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福岡・九州地域演劇祭
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2006年 12月 19日
劇団の表現の質があがりステップアップとなるためにどのような企画がいいのかということを考えていた。といっても、結局は劇団が自分で考えてやるしかないわけで、FPAPが劇団の表現をあげるためにうんぬんと言ったところで、大きなお世話であることは百も承知な感じである。
承知な感じではあるのだが、今年の9月くらいから、何人かに以下のような企画について話してみたところなかなか反応が良かった。同じようなこと既にやっていると思うけど、いつかやりたいということで案の段階ではあるけれども、公表してみることにする。 ------------------ ○劇団のレベルアップを狙う企画案 ------------------ ・劇団から、アドバイザー役(ドラマドクター)として、希望する脚本演出家を1名あげてもらう ・公演の企画書で対象団体上位3団体ほどを決定 ・上位の団体から劇団の希望する脚本演出家に、次回の劇団の公演のドラマドクターになってもらえないか交渉していく。 ・ドラマドクターと交渉がまとまった団体を、対象団体とする 4ヶ月前 ドラマドクターには過去の公演ビデオを見てもらい、その劇団の方向性を見てもらう 3ヶ月前 脚本完成、ドラマドクターに読んでもらい助言をもらう 2ヶ月前、ドラマドクターに2日滞在してもらってリーディングでの通しを見てもらう いろいろ助言をもらう 1ヶ月前、ドラマドクターに2日滞在してもらって初回通しを見てもらう いろいろ助言をもらう 2週間前 ドラマドクターに2日滞在してもらって、練習を見てもらって いろいろ助言をもらう 仕込み~初日 ドラマドクターに滞在してもらって、いろいろ助言をもらう 初日はポストパフォーマンストークを入れる おおざっぱに言うと上記のような企画だ。 (企画の狙い、説明) --------------- ドラマドクターを劇団が選ぶことが出来る。というのが最大のポイントだ。やっぱ自分の劇団にあった脚本演出家でないと、あんまり成長につながらないだろう。トップレベルの脚本演出家であっても、方向性が違う芝居にはあまり成果が出ないと思われる。 ドラマドクターが、三谷幸喜とか野田秀樹とかだと、上位団体になったとしても、ドラマドクター交渉の段階で、スケジュール的予算的な問題で、実現しないというわけだ。この点劇団にもドラマドクターを選ぶ戦術眼が求められる(?)。 実績のある脚本演出家にレジデンスしてもらってのプロデュース公演というのもあるが、一本の作品をつくることに重点がおかれて、役者がプロデュース公演としての役者としての指導を受けたりしている範囲にとどまっているような気がする。(それでも、眼力のある人は多くのものを得ると思うが。) 継続して、良い表現をする主体はやはり「劇団」(*1)であって、劇団を育成するという体制が何とか取れないものだろうかと、常々考えていた(大きなお世話だろうけど)。 ドラマドクターをアドバイザー的なポジションにおいておくことにより、客観的で効果的なアドバイスをできるようにする。公演のクオリティには責任のないポジションにおいておく。 また仕込みとかきっかけの流れとかって、公演の良否を左右するノウハウが活かせるポイントなので、ここにもドラマドクターは立ち会ってもらう。 本番公演を見てもらってコメントとかアドバイスをもらうってのも重要なんだけど、やっぱり練習の段階から立ち会ってもらって適宜適切なアドバイスをもらうことの方がはるかに効果的だろうと考えた。 ずーーといてもらえればベストだけど、予算のことも考えないと実現確率が大幅に低下してしまうので、練習のポイントになる時期に絞ることも必要だ。基本的には1泊2日で来てもらって、練習後は必ず宴会である。役者も原則全員参加で。ここでも無形の財産を大いに得てもらう。 ドラマドクターにその劇団の演出をしてもらうっていうのも方法としてあるのだけど(プロデュース公演に近いかも。)地域の演出家が従の役割になってしまうので、やはり得るものが縮小してしまうだろう。 あと予算的に10倍くらいの経費がかかりそうだ。劇団のクオリティ向上という点で行くならば、このやり方の方が絶対いいはずだ。 ドラマドクターが先に決まっているというのも効果減。地域の脚本演出家って(地域に限らないけど)プライドが高くて、繊細で、勘違いしてて、さみしがりやで、誇大妄想狂で、偏屈で、傲慢で、今にも折れそうで、頑固で、故に表現者で才能を有しているわけで、誰の意見でも素直に聞けるってわけでなくて、曲がりくねった細いトンネルに、ばっちり適合するような先達の意見しか耳に入らないという人も多いだろう(人によるけど、一般的な傾向として、それは言えると思う)。 あと、この企画がすばらしいのは、選考で落ちた団体に対して、「他に優秀な団体がいたから、落ちました。」と言う必要がないことだ。選ばれなかった団体には、事実はさておき、すべて以下のように言う。 「ドラマドクターの方とスケジュールなどの面で折り合いが付かず、今回は残念ながら・・・・」 これは、だれも傷つかない。最高の方法だ。劇団の側も、大人としてそれ以上のつっこみはしない(でほしい)。選ぶ方も結構、精神的に消耗するものなので。 あと、この企画は、福岡でいうなら毎年やりたい。毎年やれるはずだし。毎年やるとなると、助成金頼みに出来ないんだよね。最初の1回は通ると思うけど、その後が厳しい。毎年30~50万くらいの予算になるだろうか?この金額でも毎年の固定費となると、FPAP的にはかなり厳しい。 企画って、運営方法と予算の裏付けと継続する場合はその枠組みまで成立してはじめて現実性のある企画になりうるのだけど、この企画その意味で言うと予算の裏付けっていうのがないので、現実性のある企画になり得てないんだよね。 (*1)この場合の「劇団」は同一性のある継続的な活動をする意思がある。という定義。名称は劇団でもユニットでも何でもかまわない。継続の意思のあるユニットもあるし、継続の意思のない劇団もある。外形的な名称ではなくて、この場合実質が重要である。
by sailitium
| 2006-12-19 12:30
| 作劇のこと
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Comments(5)
Commented
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sailitium at 2006-12-21 12:39
ドラマドクターが来た時の練習は、原則公開とすれば、他の劇団の演出家とかが練習の見学に来れば、他の劇団にもレベルアップが見込めるな・・・
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sailitium at 2006-12-28 12:29
でも、やっぱ受け入れの劇団はいやがるだろうな。本番だけを見てほしいっていうのもあるだろうし、なんか考えないと。
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たかさき
at 2007-01-04 23:25
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見学した人は、必ず本番公演も見てもらうっていうのは付け加えればどうだ?あと、練習で見聞したことはオフレコとかしたほうが、受け入れ側としては心理的負担が減るかな。
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たかさきB
at 2007-01-04 23:25
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でも、そこまでしたときに、見学したいって人がいるかな?
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sailitium at 2007-04-12 12:47
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