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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 07月 12日
基本的にも芸術家は社会の異端者ではない。そんな認識はやめたほうがいい。
異端者という言葉の定義にもよるけど、 芸術家は社会の異端者ではない。それは一昔前のイメージに過ぎない。 「その考えは古い」とか「一昔前のイメージ」とか言う言葉は、ちょっと危険な言葉でもある。これといった根拠なしで有効な批判をしたような気になってしまう言葉でもある。そんな時代じゃないも同じ。 なんで、ちゃんと思考して分析する。 まず、たいていの芸術家は逮捕されたり、強制的に入院させられてたりせず社会生活を送っている。むやみに恐れられたり、敬遠されたり、爪弾きにされているようにも思えない。 世のイメージとして、ロックとかパンクとかは、異端的な感じがするけども、それでも紅白に出るとおばあちゃん孝行ができたと喜ぶ。 異端者っぽくはない。 芸術の公共性や社会性が言われ、先鋭的な表現にも公的な資金が入ってくるようになった。公教育現場へのアウトリーチ活動も盛んである。 このような中で、芸術家が社会のど真ん中にいるとはいわないまでも、「基本的に異端者」という認識は、誤りである。 また、その認識に基づいた、主張もほぼ無効である。 芸術家が 社会の一般的な価値観と違う価値観をもたらすことが多いという点では、異端者と言える面もある。 数値化すれば1,2割程度のものであり、異端者性を有する。という範囲のものであろう。 その程度で基本異端者とは言えない。 自分の認識で言うと、憲法に保証された基本的人権の抵触の一歩手前まで人権が制約されている、暴力団関係者・オウム真理教の人などは社会の異端者という感じがする。 新たな価値を提供という点でいうなら、哲学者や物理学者とかのある種の学者や、ジャーナリストにもそういう人はいくらでもいる。芸術家の特権ではない。 ホリエモンや小泉元首相なんかも、ずいぶんと違う価値観を提供して、ずいぶんと影響を与えた。 どっちかというとこっちの方が異端者のような印象がある。 彼らが与えた価値観や影響は、今批判の対象になっているだろうかどうだろうか。 異端者と名乗るとき、それによって特権や利益を引き出そうとすることに警戒しなければならない。 特に 「何を言っても許される。批判されない」 「何を言っても傾聴されねばならない」 こんな権利を与えてはダメだ。
by sailitium
| 2014-07-12 23:42
| 制作的なこと(演劇)
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