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福岡・九州地域演劇祭
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2020年 04月 03日
でたまく「カズオ」をみてきた。客席の風景がこれ。
密閉も、密集も、密接のどれもない「ノー密」だ。これをTWで出してくれていたから、安心して見にいくことが出来たよ。 他にも、入場時の消毒、開場時間の換気なども意識されていた。 こういう公演がどんどん増えればいいと思う。 見終わったあとの、最もメインとなる感想は。 役者がのびのびと演じることを楽しむかのように演技していて、みてて楽しかった。 (特にカズオと不倫する奥さんとその旦那さん役) だ。これが80% (あと、いろいろ書いてはいるけど、それは細かい話) でたまく、何回か見たことあるはずなんだけど、役者の印象はあまり記憶に残ってないんだけど、今回芝居の方向性が変わったみたいなことなのかな。 役者の印象が残る芝居だった。 この「カズオ」という舞台は、昔NHKの舞台放送である「芸術劇場」で放送されたのを見た記憶がある。 女性2人による2人芝居なのだが、2人で10役くらいを演じる。衣装も変えるし、声質や性格なども明確に変えて、演じ分ける。 やや、記号的なくらいな演じ分けをする。 というところが、大きな特徴。 で、NHKで放送されたし、戯曲がハードカバーの本で、出版されたりなど、当時アルシュの衝撃的な芝居だったのだと思う。 主な登場人物は以下の通り ・銀行の支店長の2人、同期 ・その奥さん2人 ・その子供2人 ・カズオ ただし、カズオだけは、透明ランナー。透明人間であり発声もしない。他の役者の無対象演技として、存在が示される。 衣装替えとか、でハケとか、袖から声だけ聞こえるとか、そういうギミックを芸術にまで高めたというカンジだ。 ストーリーなんだけど(ここから引用) 二つの家庭に起きた事件を登場人物全て女優二人だけで演じ分け、話題になった舞台。頭の薄くなった銀行マンの父親を演じたかと思うと、不倫に悩むその妻になり、ませた小学生を演じたかと思うと、嫁のすることに目を光らせる嫌みな祖母になる。着替えの回数、50数回! 預金獲得に奔走する父親たちや、不倫やアルコールや宗教に走る母親たち。それをクールに眺めながらも巻き込まれる子供たち。 見た感じとしては、テレビで見た放送の雰囲気を踏襲している感じだったと思う。 悪く言えば劣化コピーということになるのかもしれないけど、自分には、原作へのリスペクトがあり、ライブの役者の魅力でかなり楽しめた公演だった。 それで、思ったのは、この芝居は、ある程度作りを入れた多役の演じ分けをしないといけないから、2,3回ほどの出演経験がある役者がやれば、かなりうまくなるんじゃないかということ。 もし、今やることなくて困っていて、でも、演技がしたいみたいな方(女性)がいたら、この脚本の練習をやったらいいんじゃないだろか。 気になったところだけど、銀行員のジャージはちょっと、すぐに目に付いた。あんな銀行員いないよ。衣装替えの大変さもわかるけど、序盤の大切なシーンだからなぁ、、、 (まぁ、すぐ慣れて、違和感は感じなくなったけど) それと、照明と光のオペ、ではけのきっかけが違和感を感じるものが多くて、ここは残念なところだった。 役者はマックスで、がんばっているのに、照明と音が、それに応えられていないという感じ。 役者のデハケに絡む、きっかけのタイミングやタイムの長さが、早すぎたり、短すぎたり、雰囲気にあってないとか、照明がつくのが早すぎて、舞台が閑散さんとしちゃったりなどなどが多かった。 照明の吊り込みとかプランは、専門的になってくるから、誰しもは出来ないけども、シンプルな芝居のオペは、とっつきやすい。 それで、同じ芝居のオペを1,2回やって3ステ目ともなれば、芝居ごころのある人ならば、フェーダーを返すタイミングも芝居に馴染むように操作するものなんじゃないかと思う。 今回自分が見たのは4ステ目で、ゲネもあることを考えると5回目のオペであるはずだ。しかし、違和感がのこるテクニカルワークが多い。 今回の芝居は、演出も出演しているし、そのあたりは十分に見られなかったのかもしれない。それでも、舞台監督も照明も音響もそういうことに気を配れると言うか、そのへんの感覚をもっている人がいなかったのだろうかと思う。 しかし、演出経験者も複数いるし、そういう人材がいなかったとも思えない。 なんか事情はあるのだろうと思うが、、、謎だ、、、、 脚本について ストーリーは文句なく面白いんだけど、テーマと言うか、作品全体として筋の通ったテーマがあってうまくいっているかと言うとそうではないかんじはあるかな。 背景に、当時の過労死、DVみたいなことが、そんなに批判的ではないけども、素材としては扱われていて、現代の価値観との違いを感じる。 あとはユートピア思想っていうんだろうか、なんかここではないどこかに理想郷があるというかんじを感じた。 銀行にしがみついた支店長は、自殺してしまった。 芸能、文芸、宗教にいった人たちはみんなうまくいった。みたいな。 (銀行ってのは、一般的な企業の象徴なのだろうと思う。銀行の支店長となれば年収1000万はあるけども、タップダンサーになったら、年収は1/5くらいになって、これは子供を養うとなると、厳しい数字。) といった終わりのエピローグは余計だったんじゃないかなぁ。 みんなのこの先はみたいなことは、想像にお任せでよかったんじゃないかと。あそこで、一気にご都合主義になっちゃったよね。 あと、どうでもいいところだけど、ガラケーはあったけど、家庭の黒電話と街角の公衆電話(パントマイムで表現)が、よく使われていたのだけど、あれ、スマホしか、知らない人はすっとわかったのかなぁ。 (最後に繰り返します) 見終わったあとの、最もメインとなる感想は。 役者がのびのびと演じることを楽しむかのように演技していて、みてて楽しかった。 家庭教師の学生と恋に盛り上がって、悲運の恋に嘆く的なシーンは、やってて楽しかっただろうね。 そこが一番良かったよね。 みてても楽しかった。
by sailitium
| 2020-04-03 12:44
| 観劇して|感想・批評
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