本、ドラマ性は控えめな感じだが、ストーリーははっきりしている。それだけに、後半の展開が急で、逆にとらえどころが難しい脚本だったと思う。ついていけた人、おいていかれた人の両方がバランス良くいただろう。 その中でゲスト劇作家の森さんが、自分はおいていかれちゃって・・・と表明をされたことはありがたかった。 ゲスト劇作家の前田さんからは、時事ネタの注意点、登場人物の名前の付け方、引用する場合の留意点、といった具体的な話があり、またそこにとどまらない視野の広い意見が出た。なかでも「藤原さんはかけると言うことを認めないといけない」は、ガーンとなってしまった。 観客の方からも多くの意見が出て、前回に引き続き活発な会となった。 観客席の中から、ご意見のあったことを自分なりに解釈してのことだけど、斜陽の会社、斜陽の街、そして作品で触れられはいないが、斜陽の国という構図が、劇作家の無意識のアンテナに引っかかり、無意識の世界観に反映されていたことは、この脚本の社会的な意義と言いうるものだろう。 こういうことを言語化できると、企画書とか助成金の書類で、ずいぶん書類が書きやすくなるのだが、それは制作的なことであって、作品の芸術的な本質価値とはあまり関係ない。 話を戻す。 応募劇作家の藤原さんにとって、かなり得るものは多かったのではないかと思う。それもおそらくこういう企画でないと、得られない種類のものを。 ブラッシュ、第一弾の 「彼女iii」(かのじょさん)は、上演日程が決まったようだ。「ハバブレイ(ク)」も、脚本をブラッシュアップして、ぜひ、上演してもらいたいなぁ。 ブラッシュの企画は、今後も続けていきたい。っていうか、いつでも相談・応募オッケーの随時応募みたいな感じで、できると、いいなぁ。 (続くかも) 2012年 03月 01日
あさってになったけど、新作の脚本を役者さんに読んでもらって、戯曲についての感想や意見などを交換するという企画「ブラッシュ」がおこなわれる。
すべてのご来場いただいた方が、発言可能な企画である。もちろん、人前で話すのは恥ずかしいという人は、司会の人と目を合わさなければ大丈夫だ。 前回のブラッシュでは、どうも自分への視線を感じるので、ふってみたが、どうやら違ったらしい。より気をつけよう。 今回の応募作家は、飛ぶ劇場の藤原さん。 ゲスト劇作家は、五反田団の前田司郎さん、劇団HIT!STAGEの森馨由さん。前田さんは2007年に岸田戯曲賞を受賞されている。森さんは九州戯曲賞を受賞されている九州を代表する劇作家。 ちなみに前田さんはtwitterをされているのだけど、そのツイートはとても含蓄があっておもしろいので、ぜひ一度みてもらえると。 で、ブラッシュは、基本的には、新作脚本を書いた劇作家のための企画で、その脚本をよりよくするための企画だ。役者さんの読み方は、比較的感情を抑えめで読んでもらっているので、振幅で言うとそんなに派手ではない。 素材の味を見てもらうために、味付けを極力抑えた料理みたいなかんじ。 脚本の必要最小限の立体化を丹念に味わう、自分の感想を言葉にする、他の人の感想を聞いて自分との相違点を楽しむ、劇作家の意図を聞いてみる。と、こういうところが楽しい企画だ。 それで、よりよい演劇作品が生まれる事へのお手伝い感がえられれば、さらにうれしいのかも。 個人的には、とてもエキサイティングな企画である。 終了後は立食気味な、懇親会。お時間の都合のよい方はぜひ。 ![]() 2012年 01月 30日
土曜日に、劇作家のためのリーディング企画「ブラッシュ」を開催。手応えを感じる内容だった。土田さん、田辺さんゲスト劇作家のお二人が、うまく雰囲気やディスカッションの流れをつくってくれた。
