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福岡・九州地域演劇祭
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2015年 11月 02日
数千人、数万人に一人の天才を持ってしても、傑作と言える作品は生涯で1作品しか生み出せないのではないかという仮説が降ってきた。
それが複数の傑作となると、さらに少数の大天才の仕事になる。 それは、作品自体の問題というよりは、周囲・社会の見る目の問題なのかなと思う。 傑作が出たとして、次の作品が当初の傑作よりちょっと良かったとしても、次の作品が当初の傑作の系譜につながるものであれば、どうしても感動は薄れるし、最初の作品とひとまとめにされてしまう。 ネクストワンってこともあると思うけど、傑作というのはそれぞれが生涯に1作品なんじゃないかと思う。 プロの漫画家でも、ヒット作を一作出せばいいほうだという意見を聞いたことがある。 複数のヒット作を出せるのはよほどの大天才だと。 大半の漫画家(商業誌で連載を持ったクラス)は、ヒットを出せないまま、漫画家を廃業すると。 昔の小説家を思い出してみるとして、その人の作品を2作品あげろといわれるとなかなか厳しい。一作品思い出せるかどうかだ。そして、おそらくその一作品が、その人の「傑作」なんだろうな。 SONYのウォークマンも傑作だとおもう。 そのあと、MDウォークマン、MP3ウォークマンとでてきて、中には傑作もあったと思うが、ウォークマンの一言で片付けられてしまう。 さらに、傑作を出そうと思ったら、分野をかえるとか、まったく違った作風で勝負するとかしないといけないんじゃないか。 たとえばマンガの鳥山明で言うと、ギャグマンガの「Dr.スランプ」格闘マンガの「ドラゴンボール」みたいな。 製品で言うと、iMac(パソコン)、iPod(音楽プレーヤー)、iPhone(携帯電話)、iPad(タブレット)という風に。 しかし、この分野/作風のシフトは演劇にとっては他の分野よりもかなりハードルが高いように思える。
by sailitium
| 2015-11-02 12:38
| 制作的なこと(演劇)
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