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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 09月 25日
「演劇の国際企画は、海外交流とかアウトプットが重視されて、演劇性が重視されにくいのか」の続きみたいな内容です。読まなくてもいいと思います。 海外公演をやった時に、どうもやりましたっ!っていうアウトプットばかりが届いてきて、肝心の作品成果(アウトカム)が届いてこない。 最近で、自分の目に入るところで言えば、東京デスロックや革命アイドル暴走ちゃんはアウトカムがはっきりと見える。 東京デスロックは東亜演劇賞を受賞した。これはなんちゃっての賞ではなく韓国で最も歴史と権威がある賞とのことだ。革命アイドル暴走ちゃんは地元のテレビとかでけっこう取り上げられていた*。 *演劇としてというニュアンスなのかはわからないけども 作品が現地で評価あるいは一定の反響があったということがわかる。 でかすぎてアレだけど、SPACのマハーバーラタは、アヴィニョン演劇祭1300作品の中の公式40作品に招聘されているし、現地のストライキで公演が危ぶまれていることがニュースになったし、報告会やKAATでの上演もあって、公演成果はとてもはっきりしている。 しかし、これらは例外的で、普通は日本国内からは海外公演のアウトカムがなかなか見えない。これは外国語の障壁でお客さんの反応が見えないということと、主催が多忙すぎて十分にその発信が出来ないからだと思う。それと自分たちで自分たちをほめても客観性が低いということもある。 だけど、アウトカムが見られないと、作品が、現地のお客さんに受け入れられてなかったという可能性が否定出来ないんだよね。 海外公演は大変だけど、やりました!ってだけでは、それをどう受け止めていいかわからないし、消えやすくもある。 主催の発信が弱いのは国内での他地域公演でも同じことかもしれない。公演するだけでリソースをほとんど使うだろうし、アウトカムは主催ではなく受け手の主観を発信しないといけないからこれは仕方ない面がある。 国内だとtwitterとかFBとかで感想が出ればそれを見られるので、公演成果(アウトカム)を受け取ることができるが、海外の場合だと多国語なので、感想が出ていても発見することから難しい。 ちょっと整理する ◯第一主体/劇団、主催者・・・・基本、アウトプットしか出せない ◯第二主体/観客・・・・・・・・他国語だと発見しにくい ◯第三主体/批評家、マスコミ・・一定以上の規模がないと評価が得られない。 という構造があると思う。 アンケートを翻訳して公表するっていう技もあるのだろうが、アンケートの一部抜粋での公表は、どうしても主催者のフィルターが入っていて、良いのだけ公表してるんだろうという可能性があるから、信頼性に乏しい。 全アンケートを公表しました!みたいなかんじでいけば、そこは嘘はついてないんじゃないかと思う。けど、かなり大変そうだ。 ちなみにtwitterまとめは第二主体の言葉を、第一主体が発信しているケースだ。 もちろん、現地のお客さんと一緒に公演を共有している主催者は、客席の反応や熱気、帰り際のお客さんの表情などからそのアウトプットを感じることができるが、内部だけの感覚的な非言語情報になってしまう。 でも、この辺のことは、国内の他地域公演でも同じ構造なのかなと思う。劇団は、やりました!っていうアウトプットしか普通は出さない。(し、出せない) それを現地の観客がフォローしてくれている。作品がとくに素晴らしければ批評家やマスコミがフォローしてくれているという構造。 SPAC、東京デスロック、革命アイドル暴走ちゃんは、批評家やマスコミがフォローしてくれた例といえる。この三団体までの「場」に行けば、そういうフォローも期待できる。けど、普通はなかなかそこまではいかない。 しかし、こういう課題提起だけで終わっていたらイマイチなんで、それで、じゃーどうすればいいのかという話だけど。 兼任でもいいんだけど、広報担当みたいな人がいて、 ◯ 映画の宣伝みたいに出てきた人に撮影しつつ感想を聞いて、後日字幕入りでだす ◯ アンケートをあるていど即時に公表する。 ◯ 演出家の手応えを聞いて、すぐtwitterでだす。 ◯ 観客席の雰囲気をツイートする とか、そんなかんじのことが考えられる。 しかし、これだと多忙を極める主催者の当日のリソースを割くことにはなる。 それと、これはFBが流行ってるところじゃないとできないけど、公演のFBページを作っておいて、感想などはなるべくソコに書いてもらうように誘導する。 FBは翻訳機能があるので、そこの国の言葉がわからない場合でも、そのFBページを見れば、アウトカムの傾向はつかめるみたいなね。 だけど、現地評価が芳しくない時は別として、やっぱり公演成果をちゃんと見られるような感じにしないと、もったいない気がする。
by sailitium
| 2014-09-25 11:43
| 制作的なこと(演劇)
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Comments(3)
Commented
by
Yasuhito YANO
at 2014-11-23 05:12
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久しぶりにブログを拝見しました。ご無沙汰しています。お元気ですか?
海外公演の成果、確かになかなか日本語では見えづらいですね。特にカンパニー側からはどうしてもプロセスくらいしか、オンタイムでは発信出来ないです。 shelfの場合は、それでもただ海外公演をして来ました! というだけでなく、日本からは史上二人目の演出家として、歴史のあるイプセン・フェスティバルの公式演目として、ノルウェー国立劇場のプログラムとして招聘されたので、それだけでもニュース価値はあるかと思ったのですが、 残念ながらまったく海外の文化。芸術に興味を持たない(それにリソースを避けない)島国日本のあらゆるメディアは、それくらいではなかなかにニュースとしては取り上げてくれませんでした。(もっともSPACのアヴィニヨンの快挙ですら、せいぜい凱旋公演のときにいろいろ地元紙が取り上げたくらいですから、ノルウェーなんて日本のメディアにとって価値のあるニュースではないんでしょう...)あるいは、TVタレントでも出演していればぜんぜん違ってくるのでしょうが。 shelfでは取り敢えず稽古時からツアーの道中、観客の反応などを収めたドキュメンタリー映像を製作中です。出来上がったらyoutubeなどにUPする予定ですので、ぜひご覧下さいませ。 あ。と、一件だけ、フェスティバル全体の総括について、ハフィントンポスト日本版で鐙麻樹さんがレポートを書かれています。僕らのポスト・パフォーマンス・トークの写真も掲載されています。 北欧ノルウェーでイプセン祭、演劇でみる人間模様 http://www.huffingtonpost.jp/asaki-abumi/henrik-ibsen_b_5867486.html 参考までに。
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by
Yasuhito YANO
at 2014-11-23 09:53
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追記
海外公演のアウトプット、それがリアルタイムでのものだけを指すものなのであればちょっとまた違う話になってしまうのですが、“成果”について考えるとしたら、 “次の”、別なフェスから声がかかる。或いは同じフェスだとしても、前回より良い待遇(分かりやすく言えばギャラが上がるとか)でまた招聘される。 というのがいちばん大きいかも知れないですね。
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sailitium at 2014-11-23 21:50
コメントありがとうございます。
レポート拝読しております。 ご指摘の通り、「成果」はリアルタイムのものを中心としている前提ですね。 次のフェスから声が掛かるは、インパクト(波及効果)に属する部分なのか、アウトカム(成果)に属するものなのか、、、たしかに後者とするのも有力ですね。 ドキュメンタリー映像楽しみにしています!
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