参加メンバー25人位。会場や企画的にはMAXかな。参加メンバーのレベルが高かったと思う。クリティカル・レスポンス・プロセスのルールにのっとってのディスカッションは、ある種の難易度があるが、その制約をけっこう保持しつつも盛り上がる展開となった。 観客の年齢層が多様だったことも、とってもよかった。評価の声をいただいた。 脚本「彼女iii」はドラマ性を重視した作品ではなく、抽象的なというか不条理的なというか、比喩的な見方をしていくところに面白みのある作品のようなので、リーディングが終わったあとのディスカッションでお客さんが十分な意見が出るのかは、ちょっと心配だった。 普通はドラマ性が高い方が、有効な意見を言いやすそうだ。 そこは、午後2時に初顔合わせして、午後5時には本番というスケジュールでも最善の結果を出してくれたキャストの力が大きかったと思う。作品の特徴は十分に伝わったようで、蓋を開けてみると、参加メンバーから気づきを与える質問・提案がいろいろでた。作者にとってとても参考になったのではないだろうか。 ディスカッションはもっと話したい的な空気もある中、規定の時間をやや超えたところで終了した。自分の直感で言うと、さらなる持ち玉を持っている人があと2,3人いや4,5人はいたような気がする。それを引き出せなかったのは、司会の力量不足だなぁ。 ブラッシュは、劇作家協会の月いちリーディングのやり方を踏襲する内容となっている。月いちリーディングを見に行った感想で、表現者育成に携わっている地域のアートマネージャーはみておくといいんじゃないかという感想を残したが、この思いは強まった。ぜひ見ておくべきである。 ![]() More 2012年 01月 25日
劇作家のためのリーディング企画「ブラッシュ」が、今週末28日の土曜日に迫ってきています。
何度も書いていますが、これは劇作家協会の「月1リーディング」にインスパイアされた企画です。今回の「ブラッシュ」については、いろんなかたがツイートしてくれて、ほんとうにありがたい限りです。 自分にとっても、久しぶりにわくわくする企画で、とても楽しみにしています。 この辺のサイトも、お時間があればみてもらえると参考になるかもです。 劇作家協会“月いちリーディング”のファシリテイターのブログ。こちらは同日に東京で開催されるリーディングに関するお知らせです 「1月28日(土)に月いちリーディングが」 「客席から参加できるリーディング企画「ブラッシュ」第1弾! 」 http://fpap.jugem.jp/?eid=794 「戯曲ブラッシュアップのためのリーディング企画「ブラッシュ」第1弾 「彼女ⅲ」作品紹介 (01/17)」 http://fpap.jugem.jp/?eid=795 戯曲ブラッシュアップのためのリーディング企画「ブラッシュ」『彼女ⅲ(かのじょさん)』キャスト決定! (01/21) http://fpap.jugem.jp/?eid=800 戯曲ブラッシュアップ企画「ブラッシュ」第1弾!開催まであと4日! http://fpap.jugem.jp/?eid=803 それと、多分きっと大丈夫だと思うのですが、会場がせまいので定員オーバーでチケット売り止めになる可能性が出てきているのではないかと推測しています。 定員数もテゲテゲのところでの設定だと思うのですが、そうですねー、可能性としては15%位。一応、諸元不足でなんか言えといわれたら。 終了後は、リーディング会場にて軽食立食パーティです。 2012年 01月 20日
(昨日の続き)
どんな人に「ブラッシュ」みてほしいかの続きです。 ○ 脚本の書かれ方に興味がある方 いったん出来た脚本に、いろいろな方向からの意見を出してみて、それを応募劇作家がどのように受け止めるのか。という内容なので、その部分の過程については、とてもオープンになると思います。 ○脚本の感想を言ってみたい方 ある作品を見て、その感想をいってみる。他の人の感想を同じ空間の中で聞いてみるというのはあまりない経験かも知れません。また、普通に舞台で見ると、それが脚本なのか、演出なのか、役者の演技を得てのことなのか、切り分けることが困難です。プロでも100%きれいにはわからないでしょう。 脚本に絞って、思考しやすい場になっています。 ○土田さん、田辺さんがどのようなご発言をされるか興味のある方。 戯曲賞受賞歴のあるお二人がゲスト劇作家として、立ち会われます。若手作家の脚本にどのようなアプローチをされるのかもとても興味深いところです。東京で開催された「月いちリーディング」で、土田さんがゲスト劇作家としていらっしゃっていたのですが、応募劇作家に対して、とても丁寧に話している姿が印象的でした。 終了後には、簡単な懇親会(有料、1000円くらい?)もやる予定です。 More 2012年 01月 19日
