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福岡・九州地域演劇祭
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2015年 02月 04日
余談:以前から育成企画っていう言葉は違和感があったのだが、いい演出家が出てきやすくする企画っていう言い方が、ちょっとソフトでいいね。
でも長いね。 やっぱ育成って言葉に落ち着くだろうなぁ。 それで、 演出家になりたい人のための学校があるとして。 ずばっといくけど、とりあえず演出家の仕事を細分化して、重要度も考えて科目分けしてみた。 必須科目 ・脚本解釈、テーマ設定 ・俳優演技効果 選択科目 ・俳優マスゲーム効果(ダンスなど含む) ・歌唱効果 ・音響効果 ・照明効果 ・装置効果 ・衣装効果 ・小道具効果 ・映像、視覚効果 実習科目 ・劇場現場段取り実習 ・稽古場運営実習 ・テクニカル打ち合わせ実習 とりあえず以上だ。 *マスゲームっていうのは、ダンスまではいかないけど、多くの役者がそろって動いたり、10人くらいがぐぐっと集まったり、フォーメーションをとったりして、演劇的な効果を得ているものを指す。出はけの妙とかこれに近い。正式な呼び方知らないので、マスゲームと勝手に言ってます。 で、これの履修の仕方だけど、「選択科目>照明効果」を例にとってみる。 課題となる戯曲があって、自分がその作品の演出をするとして、その作品の照明をどうするのかということを徹底的にやる。 成果物としてはレポートと「絵」になるだろうね。図面とかむろん書かない。 そのために受講者はいろんな芝居の照明を見てないといけない。どんな照明だったか説明できる能力も身につけなければならない。 ただし、照明機材のこととか、照明の基礎的なことからやりだすと、細かすぎて費用対効果が落ちるのでそこまではいかなくていい。 照明の歴史みたいなのも同じ。 みたいな勉強をいろんな分野でやる。 ・脚本解釈、テーマ設定 ・俳優演技効果 は、特に重要だと思うので必修で。あとは選択科目ね。 ・脚本解釈、テーマ設定は、FFACの創作コンペティションでやっているような、脚本を読んでどういう風にやりたいか立案するみたいなことね これを、バランスよくやったとした時に、相当鍛えられるんじゃないかと思う。 すでにプロの演出家には必要ないが、2,3度演出をやったことがありますって人が受けたら、プロに近い水準までいけるんじゃないだろうか。近いは無理か。でも、そんなかんじで。 いまプロでやっている演出家は、必修科目、実習科目は高水準でやれていて、選択科目の2,3科目もいけますよみたいな人ばっかりなんじゃないかと思う。 長くなったので、実習科目についての解説は稿を改める。 パクリアイディアじゃないつもりだけど、まぁこんなこととっくの昔に誰考えているとは思います。知らないだけで、やってる所もあるかもしれない。海外とかね。 つづく(次回で一応やっと完結します) (余談) よく、こういうカリキュラム考えるときに、歴史的な経緯を勉強させることがあるのだけど、あれは意味がないとは言わないけど費用対効果が低い。 だけど、ちゃんと勉強している感がでるからやりやすいんだな。
by sailitium
| 2015-02-04 13:42
| 演出WS・セミナー・演出のこと
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