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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 08月 14日
劇団go to「タンバリン」をみた。
名作を見たという感動がまだ少し残っている。 後藤さんが細胞や魂を燃焼させて、心身を削って産み出した舞台だなと感じた。 今年の福岡の地域演劇シーンを代表する名作だったと思う。中盤で一度、クライマックスあたりで一度目が潤んだ。 1年位前に見た劇団go toの芝居はとてもウェルメイドな作品だった。万人受けしそうな芝居だった。が、昨日見た旗揚げ公演の再演となる「タンバリン」はそうではなかった。 ボクシングをはじめる喜寿を迎える女性と、同じくボクシングでつながる3人の女性の話。 器をひろくとった派手な芝居ではない。基本的にはストイックなつくりだ。また、万人受けする誰しにもわかる感じの作品でもない。とはいえ、基本はウェルメイド作家、ストーリーやドラマはしっかりあって、難解なストーリーではない。 この作品の魅力の本質が、どこにあるのか発見しにくい。という意味で、万人受けしないんじゃないかというかんじだ。 とはいえ、その難解さは前衛や抽象とは比較にならない。受け取れるかどうかではなく、ある程度誰にでも理解できる仕組みになっている。 脚本を読んだ時は、脚本の意図はなんとなくわかるが、ここまでパワーのあるものとは思わなかった。 その脚本の魅力を見抜いた集合知には、敬服するしかない。 これを後藤さんの演出で見れたことがとてもよかった。再演してくれてありがとうだ。 これは、後藤さんが演出するからこそ成立する舞台だ。この脚本に感性があって実力もある演出家なら可能なのかもしれないが、それ以外ではやはり難しいだろう。 基本的には自分探しに分類される芝居だけど、当然そこだけに終わる芝居ではない。女性が1人で生きるということに踏み込んだ社会性や、人間が生命をつないできたという哲学性を融合させていた。 なんか一個人じゃない、なにかが少し入ってきて書いたというかんじがした。 テクニカルの仕事も良かった。 福岡の音響ではなかなかないのだけど、音がどこから聞こえるのかとか、どのように聞こえるのかとかにも配慮された丁寧な仕事ぶりだった。 これは、逆の例だけど、たとえば、ドアにチャイムのようなものがついていて、人が出入りするたびに、カランコロンと音がなるとする。それが部屋の構造からいって違和感のあるところから聞こえたりするとかいうようなことだ。 また、元気に入ってくる人もいるだろうし、静かに入ってくる人もいるだろう。しかし、効果音の鳴り方は誰がどんな風に入ってきても常に一定とかだったりする。 こういうのを聞くと、自分は演出の感性を疑う。 他の部分で優れているところがあれば、音に関心が少ないだけで全体としては優れている演出家ということもありうるから、一事が万事で否定はしない。 劇場が大きくて聞こえ方を変えてもあまり効果がないとかならわかるが、小劇場とかでそれなりに出番が多いとかなら、やっぱ厳しいんじゃないかと思う。 照明も作品世界に最小限のメリハリをつける程度に抑えたいい照明だったと思う。あれは青とか赤とかの照明の色を使ってなかった。全部、生明かりだった。それが作品全編に通底する「ストイックというか抑圧され鬱屈した何か」をしっかりと保持することに繋がったように思う。 続く 劇団go to「タンバリン」をみての感想|設計図としての脚本のつくりが、
by sailitium
| 2014-08-14 12:37
| 観劇して|感想・批評
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