リーディング企画「ブラッシュ」の一発目まで、10日を切った。
この企画は今後もやっていきたいと思っているので、1月と3月とどちらかひとつでもいいので、ぜひ、見に来て欲しい。 「ブラッシュ」は、基本的には応募した劇作家のための企画であるのだけど、それはそれとして、どういう人に来て欲しいか、どういう人に楽しんでもらえるのか、整理したい。 ○ まずは、劇作家の方 脚本をブラッシュアップして、ブラッシュアップされた脚本が上演される(だろう)。という企画なので、今後の自らの応募の可能性を探るためにみてもいいし、後輩劇作家へ脚本上のアドバイスをするというテンションで、来てもらってもいいと思う。 ○ 劇団の戦略を考える立場の方。一般的には代表か制作者 脚本のレベルアップは、作品のレベルアップに直結する。動員の向上にもつなげやすい。受賞水準にもなれば、さらなる展開がのぞめる。 今回の企画が、劇作家のプラスになるかどうか、みきわめてもらって、プラスになりそうなら活用を検討してもらえると幸いだ。 (つづく) 応募劇作家・作品 山下キスコ(演玩カミシモ) 『彼女ⅲ』 日時2012年1月28日(土) 17:00-20:00(予定) 会場博多警察署前の稽古場 参加費 500円 ゲスト劇作家 土田英生(MONO) 田辺剛(下鴨車窓) ブラッシュ詳細は
2011年 08月 20日
クリティカル・レスポンス・プロセス(CRP)とリズ・ラーマン方式って、別々のところからはいってきたので、一緒じゃん!くらいに思っていたけど、ホントにイコールでよかったのね・・・*
「リズ・ラーマン方式の社会人向け・学生向け講座への適用」@SEA教育事例研究会2010 http://rundog.txt-nifty.com/rundogorg/2010/06/sea2010-626c.html クリティカル・レスポンス・プロセスって? http://gudp.exblog.jp/10033018/ 今の今まで、自分で書いて完全に忘れていたけど、3年と3ヶ月ほど前に 「地域の劇作家の脚本のブラッシュアップに、クリティカル・レスポンス・プロセスを取り入れられないかと考えている。」 と書いているじゃないか! 「これからやるような所があるなら見に行きたいなぁ。」とも書いている。書いたことは忘れていたが、劇作家協会の月いちリーディングにひかれたのは、当たり前とも言える。 劇作家協会の月いちリーディングが2010年6月スタートだったからなぁ・・・思いつくのと、実際に形にするのとでは雲泥の差がある。 今からやるとした場合、後発のメリットを生かした運営を心がけたい。 CRPのような手法が広まったりというような状況に思うのは、演劇に限らず、会社とかでもそうだと思うのだけど、昔は「この給料泥棒!」みたいな罵倒は有効だったのだろうが、今ではそうではないということだ。上 司向けの本とか、情報サイトとかみるけど、受容体のあり方が変わってきているときに、どうやって目的たいして有効な方法論を駆使するのかということなんだろう。 会社の場合は、社員が伸びることで会社の利益も上がるから、目的もはっきりしている。 目的がそこにない場合は、違うやり方を選択することになるのだろう。目的は人それぞれだろう。 *3年と3ヶ月ほど前の引用先には、明記されてるね・・・ 考案者の名前が記憶になかった・・・ 2011年 07月 04日
劇作家協会が、月いちリーディングという企画をやっている。(以前書いたブログ)
