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福岡・九州地域演劇祭
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2009年 09月 15日
福岡には、装置家はたくさんいて、そのレベルは全国的に見ても低くないと思う。良い装置をよく見る。(作り込んだ装置が多く、簡素だけど見栄えがするというのはあまり見ないかも知れない。)
次の課題はツアーに耐える装置だろうと思う。 装置のクオリティを維持しながら、影響の少ないところは削りつつ、搬入から設営ほぼ完了まで半日でできる様々な工夫・ノウハウ。が次のポイントなのではないか。 他地域の劇団を見ると、小劇場系の劇団でも、他地域公演が視野に入っているカンパニーはだいたいこういう装置になっているようだ。 ツアーの場合は、人件費宿泊費の節減が重要なので、そうなってくるのだろう。福岡から他都市公演を視野に入れるカンパニーがでつつあるなか、やはりここが次の目標になってくると思う。 音響についてだけど、選曲やきっかけ、レベルの上下は、数年前の方がよかったように思う。オリジナル曲を取り入れるところが出てきている部分は、数年前よりレベルが上がった部分だと思う。 曲をかけるだけだとそんなに目立たないが、効果音だと目立ってくるのが音のクオリティ。たとえば雨の音とか、ドアの開け閉めとか、電話の音とか、雑踏の音とか、風の音とか。 こういうのは、日頃の生活で聞き慣れているだけに、記号的なちゃちい音では、一発で芝居の雰囲気を損なってしまう。日頃芝居を見ない層は「気にならなかった」というのかもしれないが、こういうのの積み重ねがボディブローのように積み重なるものだと思う。 音の専門的なことはわからないが、スピーカーの場所とか音づくりとかの専門的なことが必要になってくるのだろう。残念ながら福岡のカンパニーがクオリティの高い音を使うのを見たことがない。飛ぶ劇場はかなり音のクオリティが高いように思う。 他都市の方に、福岡は音のスタッフが弱いのではないか?みたいに言われることが少ないながらある。 おそらくこれは音のスタッフというよりも、福岡の演出家の耳が鍛えられていないところが問題なのだと思う。その部分のアンテナが磨かれていないというか。 クオリティの低い音と高い音とでは、カップラーメンと人気ラーメン店ででてくるラーメンくらいの違いがある。一緒にならべてきけば、演出家ならば一発でわかると思うのだが、そういう機会がないのかもしれない。 チケット代1500-1800位の芝居ならば、そんなにこだわらなくても記号的な効果音でいいかとおもうが、1800-2000その上のカンパニーの場合は音にもこだわり始めてもらって、2000-2500以上の場合は、クオリティの高い音を出して欲しい。 マイクで声をひろうのも専門的な技術が必要で、プロじゃないと難しいようだ。でもこちらについていえば、少ないながらもマイクを使っている違和感をほとんど感じさせない舞台をみたことがある。福岡の芝居で。 (関連ブログ) /
by sailitium
| 2009-09-15 12:21
| チケット料金、動員
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