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福岡・九州地域演劇祭
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2015年 01月 20日
ワークショップやセミナーの内容は、エキサイティングで面白いほうがいい。興味を持って集中して聞けるので、効果が高い。受けた人の満足度も高いから、やる側のモチベーションもあがる。
これが功。 全体で言えば、功のほうがだいぶ大きい。が、罪もある。 高校生の時、どっかの予備校のお試し無料講義を受けてみたことがあった。それは12月か1月か忘れたけど。入試に落ちたらぜひうちに、みたいな意味も込められていたのだろう。 その、講義がすごく面白かった。 科目は数学。数学は自分は得意科目だったのだけど、問題の解き方が鮮やかで、しかも自分にもやれそうな解き方で、講師の話し方も面白い。落ちた時の予備校はここに行こうと考えたものだ。 高校の時は塾に行かなかったから、そういう鮮やかな解き方への感動が大きかったのかもしれない。 が、その時習った、解き方というのは結局は役に立たなかった。 地道な解き方で、自分にも解けるわけだし、多少時間はかかるが。解法のツールをやたらと増やして、どれも使いこなせないとかではなく、基礎を磨くというか、シンプルなツールの使い方を磨くとかのほうがいいということになった。 講義の内容が、エキサイティングで面白いものであったとしても実戦ではなんの役に立たないということもあるんじゃないか。教養講座もしくは思い出講座で終わることもあるかもしれない。 ただ、これは罪にはあたらない。 エキサイティングな故に、その講義が本当に役に立つものかどうかを見極めにくくなるというのが罪だと思う。 おもしろいということと役に立つということは基本的には別だ。 エキサイティングな故に、正当化のための正当化に陥りやすいという点もある。おもしろかったからなんかいいところを見つけようみたいな。たとえば、全体的な視野なしに、部分だけを評価して、評価できた気になるとか。 魅力的という点ではまるで駄目だが、教えていることは素晴らしく、実際により役に立つということもあるだろう。どっかの高校のへんな物理の先生とかね。 生徒からの人気投票をやる学校とかあるみたいだけど、なんか教育の形が歪む感じがしますね。 繰り返しになるけど、全体で言えば、功のほうがだいぶ大きい。功罪あるという時には、そこで思考停止せず、功と罪のどっちが大きいのかということを考えられると、よりいいなと思う。 それができれば、罪も理解した上で、全体の功をより増やしていくことができそうだ。
by sailitium
| 2015-01-20 12:25
| 制作的なこと(演劇)
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