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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 11月 25日
(もっと、いろいろ調べて、考えて、推敲したいけど、その時間は多分取れなくて、お蔵入りになるので、不完全だけど、出します。だから文句言うなとかいいませんけど。批判はご自由に。紳士的な物言いだと助かりますけど)
なんちゃってとかじゃない作品賞を取った舞台をライブで見られる機会なんかそうそうない。 北九州芸術劇場でやってくることに感謝しつつ、速攻でチケット予約。 予約開始と同時にチケット予約するなんて年1回あるかないか。 体調が万全じゃなくて、前半は集中を欠いた見方になってしまった。騙されたくないという心理が働いて、受け身な見方になってしまった面も否定出来ない、、、、 が、素晴らしい舞台だったと思う。 そんなシンプルな構成の芝居じゃなくて、役者もいいし、テクニカルもいい。いろいろな要素がいい。芝居の器も大きい。 料理に例えるとソースも素材も付け合せも細かな作業を積み上げていった重厚な作りになってるんだ。 だから、どこがどう素晴らしかったのか、どこにコアの部分があるのかはっきり言えない所がもどかしい、、、 終了後の観客の拍手を見ていれば、これが「すごい」作品として受け止められていることが、よくわかる。 チラシに載ってる舞台写真と、4氏の寄稿が舞台をほぼ正確に表していると思う。一番森の姿が見えると思う。 芝居の中盤で、急に花粉症の症状が出て、鼻水とか涙が出てきて困った。 さらにそこは母親が嗚咽するシーン。 悲しいシーンではあるが、まだまだ中盤でいくら何でも早過ぎる時間帯。 俺一人感動して泣いてるみたいなことになってしまった。 ちっ、ちがうんだ、、、 重厚な作りだったのと、字幕を追いかけないといけないので、完全に流れについてはいけず、十分に咀嚼もできなかった。 が、流れはなんとなくは分かる。 十年以上まえにみた、かもめの記憶も蘇りつつ。 大雑把なストーリーとしては、日本が韓国併合している時代の話。朝鮮の若い劇作家や、その係累が朝鮮でなんやかんややっている。劇作家は朝鮮の演劇シーンに不満を持ち、舞台女優である母親につらくあたる。 中盤。いろいろあってその一家が日本にやってきている。日本で認められた若い劇作家。 いろいろあって、若い劇作家は自殺する。 はしょりかたがひどいけど、こんなかんじ。 ウゴウゴルーガの名作紹介みたいだ、、、(笑) 役者の演技素晴らしい。 日本の役者と韓国の役者で、演技の作法というか温度が若干異なっていた。が、ほぼ気にならず。 テクニカルスタッフの仕事はどれも素晴らしい。装置・照明・音響・衣装いずれも高水準だし、手がかかっている。 字幕はそれでも若干読みにくかったが、これまでみた字幕の中では最高水準の仕事だと思う(位置・大きさ・きっかけ・情報省略)。小劇場だからってのもあるけど。 そして、それらを統合した演出の仕事は圧倒的に素晴らしい。 以下、点描的に ※十分に咀嚼できなかったので、こんな書き方になります。 ・ストーリーのメインどころとしては、朝鮮の一人の若き劇作家が苦悩の末、自殺するってところなんだろうけど、このスレッドってちゃんと共感的についていけるのかなぁ。 役者の瞬発的な演技のパワーで説得力はもちろんあったと思うんだけども。 ・演技は新劇的な演技であり、韓国俳優は韓国の舞台俳優らしい演技。 声の出し方身振り手振りはやっぱりパワーがある。いささか教条的に見える人もいるかもしれないが、まず気にはならない。 ・いっけん1930年代のリアルを中心にしたストレートプレイ的なつくりなのに、スマホが出たり、タブレットが出てみたり。マイクパフォーマンスのようなシーンがあったり、ミラーボールが回ったり。・・・(1) ・前後二面の囲み(挟み)舞台。役者のデハケも特徴的で、常にシモテから出て上手に去る(自分が見た位置から言えば)。ただ、唯一の例外をのぞいて。どういう意図があったのだろうか。 まぁ、意味はあるんだろうけど。何言われてもそれが正解になっちゃうからな。 ・ロックコンサートのような爆音、爆撃やかもめの鳴き声、なんどもながされるボレロ。これは今回観客の印象に大きな影響を与えたように思う。 悪く言えば音で押したといえるかもしれない。でも、やっぱ演劇のバランスの範囲に入っていると思う。 ・見るなら、客席の真ん中で高い席がいいと思う。そこが字幕がピッタリと入ってくるので。 ーー 今回の舞台の構造についての分析だけど。 普通の芝居って、脚本という幹があって、そこに役者やテクニカルがいろいろな枝ぶりの絵を書いていくみたいなことだとする。 今回の作品は、そういう意味で言うと、幹が複数あって、それが絡み合いながら高いところまで伸びて、外から見ると一本の木に見えるっていうかんじだ。 普通は脚本に主たる社会との接点・劇作上の必然性があって、それを基にいろいろやるってかんじだと思う。 今回、爆音には爆音に必然性があって、装置には装置の必然性があって、脚本に頼らず地(社会)に根を下ろしている。 (1)に書いたようなこともまた同じだ。 たとえば舞台は、家具とか、新聞とかが散乱している。 これは爆撃を受けたあとの民家のようにも見えるし、津波のあとに流された家のようにも見える。 前半は、この装置に必然性はないというか、新劇的価値観でみれば、おかしい。けれど、あまり気にならない。 スマホとかタブレットも普通に言えば「1930年代に、そんなのないからっ!」ってツッコミなんだろうけども、気にならない。 それらを隠そうとしているわけでもないし、普通に見れてしまう。 ミラーボール、マイクパフォーマンス然り。 で、やっぱりそれらがないと行き着けないところまで、観客を連れて行こうとしている。 この演出の統合能力(センスとしか言えないのかもしれないけど)は、すごい仕事だなと思う。 原作の翻案ぶりは、たんねんにみないと原作の芯をくっているのかどうかはわからないけど、脚本上、日韓協同・日本と韓国の俳優がでる必然性にあふれている作品だと思う。 ここまでピッタリハマりますか、、、って位の。 ここまでいかないととれないレベルの高い賞なのね、東亜賞って、、、と。逆に類推した。 最後の字幕の出方や、突撃する兵隊をみれば、韓国の人には、日本兵が韓国に突撃してきて、犠牲者が出たと見えるだろう。 日本側から見れば、集団自衛権の解釈を変更して、若者が戦場に送られる。みたいな絵に見えるだろう。 これは一般的に言えば、左翼的な立場といえるのかもしれない。 (それがいいとか、悪いとかは、一言も言ってないので念のため。演劇作品はイデオロギーで評価されるべきではないというのが自分の立場だ。だからそこで主たる評価をしてはいけないと思うし、逆の立場の作品であっても同じ。イデオロギーがあっているときは評価し、イデオロギーが合わないときはそこにケチつけるってのは、良くないと思っている。) その一筆で、別の情景を見せる技法は、うならざるを得ない。 (もっと、いろいろ調べて、考えて、推敲したいけど、その時間は多分取れなくて、お蔵入りになるので、不完全だけど、出します。だから文句言うなとかいいませんけど。批判はご自由に。紳士的な物言いだと助かりますけど)
by sailitium
| 2014-11-25 12:56
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