脚本をリーディングして、公開企画でお客さんにも来てもらって、ゲスト劇作家にもお越しいただいて、リーディング後、脚本についてブラッシュアップのための意見交換会を行うという企画だ。 意見交換会も、CRP(クリティカルレスポンスプロセス)に似た過程を踏んでいて、劇作家へのレスペクトのない意見はみられなかったし、脚本のブラッシュアップにも成果があるように思えた。 自分が見に行ったときのゲスト劇作家は、鐘下辰男さんと土田英生さんだった。 で、この企画はすばらしかったので、福岡でもぜひやりたいと思って、劇作家協会の方に相談したり、FPAP職員2名に見学に行ってもらった。 予算のめどもついたので、こちらを今年度の下半期にやりたい。 一番良いタイミングとしては、公演の一ヶ月か二ヶ月前くらいに脚本の第一稿があがっていて、それをリーディングにするとかかなぁ。それで、脚本をブラッシュアップしてもらって、本番公演とかがいいのだろうか。 そんな風に思っているが、そのへんは柔軟に考えたい。 もちろんゲスト劇作家の方も呼びたい。これは、脚本提供してくれた方が、この人にお願いして欲しいという希望を第一に考えるのが一番良いと思う。 こういうのがあれば、公演の宣伝にもなるかもしれない。 そのうち、公募すると思うけど、ピピピと来た方がいて、そんなことやるなら、●月のうちの公演との組み合わせを検討していただきたいとかいわれるのもうれしい。 7月7日の七夕宴会の時とかでもいいし。 公演を控えているというのが一番いいと思うけど、リーディングを経て書き直して賞に応募するとかもありだし、まったく発表する機会がないのでリーディングにかけてもらって・・・というのもありだと思う。 福岡県の外郭団体からもらっている助成金のおかげで実現できるので、対象は県内の劇作家になりそう。でも、応募数が少なければ、県外もありじゃないかなぁ。 2011年 03月 10日
先日の戯曲WSで、完成作品のリーディングをおこなった。
戯曲WS→リーディング会をやるのはこれで2回目になるけど、リーディング会に事業としての可能性を感じた。 それは劇作家協会のつきいちリーディングをみて、気づいたことの影響もある。 昨年と今年のFPAPの戯曲WSでは、 1)主に初心者やこれから書いてみたい人を主対象とした連続した二日間のWS(短期WS)と 2)月1ペースのWS開催で半年かけて一本書き上げる、すでにある程度かける人を対象としたWS(長期WS)の 2本立てでやってきた。 基本的には、セオリーどおりだと思う。 これとは別に、あたらしく書かれた戯曲をリーディングして、それについていろいろ話すという企画にも意欲がわいてきた。意欲というか、福岡にとってプラスであり、優先度の高いことではないかとかんじられるようになった。 一度完成形にある戯曲。 が企画の前提となるので、長期WSのようにいきつもどりつしたり、創作過程で講師や受講者間でいろいろ言い合うとか、試行錯誤とか、自分と多く向き合うとか、長期戯曲WSでしかできないことはできない。 が、以下のようなプラスが考えられる(主に劇作力向上以外で)。 1 発表の場をもつ劇作家の場合は、リーディング会をへて脚本に修正を加えることで、直接的に公演のクオリティ向上が望める 2 発表の場がない劇作家の場合は、役者に読んでもらうという立体化したところをみてもらえる。大きくはないかもしれないが、作品を他者に届ける機会もできる 3 役者さんの拘束が1,2日なので、プロデュース公演のように劇団の活動を阻害しにくく、協力してくれる役者さんにも、戯曲ブラッシュアップという視点を持ってもらえる。これは、各劇団にもどったときにプラスがあるように思える。 4 担当者が、リーディングのキャスティングの機会を経験できれば、プロデューサー能力を高めることができる。FPAPでいえば、年4回やれば、常勤職員が全員経験できる。これはアートマネージャーとしての成長につながり、より精度の高い事業で貢献できるようになる < 前のページ次のページ >
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