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福岡・九州地域演劇祭
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2014年 04月 18日
しっかりと芝居を続けられて、お子さんもいらしゃって、お仕事もされてあって、さらに地域での責任を引き受けられているという方がいらっしゃる。 九州に。 日本における演劇人の鑑なんじゃないかと思う。 お子さんは小学校に入られるということだし、40半ばで地域の自治会長になったそうだ。 なによりも大切なことは、その人がとてもいい芝居をしているのを見たということだ。 ひとり芝居フェスティバルでその人の「時間切れを待ちながら」という作品を見たのだが、これが、5年間の名作から選ばれるセレクションに残った作品にも見劣りしないものとなっていた。 見劣りしないというか、サスペンス性、ドラマ性があって、ひとり芝居だけどとても会話劇性(?)が高い。ほかの作品とのラインナップでいったときに、次回のセレクション10作品に残るんじゃないかと思う。 「あっ、これはこのドメインでの全国区の作品が出たな、、、」と感じた。 この要素がなければ、お子さんの件も自治会長の件も、ここまで感銘をうけなかっただろうと思う。 こういうトータルの責任を果たして生きている人とというのは、やはり一般の市民に信頼されやすいものだと思う。学生運動の時の学生が国民から支持を得られにくいのと逆の話で。 こういうスタイルの演劇人が増えれば、一般市民の演劇に対するイメージはよくなっていくだろう。 日本を見渡せばそういう演劇人は他にもいるだろう。表彰すべきなんじゃないかと思う。70歳にならないとダメとかじゃなくて。 50歳までいったらでもいいけど。 (補足1) ただ、こんなこといっているけど、それはあくまで外から見た話で、実際のところはその人になってみないと何とも分からない。 (補足2) アーティストは社会不適合者であってもいいと思うんだけど、それはすごい作品を世に出している場合であって、そうでなければ単なる社会不適合者だ。それはともかく、社会とうまくやっているほうが、世間的な価値観にはかないやすい。 (補足3) ご結婚されていないとか、お子さんがいらっしゃらないとか、事情もあるだろうし、それ以上に個人の問題なので、基本まわりがどうこういうことはない。 ないのではあるが、それはあくまでミクロの問題であって、広い視野でみていけば少子化はやはり問題だ。これはミクロとマクロをわけて考えないと本質を見誤る。
by sailitium
| 2014-04-18 12:30
| 制作的なこと(演劇)
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