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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2017年 07月 24日
(ストーリー準拠で感想書いてたけど、やめた。大枠で書きます。)
hen house「いぬとねことにんげんのポルカ」90分。 なかなかいい芝居だった。 これは、なかなかに上質な芝居といえるんじゃないかと思ってみてた。 中盤、その上質さがやや崩れたが、それにもまして最後の仕掛けのシーンが良かった。あれは、ブラボーでしたね。 あの仕掛けは、かなり良かった思う。これみれたら、他のことは全部細かいことになっちゃう。 照明はちょこちょこ変えすぎな印象だったけども、最後のそのシーンに照準してのことだろう。 装置もしっかり仕事をしている。音も過不足ない感じ。 役者はみんな丁寧な演技。 これは演出の責任だけど、妹(50代?)の演技が、やや固いというか、作りすぎな印象で、演技の方向性が他の役者とあってなくてちょい違和感。力のある役者を生かせてない感じがやや*。 *ああいうソリッドな演技が好きな人はそこを基準点にしてみるから評価は変わると思います。私の視点は、他の役者さんとのバランスですね。 「上質な2代の姉妹による家族劇」と言ってしまいたいが、上質というためには、あと一歩。ほんのあと一歩。 タイトルは芝居とちょっとあってないような感じはしたけども、いぬやねこに焦点を集めておいてからの、最後の仕掛けに持っていく狙いだとしたら、実に成功。きもちよーく騙された。 全体的にはほぼ満足で、いいもんみたなという感想。 普通の人が見て、十分に味わえる芝居っだったと思う。 2年前見たときよりも、ぐぐっと実力をつけている感 ----------------- 以下、ストーリー準拠で書こうとして、途中でやめてしまった感想 一軒家のリビングのようなところが舞台。 50代くらいの姉妹。その姉の子供であるところの姉妹。この四人を中心として進む家族劇。 それと、人間が演じる犬が一匹と、猫が一匹。 上質的なウェルメイドな芝居だったと思う。こういう女性による家族劇って、福岡ではあんまり見ないから、今後も楽しみだ。 チケット料金2000-2300で、装置はしっかりと作っている。やっぱ2000-2300なら、これくらいはしっかりと作ってもらいたい。 (縦の視界を考えた時に、もう30cm高くするか、床を持ち上げてほしかったが、予算的な制約で落とされたなら、優先順位としてはやむを得ない感じ。 【縦の視界の参考ブログ >>】) 2000-2300はそれでも映画と比べると高いから、一般的な娯楽等の水準と比べると高いけども、近年の高騰化した小劇場の水準から比べると良心的な価格だと思う。 役者の演技が丁寧で、脚本もポイントポイントを押さえていて、最初の60分ほどは、「これは、なかなかの作品なのではないか、、、、」みたいなかんじでみていた。 最初、変な男の子が出ていて、違和感があるのだけども、それは家で飼っている犬だということが比較的早い段階でわかる。 この家、お父さんはいないのかな、、、とか思っていたら、父親は亡くなっていたことが明かされる、、、 この家、どうやって収入を得ているんだろうと思っていたら、ほどなくそこも明かされる。 などなど、お客さんをうまく引き込んで、解放するという脚本上の技術がよく効いている。 なくなったご主人の名前を犬につけていて、ちょい違和感だけど、そんなこともあるよな、、、位に思っていたら、アラサーの姉妹が、そこに突っ込み入れて、めぞん一刻みたいだよねーとか入るから、うまく解消される。 うまい。 また、前半は、論理的な男性が女性に言いたくなるようなことを、多くプロットにしていた。 (たとえば、それは優しさじゃなくて行為の押し付けじゃないか的な。これはプロットということでいいと思う) 主な、登場人物は、 姉(50代?)、、、ど天然。ほんわりとしていて受容性高い。未亡人。 妹(50代?)、、、会社の部長職。論理的で舌鋒鋭い。独身ぽい 姉(アラサー)、、、ちょい天然ぎみで、受容性高め 妹(アラサー)、、、引きこもり。だけど論理的。 という構造。 前半の終わりくらいで、妹(50代)が猫を連れて引っ越してくるところとか、そこでこれまでの生活に変化がくるところとかセオリーをおさえていてうまい。 ただ、40分くらい経った時に、ご都合で、登場人物が動き出して、ここが良くなかった。 引っ越してきた妹(50代)が、仕事から帰ってくるのを21時30分まで、姉(50代)が待っていて、じゃあ食事をしましょうみたいな話になるのだけども、これが、親切の押し売りだ的なところで、妹が姉に喰ってかかる。 その怒りのテンションのままに、姉の人格批判みたいなことをする。 これは、無理があったと思う。 同居生活が続いて、いろいろストレスが溜まっていって、最後に、そこで弾けたとかなら、人間の感情として理解できるけど、ほとんど引っ越ししてきた直後だったからね。普通はしばらくおとなしくするよ。 その怒りに乗じて、いろいろな話をして、後で効いてくるんだけど、やはり無理やりな感がある。 ここは、5分伸ばして、同居生活でイライラが募っていくところを書くべきだった。 それと60分たったくらいの時のこと。 妹(50代)は連れてきた猫の世話をニートの妹(アラサー)に頼んでるわけだけど、その猫が病気になっちゃう。 そこで、妹(アラサー)がしっかりみてなかったからみたいなことで、妹(50代)がめちゃめちゃに怒る。 妹(50代)は、舌鋒鋭く妹(50代)を非難する。猫の面倒見るにあたっては、ちゃんと報酬が出ていたということもあって、仕事を舐めているとか、そんなんだからいつまでもニートとか、ものすごいひどいことを滑舌よく言う。 これは、かなり無理がある。 一日数回は食事をやるために、猫の様子を見ていたわけであり、一日中目を離さず監視しているわけにはいかない。 というのは、妹(50代)にもいくらなんでも、すぐにわかる。 多分、妹(50代)が、若干取り乱すような感じで言えば、それだけ猫を溺愛するゆえの錯乱という解釈で、成立したんじゃないだろうかと思う。 そのあと、猫は病気に亡くなってしまう。 ソファーに座った妹(50代)が、膝の上の猫(ぬいぐるみみたいな)に強制給餌したりしている。 ネコ役の人間はその後ろに立っていて、苦しんだりしている。 ここは、素直にネコや、ネコを愛している妹(50代)に感情移入できるシーンだった。動物を人間が演じる演劇的な構成や演出が効いているところだった。 で、ソファーの隣に座った姉(50代)と姉妹でいろいろ話すんだけど、そこで妹(50代)が、仕事の辛いことなどによる苦しみを話し出す。 「私はみんなから嫌われている」とか「私なんかいないほうが良い」みたいなことまで言い出す。 それまで、ほんわりとしていた姉だけども、ここではしっかりと妹を励ます。その話の中で、姉は、許すことというキーワードを取り出す。 そこで、最後の大しかけが飛び出て、これまで積み重ねてきたものを一気に回収するカタルシスみたいなことになる。 多分、文章でどんなに書いても、矮小化してしか伝わらないから、書かないことにする。 途中エラーで、2、3点とられて、あーこりゃー、だめだぁと思ってたら、最後に、逆転満塁ホームランが出て勝ったみたいなかんじだった。 あそこまでのは、そうそう見られない。
by sailitium
| 2017-07-24 12:43
| 観劇して|感想・批評
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