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福岡・九州地域演劇祭
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2018年 02月 13日
unitでたまく「かごの鳥」見てきた。 二人芝居の80分。1300-1500。
二人で80分とか持つのかな、、、と思ってたら、脚本がうまく展開していって、これならいけるかも、、、とか思ったら、当たり前だ、脚本は竹内銃一郎さん。 ※っていうか、見に行くかどうか考えるときに、脚本が竹内銃一郎であることをみて、見に行こうかなと思ったのだった。 それは、ぼんやりした言語にならないインプットと判断で、忘れちゃうくらいだけど、本番見ながらそこまで思い出した(笑)。 女性の2人芝居で、大正くらいの時代設定なのかな。お兄さまとか、近代文学的というか、耽美的なかんじの台詞のやり取り。 デパートとかモガとかでてくる。 でも、どうやらこの2人の女性は「おじさん」に監禁されているような感じでもある。 二人とお兄さまとの過去の思い出や、お兄さまがここから救い出してくれることを期待するようなやりとりで会話はすすんでいく。 会話を聞きながら、でも、この2人はかごに囚われた鳥ってことなんだろうなぁ。さぁ、このあとどう展開してくるんだろう、、、とか思わせつつ。 からの80分ね。 — 思想統制とか全体主義とかなんらかの事情があって、押し込められたところにいるけども、そこから自由を求めて飛躍する。みたいな裏のテーマがハッキリあって、それがストーリーと重なって見えてくるところが、演劇としておもしろかった。 脚本が書かれた時代はそういう時代だったのだろう。今の時代が、言論統制で物言えば唇寒しだとは自分は思わない。やっぱ、日本は言論の自由がある。 (コワイのは人民裁判的な空気が時にできちゃうほうだけども。そういう解釈の出来る公演ではあったけども。そっち狙いだったと読めなくもないけど、読みすぎか) しかし、言論の自由がないと感じる人はいるだろうし、一部分では、たしかにそういうこともあり、現代に生きる脚本だ。 こういう脚本を、探し当てて上演したということが全くすごい。とか、言いたくなるけど、そこはそうは思わない。 脚本を100本読んで、今の時代にはこれだ!!みたいな選び方だったら、唸るけど、おそらく幸運とか偶然とかの要素があるんだろうと思う。 役者さんの演技が良かった。 ちゃんと稽古して、作り上げてきている感じもする。 脚本を素直につくっていったんだと思うけど、メリハリも効いていて、80分退屈しなかったし、役者の魅力を感じられる演技だった。 その演技はちゃんと演出家が整理して、そして役者の魅力を引き出すという仕事もした感じがする。 装置、照明、衣装、音響。どれも、手抜きして安易に省略するという、省スペースで見られがちな残念現象もなかった。 お金はかかってないなりに、最低限の仕事はちゃんとされていて、総合芸術としての演劇になっていたと思う。 ほんの一部、練られてないSEの使い方があったりしたけど、ほんの一部。この価格帯なら問題ない。前売2000以上とかなら、減点要素。 それで、脚本の持つテーマ性がちゃんと伝わるカンジもあり、こういう芝居なら自分はまた見たい。 この辺の時代の名作を、丁寧に過不足なく作っていくテイストの。脚本・演出・役者・テクニカルが派手さはなくても、ちゃんと仕事をして作り上げている感じの。 もっと多くのお客さんに観てほしいなと思えた。今の3-4倍くらいの人に見てもらえるだけの力はあると思う。作品だけで言えば。 —————— —————— 以下、批評的なことを書いているので、純粋な人は注意で。 前ココをみたのは1年4ヶ月前。詳しくは覚えてないけど、その時の芝居の評価は低かった。 最後、壁を叩くトコロ。劇場の壁を叩いてはいけない。それは、いじかるの壁であって、劇空間の壁ではない。叩く演出入れるなら、なんか壁紙みたいなのを貼っとくとか、しとかないと。 ピアノが2000円っていうところ。 お客さんが、「どうも、この芝居は現代ではなさそうだ、、、いつの時代だろう、、、」ってぼんやり思わせているところに、時代をハッキリ伝えて、お客さんが、ストーンとオチて気持ちいいっていう伏線回収構造だから、2000円のセリフはもうちょっと、ちゃんとわかるように発語しないといけない。 脚本上の役者の体型指定が、実際と違っていたけど、あれは脚本を変えていいんじゃないか、、、脚本を変えることに伴う処理があれだけども、、、、 役者がセリフを間違ったという訳にはいかないもんな、、、いかないもんな、、、、 時折スピーカーから鳴らされる男性の声かっこいい。芝居の始まりがそれだったけど、声がすっと通る声だったから、背筋を伸ばしてちゃんと見ようという気になるね。 最初の役者の声が訓練されてない全開の声だと、芝居への期待はその瞬間に一気にしぼむ。 役者さんの前髪。前髪で表情見れないシーンがちょいちょいあった。あれはNGだよね。2.5次元で原作のキャラ指定とかでない限りは、眼は隠れないようにする。 ひもがあっさり切れるところは、ちょっと引っ張んていいんじゃないかと、、、「絶対切れない」みたいな設定であるところに、プチッと言っちゃうという。 蟹工船とかはかなりのキーワードだよね。蟹工船読んだって言うのがやばいっていう時代ですって見せておいたところで、自分的には全体の構造がぼんやり見えてきて、芝居に前のめりになった。そしたら「私カニが好きだから、、、」って、ギャグで躱すんだよね。 重いこと言って、さらっと躱して、通常会話に戻るという。うまい、うまいなぁと。 これが全80分の芝居の45分のところで出てくるから、ほんとに観客の生理を知ってるなぁ、、、という感じがする。 そのほか、口臭(公衆)を気にしてるとかね。 ターザンって、この脚本ができた頃、はやってたのかなぁ、、、、 今回の芝居では、自由の象徴だよね。2人が同時にターザンごっこをやるところは、全体から見れば、ぶっとんだ(まではいわないけど)作りになっていて、うむうむそうだそうだ。という気になった。 客席と舞台のつくりや距離のバランスが良かったよね。 ◯ 舞台 ◯ ◯ 舞台 ◯ ◯ 舞台 ◯ ◯ 舞台 ◯ ◯ 舞台 ◯ ◯◯◯◯◯ ◯◯◯◯◯ っていう20席なんだけど、とても見やすかった。 バテン中に両袖のお客さんを青暗くてらす照明も意味ありげで面白い(テーマに引っ掛けてると思うけど)。地明かりのアクティングはもっと客席に当たらないように取ったほうが、バテン照明が活きたかも。 この辺のテーマ的なところを演出家がどれだけ意識していたのかは、よくわからない。脚本がちゃんとしていて素直にやれば伝わるということかもしれない。 ・
by sailitium
| 2018-02-13 12:36
| 観劇して|感想・批評
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