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福岡・九州地域演劇祭
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2015年 02月 17日
歌舞伎なんか正統がはっきりしているし、育成システムは確立されて、新規の参入障壁は高い。 一方、正統がなく、育成システムは模索中で、新規の参入障壁が低いのが小劇場だ。 さて、どっちがいいのか、、、、 難しいところだ。 今の日本に、世界でおそらくトップクラスの演劇の多様性が存在できているのは、 システムが確立してないからこそという見方もありえる。 確立してたら、現代口語演劇とかチェルフィッチュとか、地点節や柿節とかも生まれてなかったと思う。 韓国の俳優をみると日本の演劇関係者はたいてい褒める。育成システムについても合わせて褒める。 そこは同感だ。 だけども、演技の多様性は乏しいんじゃないか。韓国俳優の芝居を20本くらい見たと思うけど、みんな演技の方向性が同じだ。 そして、日本ほど簡単に役者は始められない。新規参入のハードルは高い。 誰か韓国の人と話す機会があったら、韓国で新しい劇団を旗揚げして、継続的に活動しようとすればどうすればいいですか?って聞いてほしい。 日本で言うと、新劇しかない世界だ。 新劇の作劇方法しかないところから産まれてきた初期の小劇場の多様性。その初期の多様性から産まれてきた現代の多様性。 こういったものを全て失う覚悟もいる。 ぶっちゃけ、日本において、演劇の「正統」は新劇であり、俳優の育成方法もスタニスラフスキーで一応は確立されているっていっていいんじゃないかと思う。 (多くの日本人の演劇へのイメージは、新劇的なものだと思うので) 確立という言葉にそれ以上の硬度を求めるとなると、多様性は失われる。 この辺、言葉遊び担ってくる部分もあるけど。 日本の演劇や演技には正統がないっていえば、正統の硬度を高く定義すればその通りだと言えるし、一般的な意味では間違っているに近い。。
by sailitium
| 2015-02-17 12:34
| 作劇のこと
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