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福岡・九州地域演劇祭
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2012年 10月 16日
制作としての経験を積めば、プロデューサー的センスが養われるのですか?
の続きです。 やっぱ最低限のセンスは持ち合わせていないと、多少努力したところである程度の高みに達することが出来ない。みたいなことが書きたい。 まぁ、当たり前といえば当たり前だけど。 ある種のセンスを要求される仕事内容というものがある。演劇の制作で言うと、プロデューサーはセンスが要求されるだろう 制作事務は基本的にこれまでやってきたことを踏襲すればいいので、そういう仕事のセンスはあまり要求されない。センスよりも、地道・堅実な仕事ぶりが求められる。過去の例を調べ、やるべきことを漏れがないようスケジュール化しすすめていけばいい。 プロデューサーはそうはいかない。なんか新しいことに気づいたり、改善したり、周囲を巻き込んだり、時代を読んだりと、センスに属する部分が多い。 この両者の間にある世界もあるだろう。 制作事務を基本に据えて、公演予算の立案のことで例えてみる。 制作講座で予算のたてかたみたいなことをやったことがある。経験やセンスが無くてもそれなりの予算はたてられるということは実証できたと思う。 しかし経験とセンスがあれば、そんなマニュアル的なやりかたに頼らなくても芝居の傾向とか、稽古場に立ち上がっていたら、だいたい予算って、勝手に浮かんでくるように思う。 それで、稽古場の動きとか演出家のトークとかを聞いていたら、なんか軽く修正したりとかできるだろうと思う。自分の場合、1000万超えるととても無理だけど。 あとは、スケジュールを立てて、業務を進行していて、まぁ、たいていは遅れる。 だいたい最初にたてているスケジュールって、ゆとりを持って理想的にいったときのスケジュールだから、まぁ、だいたい遅れる。無意識のうちに「まぁ、これくらいいいや」っていうのが働くのだろう。 この遅れが、許容範囲の遅れなのか、黄色信号なのか、赤信号なのか、その辺に気づけるかというのも、センスの範疇になってくる。 スケジュールも理想的スケジュールと、まじデッドラインスケジュールと二通りつくれば、マニュアル化できて制作事務レベルにおとせるけど、そこまでは、普通はしないね。 スケジュールがずるずる遅れて、黄色から赤になっているのに、それに気づかず、効果的な手を打たずに、たとえば広報効果が1/3位のタイミングで出てきているようなチラシを見ると、複雑な思いになる。
by sailitium
| 2012-10-16 13:50
| 制作者のこと
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