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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 09月 14日
芸術立国論2.0と位置づけられたこの本。
演劇に特化した章もあるが、演劇とか芸術の関連書というよりは、日本の文明論というのがより近いんじゃないだろうか。 演劇、芸術、観光、文化、文明と話は多岐に及ぶ。 自分の興味と重なる部分が多くて、とてもおもしろかった。 ちょっと自分とは考えが違うとこ*もあるけど(あたりまえだけど)95%は納得でき、そのうちの大半は多くの知見与えられたり、目からうろこだったりとかだった。 *大阪の政治家への攻撃は、言いすぎかなと思った。世界遺産クラスの歴史的な仏像を爆弾で木っ端微塵にするのと、一芸術分野のあり方を誤解に基づいて批判し筋の悪いやり方で公的助成を削減するのは、同列にはならない。 前者は大罪であり、それにくらべると後者は小罪。だけど、一貫して同列に扱っている。けど、近くで見ていてそれくらい書きたくなるようななんかがあったのだろう。 それとアイヌ系の人が言ってたけど、日本も明治時代になったときにさまざまな重要な伝統や文化が失われたと。アイヌの文化のすべてを守れないのもしょうがないというようなニュアンスだったと思う。 たしかに、文化を守ることは大切だが、失われている文化も間違いなくある。文化を守ることは無批判の正義にはならないなと思う。90%位の正義だと思う。 USJは、講演では悪事例としてあげていたが、最近の回復についてもちゃんと触れているところは、自分の発言に責任をもっていて偉いなと思う。 章立てとかこっちでみることができる。数ページ立ち読みもできる。 数年前の世界劇場会議できいた基調講演が、基礎になっているようだ。 オリザさんの話は、けっこう笑いがあるのだが、これは字で読むとにやりと笑えるくらいなんだ。実際にトークで聞くと、間とかオリザさんのキャラクタとかあって、声を出して笑えるクラスの笑いになる。 話がそれた。ここ数年来のオリザさんの考えをまとめた本。逆に言えば、演劇関係者以外に広く読まれてほしいなと思う。 特に素晴らしいと思ったのは、劇場のいくつかの類型で分類し、それらの劇場の役割を「比率」でもって提示した所だ。これはほんとに素晴らしい。 世界劇場会議2012の基調講演で聞いたのだけど、その時は昨日考えたとおっしゃっていた。その時の数字がこれだ。自分にはとても頷ける数字だ。当時自分はオリザモデルと命名していた。 国内でよくみる議論*は、ほんとに白か黒か、0か100かみたいなところばかりだ。 「国立劇場は、海外交流に力を入れるべき」みたいに言ったら、「海外交流以外のことは、なにもしなくていいのか!」みたいな意見がすぐ出てくるんだ。 もう、こういう議論スキルの人は、頼むから黙っててほしいと思う。 *他国も似たようなもんかもしれないけど。他国の状況を知らずに、国内ではとか日本ではとか言ったらいけなんだけど。 「国立劇場は、創造発信60%、海外交流20%、その他20%くらいの役割でやってほしいと思う」とか、普通の人間は発語しない。 「もっと、海外交流に力を入れるべき」としかいわない。 その時に、「海外交流以外のことは、なにもしなくていいのか!」とかいったら、議論にならない。 「どれくらいの比率でしょうか?」とか、聞かなければならない。このスキルを物申す人には全員が身につけたらいいんじゃないかと思う。 また、話がそれた。(笑)
by sailitium
| 2014-09-14 14:08
| 本を読んで
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