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福岡・九州地域演劇祭
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2017年 09月 27日
公共ホールにが望む芸術監督像とアーティスト側がやりたい芸術監督像の間にはけっこうなギャップがあるよね。
10年位前に、芸術監督という言葉がとても流行って、このポストを置くことで日本の舞台芸術シーンが大いに進むんじゃないかみたいな期待があったように思う。 (自分もその一人に、カウントされる方だったけど) しかし、公立ホールで芸術監督としてある程度の権限を持ちつつ、その仕事をやらせてもらえているのは、日本で5人もいないんじゃないやろか。 なぜかと考えてみた。 すると「公共ホール側が望む芸術監督とアーティスト側がやりたい芸術監督像のあいだに大きなギャップがある。」という仮説が降ってきた。 だいたい、芸術監督は如何にあるべきかという議論は、アート系のプロパーでは盛んだったが、行政系のプロバーではほとんど行われていない*。 では、公共ホール側は、どういう芸術監督を望むのか? 公共ホールというのは、その多くはいってみればほぼ自治体だから、その方針は、良く言えば安定堅実路線、悪く言えば事なかれ主義だ。なので、その方針をよくわかっている人、つまり役人のOBが館長になることが多い。 そして、アート的な専門性を発揮しつつもその方針に協力してくれる人が、芸術監督として望まれる姿だろう。 一方、アーティストの方は、人・モノ・金を思いのままに使って、自分の好きな作品製作に集中したり、自分の好きな作品やアーティストをどんどん起用したいだろう。 先鋭的なこともやりたいだろう。 この2つをくらべてみてどうだろうか。 ここにはかなり大きなギャップがある。 こりゃー、水と油でどうにもならないかんじがする。 公共ホール側もなんとなくそれがわかっているから、アーティスト系の芸術監督の起用がすすんでいないのだと思う。 作品作りをメインにやっている人が、劇場のあり方について色々と議論しているのを聞くことがあるが、ここが乖離しているんだよね。 多分、その声は全く届いてないし、届いてないどころか、別の言語で話されているっていうくらいに耳を傾けてもらえていない。 じゃあ、どうすればいいんかって話なんだけど、、、、、 これは基本的に相互に歩み寄るしかない、、、、 なら、どう歩み寄れば良いんだよって話になるけど、それはもうちょっと考える。 (つづく) *行政系の意思決定方法として、議論したりとか、プレストしたりとか言う事はほとんどないっぽいので、議論がないのは当然なんですけどね。基本的には、前例と規則。あと、上司の意向。日本の伝統的な意思決定方法を踏襲しているといっていいと思います。この方法には優れている所も劣っているところもあります。 /
by sailitium
| 2017-09-27 12:31
| 制作的なこと(演劇)
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