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福岡・九州地域演劇祭
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2017年 03月 21日
四国学院大学の主催する市民劇『私たちの街の記憶』を見てきた。 ここで、市民劇というものに対して、おもしろい気付きがあったので、忘れないうちに書きたい。 まず、ふつう市民劇というものは、地方自治体か地方自治体の外郭みたいな公共ホールが主催する。今回のような、私立の大学が市民劇を主催するというのは、かなり珍しいんじゃないかと思う。 この場合の市民劇とは、年齢の制約がなくて一般市民が参加できるものを言う。 児童劇団の発表公演とか、バレエの発表公演とかは、これはすでにその舞台芸術の組織に所属している人が主に出演するので、これは市民劇とはこのばあい言わない。 それで、市民劇の目的ってどれだけ意識されているかは別として、コミュニティの再構築という目的が必ずある。昔で言えば、村のお祭りとか神事みたいなものがあって、これがコミュニティの結束を保証していた。 現代になって、その帰属意識やコミュニティの存在は弱くなっていて、市民劇(に限らないけど)は、多様な年齢層の参加も相まって、上述の役割を果たしている。 その結果「この町もこんないいところがあるなぁ」とか、 「あぁ、ここに住んでいてよかったなぁ」とか思ってもらえたりする。 (いわゆるシビックプライド) それで 地方自治体とか公共ホールが主催する市民劇っていうのは、その地域の美談を素材にすることが多い。 劇作上のセオリーと言ってもいい。 地方自治体とかの職員が企画に関わるので、そういったものを素材にしたいという集合意識が働く。ごくごく自然なことだろう。 それで、おもしろかったのは、今回の四国学院大学の市民劇は、地域の美談の要素がとても少なかったのだ。 作品の雰囲気としては、市民劇に参加した人たちの告白譚を、演劇作品として90分に構築したもの。地域の美談というよりは、個々の経験にフォーカスされている。 この地域の美談要素の少なさが、非常に興味深かった。 その理由はいろいろな要素があると思うが、もっとも主要なものは、主催が、地方自治体ではなくて、私立の大学であるということだと思う。 私立の大学は、地域コミュニティの維持や再生に地方自治体ほど大きな責任は負ってないので、こういう作品になったのもなるほどなと腑に落ちた。 はたして市民劇とはなんであるのか。今回の四国学院大学の公演は、正式タイトルとして、市民劇『私たちの街の記憶』と銘打たれているからその議論がなされた可能性もあるかもしれない。だとしたらどういう議論があったかとても興味深い。 (関連ブログ) http://sakuteki.exblog.jp/10383081/ 昨日、市民劇「桧原さくら物語」の本番が終了。南区で、一般市民の出演者を募って、九州小劇場(←という名前の団体)の鈴木さんが脚本演出するという芝居。
by sailitium
| 2017-03-21 12:31
| 制作的なこと(演劇)
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