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福岡・九州地域演劇祭
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2017年 03月 27日
大帝ポペ「虚ろな舟」見てきた。110分。 個人的な感想として最初に出てくるのは、芝居と会場があってないんじゃないかということ。 キャパ20席位の会場。役者と客席が近い。役者の演技が、大きな声で叫んだりとか感情を強く出す方向性の演技だったので、その圧力が強すぎて、個人的に見ていてきつかった。 目をつぶるとか、少し心を閉ざすとか、ときに耳を軽く覆うとか、そういう感じで、圧力をまともに受けないようにしてみることになった。 気にならない人には全然気にならないだろうけど。 途中の1分間の休憩で帰っちゃったお客さんがいたけど、自分も見ていてきつかったので、それは、ちょっと羨ましかった。 もうちょっと大きな会場で見たかったというのが、個人的な感想。 だけど、役者の演技が悪かったのかという言うと、そうではない。良かったと思う。 登場人物は、大学の准教授、有名キックボクサー、40代フリーター、20代主婦、職業不明な女性の5人。 悪く言えば暑苦しい演技、よく言えば熱演。体もよく動かすし、大きな声で大きな感情をキープしてほぼでずっぱりの110分。負荷の高いパフォーマンスを続けて、テンションが落ちるようなところはなかった。 これは、けっこうすごいことだ。いろんな役をどんどん演じないといけないんだけど、変な演技もなかったと思う。 布を使ったりとか、せまい空間での立ち位置の工夫などが色々あって、演出もなかなか効いているなと思った。 照明は原色をバチバチ変えていくような照明、音響もどんどん入れていくような感じで、熱演傾向の方向性を増幅していた。 脚本は、基本自分探しの脚本になると思う。 熊本のとある地方で、地震か何かがあって、陥没した穴か何かがある。そこに落ち込んで閉じ込められた5人の密室劇という構成。 しかし、どうやらその空間は、ノアの箱舟で、最後にその舟は旅立つみたいな終わり方。 ただ、その構造はなかなか提示されない。終わった今だからわかるけども、中盤くらいまでは、この芝居がどこに行くのかよくわからなかった。 その5人が、閉じ込められた空間で、自己紹介の延長なのか、エチュードで作ったような感じの自分の人生経験を紹介する。 それは自己紹介ではなくて、閉じ込められている時間に、それぞれが脳の中で考えたことかもしれない。 これが5、6編くらいあっただろうか。 このプロットのなかでは、いろいろテーマが扱われているのだが、全体の方舟の中でした〜っていう入れ子構造とか、自分探しであることとかとあまりつながってないように見えた。 なんか、エチュードでつくったような感じがした(脚本だと思うけど)。 なので、個人的な印象としては、脚本の構造が弱いかもと感じた。 しっかり、つなぐ意図は最初からなかったかもしれない。じつはしっかりつながっていて高崎がみえてないだけかもしれない。 ここがしっかりつながっていたら、最後のシーンも効いていたし、演劇作品として、他地域公演に耐えるクオリティに達していたんじゃないかと思う。 あの雰囲気で言うと、プロットの中身はもっと厳選して、スタートとゴールをつなげるだけの橋桁の役目を果たすようなもののほうがいいと思う。作品の強度や完成度は増すし、社会的な評価も高まるだろうと思う。 それを指向しているのかどうかはわからないけど。 ということを、できるだけ上から目線的にならないように書きたいのだけど、たぶん、自分の筆力で無理なので、あきらめた。
by sailitium
| 2017-03-27 12:42
| 観劇して|感想・批評
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