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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 08月 18日
地域演劇シーンや日本の小劇場演劇シーンに興味がある人なら、京都の「地点」を知っているだろう。福岡でもイムズとかで何回も公演している。
このカンパニーは京都に、公演できるアトリエをもっている。 今回そこからDMが届いた。 今回、そこでおこなわれる 「アンダースロー カルチベート・プログラム」 がとても興味深いものだった。 基本的には、観客のためのプログラムのようだ。 目的のコアとなる部分は 参加者がテキスト、空間造形、演技、演出といった劇の構成要素をそれぞれ個別に把握できるようになることで、総合的に舞台作品を見る技術を獲得する。 とのこと。 これはとても素晴らしいことだと思う。 演劇の場合、創作と批評の知識や見識の質や量がかなり乖離している。料理で例えると、インスタントラーメンの作り方しかしらないのに、料理評論しているみたいな感じだ。 焼く、蒸す、煮る、切る、盛り付けるといろいろあるが、本人は「お湯をかける」という経験しかないのだ。 これでは、さすがにちょっと無理だ。 そのポイントは、今回このプログラムが狙いとしている「脚本、役者、装置、演出」といった要素をわけて考えることができてないことが大きい。 結果として、文学的な部分に集中したり、連続性をもってよく見ている人は変遷の部分に着目する。 それも重要なのだが、修辞術やレトリックの世界で遊んでいたり、演劇なのにほとんど脚本のことしか扱ってないとか、ストーリー紹介とちょっとした感想で終わっていたりする。 (中には、構成要素をちゃんと分けて把握して、批評できる人もいるがまれ。ちゃんとした演出の人は普通にできることだが、観客系だと福岡にはほぼいない。) という問題意識を持っていたので、この企画の意図するところは非常に素晴らしいなと思う。 が、一方、なかなか高い目標であって、このプログラム構成で、その目的が達成できるかと訊かれたら、容易ではないという気がする。 下の図を見て欲しいのだけど、左は一応、頑張れば昇れる階段。右はちょっとむりな階段だ。 今回のプログラム構成は、この2つの間にあるように思える。 3本のシンポジウムが、個別に与えられた役割を果たすだけではなく、最終目的を達成するために、なにをどこまで引き上げればいいか、、、みたいな全体視をもって、微に入り細を穿つほどほど精緻な組み立てをすれば、可能になるかもしれない。 とはいえ、類まれの素質のある受講者がこのプログラムに出会ったからこそ開花するということもありうるだろう。 それと、こういうプログラムは非常に難易度の高いプログラムなんだ。3年くらいで完成させたとしても驚異的に素晴らしい位の話だ。 今年は、こういうプログラムを立ち上げるというだけで、もう勝利だと思う。 すでに多くのリスペクトを集めているカンパニーだが、この企画によりいっそうのリスペクトを集めるだろう。
by sailitium
| 2014-08-18 12:43
| 制作的なこと(演劇)
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