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福岡・九州地域演劇祭
プロフィール たかさきの簡単プロフィールです。 PINstage たかさきの舞台芸術関係の活動の屋号です。 FPAP 福岡の演劇等舞台芸術を支援するNPO法人です。最近のメインはほとんどココです。 九州地域演劇協議会 九州内の6つの地域演劇支援団体により設立。 FPAP職員の日々之精進 FPAP常勤職員がおくる赤裸々日報。 制作者は語る(fringe) 全国の制作者による注目のブログです。 昨日 今日 トータル にほんブログ村 スパム対策でトラックバックには、送信元記事にこのブログへのリンクが必要になっています。どうかご了承ください 最新のコメント
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2017年 06月 26日
前回ブログ「現代演劇の価値観的に良いとされる脚本に備わっている3つの要素について」のつづき 前回は3要素のうちの「◯ストーリー/ドラマ」「◯ひとつひとつのセリフのセンス」 を解説したところだ。 それで3つ目がこれ ◯ 社会とか人間とかを描けているか 「面白いが、残るものがない」と言われないための要素がこれ。その脚本に芸術性が感じられるかもこの要素になる部分が大きいと思う。 たとえば、ストーリーをおもしろく展開させるために、登場人物が動機としてはおかしなことを言ったり、したりということがある。そういうことがあると、この要素の評価を落とす。人間が描けてなさすぎるみたいなことになる。 これは「ストーリー/ドラマ」とどっちに書くか迷ったけども、わかりやすいのでこっちに入れた でも、この要素の核となるのは、社会的な問題を扱っていて人の心を動かすとか、人間の内面の真実とか深いところを掘り下げていってお客さんの心を動かすとか、そういう部分があるかどうかだ。 コントと喜劇を分ける部分もここにある。 たとえば、マームとジプシーのcocoonを見れば、沖縄戦の悲惨さだけでなく、そこに生きていた少女たちの姿が心を打つ 三月の5日間をみれば、ホテルに引きこもっている若者と世界の何処かで起こっている戦争がオーバーラップしてなぜか心を動かされる。 わが星を見れば、人間がちっぽけな存在であるとか、自分が死ぬときの寂しさやそれでも最後の瞬間にともる希望みたいなものが感じられる 平田オリザ氏の作品は、たんたんと進みつつも、最後には、あ〜人間ってそういうものなのかも、、、みたいなうまく言えない黄昏の風景のような思いにさせられる。 なんか、そういう要素だ。 それで、新人戯曲賞とかを見ていても、この3要素があるものは強い。 ストーリー・ドラマで技術力が高いと他の2要素に欠けることが多くなって、戯曲賞では評価されにくくなる。一方、 ストーリー・ドラマの技術力がないと生き残ることはほぼ難しい。一般に、お客さんに楽しんでもらえるのはこの3要素のなかでは、「ストーリー・ドラマ」の要素だ。 とは言え、自分は劇作家でもないし、自分が知らないだけでこういう要素はちゃんとどこかでまとめられているんだろうと思う。 たまたま3要素思いついたから、3要素としたけど他にも色々あると思う。 あと、今回書いたことは7,8割くらいの戯曲はこれで説明できると思うけど、こういう要素とほとんど関係なく、すごいものもあると思う。 たとえば、唐十郎さんの戯曲を思い返してみて、この要素に当たる説明は自分には難しい。言葉の定義をいじくらずにうまく説明できる人もいると思う。 /
by sailitium
| 2017-06-26 12:32
| 戯曲WS・戯曲のこと
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