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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 11月 18日
先日の木藤歩さんの照明の講座というかワークショップが面白かった。
http://artlier.jp/event/theatre/2014/10/ffac_10.html 最初は、部屋の電気を消して見えない状態に。 参加者が4人一組で、お互いの手を触って手の温度の高低を確かめる。 次に、各組に一枚の布が配られる。それは、組によって、材質も大きさもバラバラ。 組によって、その布に名前をつける。 最後に、電気をつけてその布の特製を活かした、置き方をしてみる。組によって、くしゃくしゃにしたり、細く絞ったりといろいろだ。 と、ここまでで30分位かな。 最初は、照明なのになんでこんなことしてるんだろう、、、と思ってたけど、途中で意図が見えてきた。 意図というより、この照明家の関心のあるところ、プランの組み方で拠り所とするところと言ったほうがいいかもしれない。 この講座、 ・脚本解釈 ・演出家意図 ・役者の心情 というキーワードが出てこないんだよね。 *厳密に言うと、メインの話が終わって、まとめの部分でちょろっと出てきた。 自分もなんちゃって照明家の時代があり、プランやったりとか2級試験うけたこととかある方なんだけど、いわゆる伝統的な舞台照明への考え方から入っていったほうだ。 それは、役者の顔をちゃんと照らすとか、情景をちゃんと再現する(夕方なら夕日)とかなわけですよ。 脚本解釈、演出意図、役者心理とかはたいて重要なキーワードだ。しかし、今回の講座はそうじゃない。 そうじゃない思想に基づいて創られている照明があるなというのはいろいろな舞台を見てぼんやりと感じていたけど、その考えを聞くのは初めてだったので、話がとてもおもしろかった。 この講座の構成は、演劇関係者に限ったもののようではなかったようだ。話がそんなに体系的でなかったのだけど、それが逆に良かった。じわじわと照明家の哲学というか理念というか、思想がはっきりとしていくところ追いかけるのがとても楽しかった。 昔、なんちゃって照明家をやっていたときはやってたんだけど、今は、舞台を見て照明がいいなと思っても、デザイナーの名前をチェックしなくなってる。 それで、木藤さんのやった照明の舞台も結構見てた。 *これなんか、照明ほめてるよ >> 木藤さんの話を聞きながら、それらの照明を思い返してみて、当時の意識下の違和感、意識下の感動が、言語化されて戻ってきた。 とてもたのしかった。 ・空間に必要な光 ・空間に対してウソがない ということを強調されていたように思うけど、これは以前見た舞台を思い出して、とても得心がいく。 あとは、パネルではなくて、衣装とか布のようなもの質感とか素材に対する関心も高いのだなと感じた。 これは過去の舞台を思い出したり、講座の話を聞きながらの自分の思考経路だ。 *触覚とか、皮膚感覚とかもキーワードになっていた。 現代口語演劇が出てきたのと、木藤さんの照明の方法論って、近しいものがあるのかなという気もした。 既存の大文字の「方法論」が、コテコテであったり、ベタベタな面があるのに対し、肩の力を抜いて、ニュートラルにリアルと向かい合った時に、出てきた結論、、、みたいなね。 *まぁ、両方の方法論に接した人には、とっくの昔に出ている結論だろうけど。劇評家も当然言及してるだろうけど。 あと、大学の頃から照明の勉強をされてるようなんだけど、当時の先生に見たら怒られるかもしれないともおっしゃってたから、伝統的な方法論とは違う意識は当然にある それでも、過去の舞台を思い返してみて、役者の顔が見えないストレスがないんだよね。木藤さんの方法論で、それはすごいことなんじゃないかと思って、講座が終わったあとに、直接聞いてみたんだ。 「役者さんが、照明まで計算できる方が多いんですよね、、」 ということだった。 これは、自分も役者時代に研究したことがあるから、回答の意味はわかる。でも、謙遜も入っての回答かなという感じもする。 そんなわけで個人的にはとてもおもしろい内容だった。 照明で、ワークショップするなんて面白いって思ってたけど、こんなふうに入ってくるのね、、って感じに感心。 企画趣旨などから、脳内客観で考えてみても、なかなかいい講座だったんじゃないかと思う。 細かいことを言うと、質疑応答の時間が短いのはよくなかったんじゃないかと思う。対象を広くとっているとはいえ、やはりプロの照明さんも来るだろうし、そこからすれば、専門的で具体的な部分で質問したいことがあったんじゃないかなと思う。 他にもあるけど、全体の評価には影響はないから、長くなったしこの辺で。 (おまけ) その後の飲み会も面白かった。二次会はさらにおもしろかった。
by sailitium
| 2014-11-18 12:43
| 演出WS・セミナー・演出のこと
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