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福岡・九州地域演劇祭
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2017年 12月 05日
その地域の演劇シーンがもりあがるかんじかどうかというのは、その都市の人口がだいたい決定する。
決定するはいいすぎかな。もっとも大きな要素だ。 日本で最も人口の多いのは東京。そして東京の演劇シーンが、日本でもっとも盛んだ。その次は、大阪だ。これはとても自然な流れ。 これは、造語だけども、演劇は才能集約産業なので、人口が一定以上無いと劇団もなかなか産まれないし、人口50万の都市と人口200万の都市では人口比である4倍以上の差ができる。 人口が200万人を切って、大差の無い状況になってくると、その地域の演劇の歴史とか、大学の数とか、行政のかかわりとかの影響が強くなってくる。 以上が前説だ。 それで、ふと思ったのは、 平成12年(西暦2000年)以降で、政令指定都市になった都市で、劇団きららクラスのクオリティで、他地域の活動実績もあるような劇団って無いんじゃないかとふと思った。 平成12年以降で、政令指定都市になったのは8都市だ。 しらべてみたら、その8都市の中になんとさいたま市と静岡市があったね。 さいたまにはさいたまゴールドシアターがあって、静岡市にはSPACがあった。 どっちも県立劇場の付属劇団みたいな立ち位置になるとは思うけど、拠点は、さいたま市と静岡市だ。 しかし、 公立劇場付属の劇団は 、この際、例外とさせてもらうとする。県立ということもあるし。 させてもらうところに、少々論理的な無理がある感じはするが、普通の一般的な劇団と公立劇場付属の劇団は別扱いにすることには、そんな違和感はないだろうと思う。 それで、西暦2000年以降に政令指定都市になった都市で、きららクラスの劇団があるところはあるのだろうか? 多分無いんじゃないかと思うけど、そういった意味で、劇団きららは、人口が70万くらいの都市の演劇シーンのひとつの希望だと思う。 それと熊本は、他にもいい劇団があるし、税金がカンフル剤みたいにじゃぶじゃぶ入って都市の演劇シーンを成立させているとかでもない都市だ。つまり、他の都市でも参考にしうるんじゃないか。 その都市が、他地域からも認識されるような優れた劇団をもっているかどうかというのは、都市の文化度のバロメータの一つになりうる。 (交響楽団とか、ほかにもいろいろありますよ。あくまで数多くあるものの一つとしてです) 人口が150万を超えるようなところは、だいたい、そういう劇団がある。 80万から150万までのところは、もってたりもってなかったりだ。人口が少なくなるほど持てなくなる。 2000年以降の政令指定都市はだいたい人口が80万とかだけど、今の日本の地域演劇シーンの最前線はこれらの都市にある。 これらの都市が、優れた劇団を持てるかどうかが、日本の演劇シーンの次の大きな課題の一つだと思う。 ちなみに、そんなきららの福岡公演は今週末です。 きららの公演のことを考えていたら、こういうことを考えていました。 /
by sailitium
| 2017-12-05 12:28
| 福岡・九州・地域の状況
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