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福岡・九州地域演劇祭
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2019年 08月 06日
シベリア少女鉄道。初見。
今までに見たことがないシバイを見た。というのが観劇直後の印象。見に行ってホントによかった。 見たことある人には、なんともないのだろうが、見たことない人に、どうやったらあの芝居の演劇性が伝わるのか、、、文字だけで。 とりあえず頑張る。 役者は4人。男性3名と女性1名。 登場人物は20人くらいいるが、そのほとんどは声も発さないし姿も見えない透明人間という演劇的な設定。 4人の役者だけしか、お客さんからは見えないし聞こえない。 っていうのが、特徴で、その設定を逆手に取ったような、演劇の常識や枠組みを壊すカンジで笑いを取っていく芝居。 ーーーーーーー あらすじ(ややうろ覚えですが) ーーーーーーー 男1 35歳、うれない役者、ミュージシャン 男2 一見学生風だが、ちょっとツンケンしたカンジのサラリーマンなのかな 男3 33歳? ヤクザの手下っぽいかんじ。 女1 29歳、うれない女優 第一部 (男1〜3 女1は実在。名前の後に◯してるのは透明役者) ・場所、マクドとか?男1が出てきて、友人と電話している。電話している友人が、実際にお店にやってくる。友人は透明役者。男1の無対象演技だけで、その様子を見せる。 ・雑踏? 男2が、ミュージシャン◯に絡まれる。ミュージシャンは透明役者。男2の無対象演技だけでそれをみせる。 ・女性の部屋? 強盗で逃げている男◯が、女1の部屋に逃げてくる。実は中学の同級生。以下略。 ・男3の部屋? 男の部屋に怖い先輩◯がやってくる。マコト◯がクローゼットに匿われている。以下略 (第一部とか、男1とか、勝手につけています。) 第二部 男1〜3と女1が、バーみたいなところで出会う。どうやら、大学の演劇部が一緒だったみたい。俺らの人生うまくいってない、、、みたいなかんじ。ケンカになる。 第三部 男1〜3 女1が、第一部で話していた透明役者が、いろいろ出てくる。みんなで飲むことに。 その中には、社会的に成功している人が多い。野球選手、その奥さん(男1の元カノ)、アーティストとか。 飲み会の主役はそれらの人たちに。 男1〜3 女1、社会的にうまくいっていない自分たちを自嘲する。男3が「全部、ぶっ壊れてしまえばいい」みたいなことをいう。 そしたら、地震か爆発かわからないけど、轟音がして暗転 第四部 バーのあったビルの中での密室劇みたいな雰囲気になる。 二人の警察官とか、困っていた子どもたちとかが、バーにやってくる。 警察が銃を売ったり、人が死んだりして、雰囲気悪くなるが、アーティストの音楽演奏などにより、場は和む。 舞台に設置されていたマイクとか、シェイカーとかを上から釣り糸でつって、動かすことで、人がいて歌っているようなギミック。これがけっこうウケていた。 子どもたちは、新聞紙でつくったか兜で、表現。 第五部 透明役者によるケンカが始まる。 実在役者( 男1〜3 女1)が、ものすごい早口で実況する。 空中に投げ飛ばされて、落ちてくるところを迎え撃って蹴ろうとしたり、それを空中で交わしたりする。 ドラゴンボール級のすごいケンカ。 実在役者が、口で実況するだけだから、そんなとてつもないことも可能になるわけだ。 第六部 実は、マスターは少女だった。とか、ずっと男と思わせるようにかかれていたマコトが女だったとか、あたかもひとりを前提に書かれているような警察官が2人いた。 とか、後付的にさまざまな説明がなされる。 それらはかなりこじつけな後付説明であるが、かなりウケていた。 第七部 実在役者たち、社会的に不遇だけど、これからは遠慮せずにやりたいことやっていこうみたいな展開。 実は、4人は怪獣だった。 両腕ギロチン男爵とか。みんなビームで町を破壊したり、人を食べたりする。楽しそうに。 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 尺は1時間45分。 しかし、第6部まではちっともおもしろくなかった。 客席はそこそこにウケてはいたが。 前半は、作品が完全に破綻していると思えた。また、装置は完全にバーの具象舞台なのに、一部では、まちなかであったり、男3の部屋だったりして、ちょっと雑すぎないか、、、と思えた。 一部、二部はご都合主義に思えるところも多々。 いよいよの第三部では、「これ、脚本が完全に迷走してるよ〜〜〜」とか思ってみてたら、爆発が起きた。 これまでの設定帳消しかよ! いくら、脚本に困ったとは言え、そんなのありかよ! と、思って、個人的には笑った。役者に「全部ぶっ壊れてしまえばいい」とか、言わせてるし!!! その後も、メタ構造的な笑いを取っていくんだけど、自分的にはどうでもいいというか、センフの悪い悪ふざけというか、 「演劇的に価値をカンジられないタイプの笑い」で、あって、笑えるようなところはほとんどなかった。 役者もいいし、テクニカルもプロの仕事をしていると思うのだが。 (第6部で男3が女1に向けて「演技はいいが筋書きが良くなかったな」と言うのだが、ここも笑えた) しかし、第七部で、作品にとても納得した。 ある意味、不条理的な芝居だったのだけど、4人の実在役者が実は人間ではなく怪獣で、街を壊しまくるというものすごい遠いところまでお客さんを連れて行ったからだ。 (ただ、ある程度好意的に見る必要はあると思う。) そして、その破壊も、一応は、現代の息苦しい社会へのアンチテーゼになっているし、それはとってつけたカンジではなくて、作者の内面にある心象風景を目指したんだろうとカンジたからだ。 それで、観劇の翌日に、知り合いから「カメラを止めるな」みたいだったでしょ。 って、言われた。 理解するのに10秒位を要したが、言われてみれば、たしかにそんなかんじだった。 最初の30分はぜんぜん面白くなくて、それよりあとの時間帯で、それまでの、多少無理なネタフリも回収していくと。 それで、アクロバティックなホンだから、毎回大成功するわけではないけども、大成功した時の破壊力はほんとうにすごい。と。 今回、前半部分の進み方が、ありえないというか、ご都合主義的で、ひいちゃったんだけど、その辺のムリクリさを最少にできた時に、大成功作品が出てるんだろうなと。 (おまけ) マコトが女だとしたら、第一部の男3の「もっと色っぽい話が良かった、、、」のセリフはまずくないか、、、なんか、誤解してるかな? 20名くらいの登場人物の人物相関図のクリアファイルうってるのすげぇ。
by sailitium
| 2019-08-06 12:41
| 観劇して|感想・批評
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