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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 07月 17日
HANARO project vol.1 福岡/釜山-劇団・作品交流プロジェクトのシンポジウムを聞いてきた。その感想。
行政からみた福岡・釜山の文化交流の流れや、東京と韓国都市との交流史みたいなところで60分。残りの30分が司会と登壇者の質疑応答みたいな流れだった。 いろいろ興味深く聞いたが、今回の企画の発案者である金世一(キムセイル)さんの話が気合が入っていて、すごいなと思った。 今は、東京に在住しているが、釜山出身で、釜山と福岡をつなぐような企画をずっとやりたかった。永遠に死ぬまでやり続けるとおっしゃっていて、その気合はすげーなと思った。 そのお話の中で、こういう他国との企画で、カンパニーが目的を見失わないことが大切だという話があった。一回外でやってきま〜す。みたいなことじゃなくて、作品や劇作力の進化につなげるという目的を見失ってはいけないとおっしゃっていて、まったく同感だった。 すでに完成され、一定の評価が定まり、他地域からも注目されているようなカンパニーであれば、劇作向上ということは主目的にならなくていいと思う。けど、 そうじゃないカンパニーであれば、そしてコミュニティアートではなくハイハートを目指すならば、芸術作品を生み出す集団としての実力を増すことがもっとも 大切だと思う。 キムセイルさんもおっしゃったように、演劇的な成果を問われない、やりました〜で終わるケースが多いと思う。 言葉の通じない他国での公演が、劇作力向上につながるのかというテーマがあるとして、自分はそれに懐疑的な立場だ。しかしキムセイルさんの熱意とセットになると、これはリスペクトせざるを得ない*。 ○ 釜山には釜山だけで、戯曲賞が複数あるとのこと(5つと聞こえたが、正確に聞き取れず)。この戯曲賞がどれだけのクオリティの戯曲賞なのかはよくわからない。極端なハナシ、福岡では、高校演劇で地区大会ごとに創作脚本賞は用意されている。 釜山の戯曲賞は新聞社が主催していて、全国公募とのこと。これが釜山の脚本といえるのかみたいなことはキムセイルさんも、ひとつ引っ掛かりを持っているようであった。 ○ その他、こういう交流企画が、一部の特権層だけのものになっているという指摘もあった。この特権層とは、知り合いとか人脈とかを例示されていたので、内輪の人たちみたいな意味で使っているのだろう。やっぱ、そうだよな、、、 ○ それと、作品の内容の話にならなかったのだけど、じぶんとしては、やはり作品の内容についての議論を深めて欲しかった。 単に交流しました。でいうなら、演劇は他のメディアに勝てないと思う。 高校生のブラスバンドとか市民オケとかで、交流やコラボをやったほうが、肝心の作品の内容が言葉の壁を損なわずに伝わる。多くの一般市民を巻き込める。 しかし、演劇だからこそ出来る交流の形があると思う。日韓だからこそできる形があると思う。 たとえば、「その河をこえて、五月」や「焼肉ドラゴン」などはは、日韓合作の作品だが、これは作品のテーマが、日韓だからこそ、演劇だからこそを満たしていた。さらに、作品としてもすばらしかった。そこはやっぱ流石に、新国というしかない。 歴史や政治というものもスルーしてない。適度に向かい合っていた。 日韓だからこそ、演劇だからこそ出来る交流の形というのは、他にも色いろなやり方があると思う。たとえば、ある程度比較しやすくテーマや設定を絞った上で、その国民のメンタリティの相違点がわかる2作品を競演するとか、役者の身体性の相違点が際立つとか。 ここはいろいろなアイディアがあると思う。 しかし、こういう企画を進めるのは本当に大変だと思う。今回は1回目であり、批判的視点で見ること自体が誤った批評的視点になるだろうと思う。今後継続していき、確かな成果を得られることを願わずにいられない。 * このテーマに限らず、両国間の政治的歴史的なことについて、議論しても負ける気はしないし、逃げる気もない。勝てるかどうかはわからない。ドローもあり得る。 キムさんのお話で、こういう交流企画を進めたとしても、韓国人としての自分の政治的歴史的な立場は変わることがないというようなことをおっしゃられていて、それについてはスルーされていたように思うので、横からですけども、一応付言します。
by sailitium
| 2014-07-17 13:34
| 制作的なこと(演劇)
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