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福岡・九州地域演劇祭
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2013年 05月 23日
芝居の総合的な感想で言うと、ワンイシューを扱ったものではなく、大まかに複数のイシューを捉えたいという作品だと思う。重厚さや含蓄性も感じさせる寓話的な話。名作だと思う。
また絵へのこだわりを感じさせる演出で、作演の力量を感じさせる。装置・照明もいい。 全体的に完成度の高い作りだが、一方、地方で劇団員制を取っていないことの難しさに思いを馳せた。芝居の方向性からそこが完成度に与える影響は小さくない部分のように思えた。 演技の部分で完成度を高める余地があり、そこがしっかりしていれば、満足だったのだけど、個人的にその部分で少し不満があった。2500円は個人的には少し高いように思われた。 しかし平日の昼だと1,800円だったわけで、それを見に行っていれば、ここの評価はまるでかわっていたと思う。 秘書役はすばらしかったと思う。建築家もいい。秘書と建築家が存在感があり、全体の演技の方向性をほぼ規定している。それだけに、そこから外れた演技の方向性が気になった。犬ハンターと女優2名の演技がどうも世界になじんでないというか。こういう芝居はそういうことが気になりやすい。 犬ハンターはあれくらいの違和な部分があっていいのかもしれない。 村長婦人は力のある役者だと思うのだが、最初のコメディエンヌ的な立ち位置が、後半に不自然に影のある妖艶さを少し思わせる感じに変わっている。 娘役はあの格好の演出上の必然性も理解するがどうも身体性にあっていない。また保守的な人にしたいのか、保守性に反発するところなのか、あるいはその中間のどこかに設定しているのか、ある程度固めておかないといけないところが、固まっていないように思えた。 しかし、全体としてはかみごたえのある素材がいろいろ含まれている作品で、こういうのを140文字くらいの咀嚼で終えてはもったいないんじゃないかと思う。 もうちょっと、考えてから、近日中に書きたい。 ストーリーは石田さんがきっと書いてくれると思うので、それがでたあとに、ブログをだせばいいんじゃないか(笑)。 前もそうだった記憶なんだけど、創作系の人同士のアフタートークって、話が専門的になって、話が部分に集中するように思う。関係者率の高い客席だったし、なんでも聞いてやろうという客席だったと思うけど。 作演はあらゆることを考えているし、ゲストからの専門的な質問の方にのっちゃうということはあるだろう。そりゃ、もちろんコアの部分、幹の部分については答え合わせはしないってのもあると思うんだけど。 感想続く 「下鴨車窓「建築家M」感想、分析あるいは解説のいずれか、あるいはその混合。」 http://sakuteki.exblog.jp/18832492/
by sailitium
| 2013-05-23 12:34
| 観劇して|感想・批評
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